渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

落札価格

2023年01月27日 | open



え?
まさか!!



うっそぉ〜ん。
ミント状態のTAD四剣が552,000円
で落札された。
信じがたい超お買い得!

ちなみに、TADの作品の現在の
相場は、ファンシーな八剣で170
万円前後。四剣もそれに準ずる。
ネットオークションでの相場は
凡そ120万円前後が相場だ。
プレーンのフォアアームのTAD
は中古市場で40万円程。
だが、中古でも物故であるTAD
コハラ(現フレッドコハラの父)
の作は、ビンテージとして値が
さらに上がる。
平均で総合的にはTAD1本150万。
それが市場の相場だ。

TADはまだ安いほうだ。
ザンボッティなどは、父のガスの
作が1000万円〜。
上手ではない息子のバリーの作で
さえ650万円〜というのが相場に
なっている。

カスタム・キューが今は高すぎる。
書画骨董・美術品・貴金属のよう
に扱う者たちが世の中を狂わせて
いる。
1本数百万円のキューで誰がプレー
するというのか?アラブの富豪か?
スポーツの道具を高騰させると、
どんどんプレーには使われなくな
る。
また、馬鹿なキュー・ビルダーは
プレーに使われずとも、そこに
美術品のような付加価値を求めて
1本数百万円で売りたがる。
多くの人に使ってもらうのではな
く、特定の一部の富裕層向けの
オブジェを作りたがる。
現代日本刀の作家たちと同じ大き
な間違いを犯している。

TADキューはプレーキューだ。
誰よりも、TADキューを作り上げ
たTADコハラ自身がそれを望んで
いた。
そして、多くの達人たちと食事を
しながら、どうすればもっと良い
キューが作れるかと半生をかけた。
TADキューが富裕層のコレクター
アイテムになる事などは、TAD=
コハラタダチ自身が望んではいな
かった事だろう。

キュー値段の異常で異様な高騰。
それは、誤った社会現象である。
テニスのラケット1本600万円。
あり得ない事なのだ。

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