渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

ナイフでの火花飛ばしを推奨しない理由

2021年01月21日 | open
ナイフの背でメタルファイアする事を推奨
しない理由はこれだ。
 
専用のストライカーがどんな事になって
いるか。


マグネシウムのスパッタが飛んで付着して
いる。
 
この火花は3,000℃にもなる。
これがナイフの刃に付着したら刃先は絶対
に溶ける。実験の結果、実際に溶けた。
また、刃先でなくとも、ブレードに火花を
飛ばすと、その部分は焼きが戻り硬度が
落ちる。
ナイフの背でのメタル棒こすりが、
誤った
認識、あるいは刃物の原理に
ついての無知
によって広まらない事を
願う。
 
これがどんな危険な意味を持つかは、刃物
を扱う人ならば即断できる事だろう。






刃先は完全に溶けている。
 
これらはあくまで実験のためにやったが、
刃物でのメタルファイア棒をこすって
火花
を飛ばす事は、私は推奨しない。
専用の金属板=ストライカーを使うよう
にしたほうが絶対に賢明だ。
「メタルファイア=ナイフこすり」という
誤った認識が広まらない事を願って
いる。
ナイフでのこすりは、あくまで、もう
それしか方法が無い場合の緊急用だ。

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