渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

刃物ノススメ

2022年01月06日 | open


日本人は世界有数の刃物文化の
長い歴史を有する国民だ。
世界最高峰の刃物を日本人は
一千年以上前から作り、使いこ
なして来た。
人類が手にした最初の道具である
刃物を世界最前線で作り使ったの
は日本の人間たちだ。
特に鉄器登場以降の日本の刃物は
間違いなく世界一だった。
そして、江戸時代中期というごく
最近日本で発明された形状の包丁
は全世界のキッチンナイフの形を
変更させた。
世界の包丁は、日本人が考え出し
作り上げた日本の包丁をお手本に
した。そして現在がある。

日本人は刃物を使う人々だ。
どこの家庭でも包丁という刃物が
ある。
無いのは一切家事をしない女優さん
の家くらいだ。
女優は女優なのだからそれでもいい。
人間としての生存能力は皆無なの
だが、人間としての芸の能力に生
きるのが女優なのだから、女優は
それでもよい。
野に放り出されたらすぐに死んで
しまうだろうが。
女優という生き物は、孤高だが、
決して一人では生きてはいけない
生き物だ。

刃物を使おう。
日本人ならば、刃物に親しみ、刃物
を使いこなそう。
刃物を使えば、それが人を殺傷する
ためには使ってはならない物だと
覚る事ができる。
刃物は料理などで人々に幸せを運ぶ
道具だ。
生活必需の刃物を使う人は、刃物で
は人を殺めない。傷つけもしない。
それは戦闘刃物のみ。
人殺しで包丁などは使わない。
ナイフも対人武器には使わない。
刃物に慣れ親しんでいない者が包丁
などを使って人を傷つける。

刃物を使おう。
日常の道具として、刃物を使おう。
日本人ならば、刃物を使おう。
ナイフなどは、何丁あってもいい。
高い何万円、何十万円もするカス
タムナイフなど買わなくともよい。
ほんの2000円程のナイフで充分に
刃物がもたらす素晴らしい世界に
踏み込める。
刃物で食材を切り、料理を作り、
刃物でロープや物を切り、実用の
「現実の」世界での活動をする。
キャンプやアウトドア活動などは
ナイフや斧や鉈やハサミやノコギリ
や缶切り等々の刃物は大活躍で、
人によって水を得た魚のように活
き活きとして、人に幸せをもたら
してくれる。

ナイフは1丁でなく、どんどん見て
気に入った物を買おう。
高い物ではなくていい。
いろいろなナイフを手元に揃えると
いろいろな長短が見えてくる。
そして、もっと良くなるにはどうい
う物が良いかと、人は頭を働かせる。
極めて人間らしい、知的生命体とし
ての人類の脳活動を刃物は担保する。

刃物を持とう。
ナイフを持とう。
そして、安全に使う方法を頭と身体
で覚えて、人としての幸せを掴もう。
日本人。日本。
この国には長い特別な刃物の歴史と
文化が存在する。
歴史という目に見えない大きな軸
が私たちの背景にはある。
この国の国民は、その刃物に親し
めるというたまたまの偶然の環境
がある。
その最大のチャンスが、日本にいる
限り目の前に転がっている。
日本人ならば、これを拾い上げない
手はない。

世界最先端、最高峰の刃物の国日本。
刃物の文化が人類に幸せをもたらす
現実を、日本人ならば、存外簡単に
実現する事ができる。
日本の魂とは何か。
それは、人と共に刃物という人類
稀有の道具がある事をすんなりと
ナチュラルに体現できる国民の魂
がある事だ。



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