
ビリヤードで、上体を下半身で支え
てロックして安定させるのはオート
バイのライディングと同じだが、
決定的に異なる事がある。
それは背骨。
撞球は背骨を伸ばす。
オートバイは上体脱力から肩がストン
と落ちてステアを握るのでやや猫背
になる。これは、逆にそうなって
いないとならない。
オートバイライディングでは立礼の
ような胸を張って上体直立不動で、
などというのは無い。存在しない。
当然、背骨は路面からのショック
緩衝の役目を繋がる骨の身体機能
通りに使うので自然な弓なりの猫背
になる。
ビリヤードの場合は、あたかも弓道
のような身体の使い方をする。
特に背骨。
下半身でしっかりと床の上に立ち、
そして上体は脱力させるが、二輪
走行のように背中を丸くはさせ
ない。真っ直ぐ。
胸は開き、肩甲骨は緩めながらも
寄せて、膝から下にぶらんとキュー
を下げる。たんたんたぬきのブーラ
ブラ。これオートバイ走行時の腕
部分と同じ。
キューは握らずフワリと包むだけで
保持する。これ剣術の日本刀や撃剣
剣道の竹刀の持ち方と全く同じ。
そして、中指を使ってキューを真っ
直ぐ真下に保持してシュートする。
スポーツは、種目により身体の使い
方が異なる。
しかし、共通する部分も多くある。
キュー保持法については、親指の
根元に隙間を作るのを×とするプロ
もいるが、私はタツノクチを取る。
テイクバックで手の中(うち)を利か
せるしなやかな保持では物理的に
そうなる。ゆえにごく僅か隙間は
あえて作る。触れるか触れないか
程の。
この部分は人によるが、私は剣法
を援用したそのフォームを採る。
エフレン・レイエスと同じ保持法。

プールはプールであるので、スヌー
カーではない。いつでも顎を下げて
キューに着けるようなフォームは私
は取らない。
上体の高さも手の握りも、エフレン
が理想だ。
