第二次大戦中に米軍が.45ACPの
拳銃弾薬と共通のサブマシンガン
であるトンプソンを軍用運用した
のはかなりの効果があった。
弾薬を一つに絞れると同時に、
トンプソンに突撃小銃のような
役目を果たさせたからだ。
サブマシンガンは拳銃弾を使用
するフルオート射撃可能の軽機
関銃だが、第二次大戦で多く使
われた。ドイツのシュマイザー、
英国のステンなども有名だ。
日本軍は最悪の軍用銃状況で、
口径が多数あり、かつ国力から
してフルオートの小火器は普及
させられず、一発必中精神主義
のボルトアクション小銃を兵士
に持たせた。
火力に於いて圧倒的に連合軍に
劣り、戦闘局面での敗北は見え
ていた。
トンプソンはトミーガンと愛称で
呼ばれて、その作動の信頼性から
1960年代のベトナム戦争でも使用
された。
トンプソンはベトナム戦争以降
軍事的な現役は引退したが、.45
弾を使用するM1911A1は、その後
も米軍制式拳銃として運用が続い
た。
その後イタリア製拳銃に変更され
たが、米軍内の一部では改良版に
よる運用が続行され、現在でも
使用されている。
基本ベースは100年以上前の銃だ。
コルト・ナインティーンイレブン
は最初から完成されている銃器構
造だったといえる。
ブローニングの銃器に関する発想
は、いかに歴史上天才的であった
かが窺い知れる。