渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

クリア吹き

2023年04月26日 | open
 


塗料が馴染んだほぼ乾燥状態で
精査すると、表面がオレンジ
ピールになっている部分がある。
対策は、よく研ぎ出しをして再
度クリアを塗る。
ゆず肌のまま塗っても失敗する
のは確実という塗装界の常識的
定理あり。
下地が水性ステイン染めの為、
水研ぎはできない。
高番手のペーパーで空研ぎを
して行く。

研ぎ出しの方法にはコツがある。
それはペーパーを往復させない
という事。刃物研ぎのようには
しない。
一方通行で研ぐ。
その際も力を入れて押圧はしな
い。掃くように優しくなでる。
理由は、往復させると削りカス
がさらに研磨剤の役目をして、
そこのみ強圧切削になってしま
うからだ。つまりへこむ。ミク
ロン単位だが確実にまだら研ぎ
になる。
一方通行で、なでるような力加
減で研ぐのが正解。
研ぐというより磨ぎ上げて行く。
同じトギでも意味が違う。

部分研ぎについては、日本刀研磨
の「刃取り」のような用法で、繊
細に細かく、指先にペーパーの小
片を載せて柔らかく微細にミリ単
位の移動で磨って行く。

塗装の仕上がりは、吹きもとても
重要だが、磨ぎ次第で最終的な出
来が決まる。
(私のステイン/クリア塗装)

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