渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

肉まん

2020年12月19日 | open


肉まんが美味しい季節だ。
肉まん考えた奴天才!とか思ったら、調べ
たら諸葛孔明だった。
まあ、肉まんは最初は日本の埴輪みたい
なもんだったんだな。人柱の代わり。
日本なんて、広島藩三原城では、市中外れ
の堤の工事でどうしても水が漏れた時、
江戸時代なのに人柱を埋めたりした。
古墳時代のように。いや、古墳時代でさえ
残酷だからと中止された事であったのに。
発案したのは三原城勤めの作事方の武士
で、決定は藩主、埋められたのは工事人夫
だった。
どうやって人選したかというと、膝につ
ぎはぎをしている人夫を特定して埋めろ、
との事だった。
人改めをすると、甚五郎という者がつぎ
はぎをしていた。甚五郎はそれを理由に
生き埋めにされた。
非科学的だが工事は成功し、塩田のための
堤が三原城下の浅瀬に登場した。
三原の人々は松を植えてその埋められた
甚五郎を供養した。
それが「甚五郎の松」として今も存在す
る。現在まで何代目かの松となっている。
これは実話なのだ。
江戸期、無論人権などは一切存在しない。
しかし、現在も本当の人権などはないがし
ろにされている。
現代日本では、SNSや匿名掲示板が大好物
のイナゴのようなネット民の傍若無人さは
筆舌に尽くしい。
すべて、民度の低い「大衆」がそれを為し
ている。権力者が直接ではなく、権力者を
大好きな有象無象がそれを為す。
そして、明らかな悪と悪意を「正義」だと
か勘違いしている。
始末悪い。
真の悪は、それら愚衆も一翼を構成する
からだ。
ナチスを生み出したのは権力者からの力
ではない。ナチスを支持した大衆がナチス
に力を与えたのである。
愚者は歴史からは学ばない。

この記事についてブログを書く
« 前の記事へ | トップ | 土曜朝の羽田空港 »