渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

すりすりくん

2022年06月04日 | open



友人たちの為にキュー先のタップ
形状を整える「すりすりくん」を
作ってみた。
一番下地が粗目なので、好きな
番手の紙やすりを切って押しつ
けて載せれば自由に番手が替え
られるという構造。
構造ていう程のものではないの
だけど、滑らない摩擦抵抗を利
用した物。
これまで多くある似たような物
は固定的な番手のヤスリ等が貼
付されているだけなので、利便
性がいまいちだった。
この「すりすりくん」の仕組み
ならば、サンドペーパーのみを
買って、ハサミで切って載せれ
ば、どの番手でも好きなヤスリ
番手を使える。

サンディング・タップ・トリマー
は20年ほど前に東京の撞球友人
が考案した。
いつの間にか、最近では企業か
らも発売されるようになった。
ただ、どのタイプも、ヤスリは
固定式で番手を任意に選べない。
超粗目を下に接着すれば、その
上に他の番手の金属用サンドペ
ーパーを敷くだけの圧着でも、
スリスリしていても一切ずれない
事に気づいた。
このやり方だと汎用性が高くなる。
ちなみに、最終仕上げは#800が
丁度良い塩梅だ。
タップの粗削りには一番下の超
粗目で行なう。

この「すりすりくん」の方式は、
特装車両の丸梯子のステップの
滑り止めには超粗目の布ヤスリ
が特装メーカーのオプションで
存在する事にヒントを得た。
滑らないという事は、これは削り
よりも更に他の用途に使える、と。

そうそう。
日本刀を武用で使う人におなじみ
の「鯉口くん」は私が考案したの
よ。製造卸し元は私の在京時代の
大家さん先輩。古流抜刀斬術の。
東京時代、一緒に道場の稽古帰り
に焼き鳥屋で飲んでる時に私が
考えついた。
最初は天保通宝くらいの小判型に
していたが、そのうち鍔型に進化
させた。
先輩はそれを量産体制整えて、
武道具店に卸し売りするように
なったのよね。
そして、それがあっという間に
全国的に普及したってわけ。
その後、コピー品も出たけど、
本家本元は私が考えた「鯉口くん」。
武用日本刀の鯉口緩みを防止でき
ます。
あれ、革の向きがあるから気をつ
けてね。
なめしたつるつるのほうを鍔と
反対側にするのが正式。
理由は、鉄鍔などには革のバック
スキン部分を当てないほうが良い
から。
本当は張り合わせの両サイドなめ
しにしたいのだけど、そうすると
コストが倍以上になって販売価格
を抑えられないので、今の仕様に
落ち着きました。
「鯉口くん」、宜しくね。
あれは「商品」なので売ってます。
どうぞご利用ください。
私には何もマージン入って来ない
けど(笑
まぁ、刀を使う皆さんの鯉口の
傷みが少しでも減殺できれば、
考案者としては御の字だす。
人の役に立つ物だし。
鯉口緩みは事故のもとだしね。
どなた様も、安全に気をつけて、
豊かな刀剣武道ライフを、どぞ。

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