1980年代初期。
マスプロメーカーの一般的
な量産キューでさえこの杢
だ。
突き通しの一本物でこの質の材。
いかに良材がまだ豊富に潤沢に
存在した時代かがよく分かる。
これはカスタムではない。
一般的なマスプロメーカーの
量産キューレベルのラインだ。
21世紀も20年以上過ぎた今、
プールキューでやたらと黒
塗りのバットが多いのは、
あれは杢目隠しなのではなか
ろうか。
かつてのように良材に透ける
染めのステイン処理を施して
いるのではなく、真っ黒く
まるで自動車の塗装のように
キューのバットを塗ってしま
っている。
今それが殆ど主流。
たぶんだが、使っている木が
良質な木材の良い杢目ではな
いから、それを隠す処理なの
ではと思う。
黒いカーボンシャフトに合わ
せてとか何とか言って。