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渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

S&W M19

2023年05月14日 | open




スミス&ウエッソンM19。
1955年発売。.357マグナム弾
使用(.38スペシャルも使用可)。
6連発左回転左スイングアウト。

歴史的な名銃だと思う。
アメリカの多くの警察官がこの
M19を使用してきた歴史がある。
ハイウェイ(一般公道)パト
ロールとか。
S&WのKフレーム改良版でスリム
ながら.357マグナム弾が使える。
日本でも海上保安庁の特殊警備隊
SSTの前身の関西国際空港海上
警備隊(海警隊)ではS&W M19
の4インチ銃身モデルが採用され
ていた。次元大介と同じ銃身だ。


これはトイガンのガスガンだが、
M19は非常にスマートだ。


「小さい拳銃」であったコルト
SAAさえもS&Wからすると、
ずんぐりむっくりに思えて来る。


1955年に発売されたS&W M29との
比較。M19はスマートだ。


というか、M29が度外れている
のだろう。
S&W社がレミントン社との共同
開発した.44マグナム弾を使用
できる大型拳銃。
史上最強の拳銃の名をほしいまま
にしていたが、対人用ではなく
大型動物用だ。
弾丸の威力は.357マグナムの2倍、
.45ACPの3倍の威力もある。
頭部などに被弾したら、頭は
スイカどころか風船のように
吹っ飛ぶ。
対人用装備などしている国は無い。
アラスカや北米山間部での狩猟の
際の大型獣からの護身用だ。

強力弾とはいっても、.357マグ
ナムあたりまでが通常運用の
限界パワーではなかろうか。

M19実銃をスイングアウトした
状態。


回転式拳銃というのは、よく
考えると、弾薬の弾頭を薬室
に固定していない状態から弾
頭を発射させて銃身を通過さ
せるというかなり恐ろしい構造
になっている。製造は100分の
コンマ単位の誤差も許されない。
明治時代の日本は興行技術水準
がかなり低く、二十六年式拳銃
の開発では世界最先端の工業
技術を持つフランスのMAS1873
をコピーする事はできなかった。
やむなく、ナガンとS&Wモデル3
の構造をコピーしたのが日本の
工業力ではやっとだった。

MAS M1873。
なんと1962年までフランス軍で
運用された歴史的名銃。
コルトSAAと同年に軍の制式採用
だが、ダブルアクション右スイン
グアウトで、ほとんど故障知らず
の信頼性が頗る高い優秀な銃だっ
た。
明治時代の日本の工業力はまるで
足元にも及ばず、まるっきりコピー
不能だった。

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