原宿キャットストリート。
かつては渋谷川。
この道路は渋谷川の暗渠だ。
キャットストリートは日本の
若者ファッションの発信地だ。
かつてクリームソーダもここ
キャットストリートにあった。
というか、キャットストリー
トというのはクリソーが名付
けた。
なかなかこじゃれたストリー
トだ。
クリームソーダは原宿の店は
閉めて渋谷の本社ビルのみに
なったが、今でも私の友人の
JANU-2などはここキャットス
トリートで洋服屋をやってい
る。都内の大学の運動部のユ
ニフォームやチアリーダーの
服を注文製作している。
クリームソーダの高橋誠一郎
元店長によると、キャットス
トリートは暗渠で今は地面の
下はどぶ川。それゆえ、雨の
続く日には周辺一帯に異臭が
あったという。
そのために、クリームソーダ
内ではお香を焚いていたのだ
そうだ。
数十年後にそれ聴いて納得し
た。
どうにも1970年代のクリソー
は寺みたいな匂いがした(笑
あれは本当に抹香の匂いだっ
たのだ。線香ではないが、な
にかオリエンタルな匂いだっ
た。
ここ原宿キャットストリート
界隈は、私は私自身の中に流
れる血的には無縁ではない。
江戸期に浅野家の下屋敷が
同潤会アパート(現表参道ヒ
ルズ)あたりにあり、そこに
浅野家中も国許から出張滞在
していたからだ。江戸詰めで
在府して。
私自身は原宿で遊び始めたの
は中学の時からだが、私が子
ども時分は、このあたりは渋
谷区神宮前という地名ではな
く、渋谷区隠田だった。
渋谷区伊達町(現恵比寿)に
ファッションデザイナーの伯
母が住んでいて、自分の自宅
も上目黒にあったので生活圏
は上目黒からも歩いてすぐの
渋谷駅界隈だったが、私の原
宿デビューは遅く、1973年の
中学の時からだった。
ただ、高校の頃は行きまくっ
た。大学の頃も明治神宮向か
いの代々木公園とかも行きま
くり。遊びではなかったが(笑
それと、社会人になってから
も夜の原宿はかなり行った。
原宿には一種独特の思い入れ
がある。
広島県に転勤移住する前は、
原宿表参道にローバーミニで
犬と一緒に行って、車を参道
に停めて、道沿いのオープン
カフェでよくお茶を飲んだ。
私はコーヒーではなく紅茶。
ワンコは椅子の横でおとなし
くしていた。
穏やかな時間が流れていた。
この原宿の駅舎が消滅したのが
とても淋しい。
原宿に行ったら、「瑞穂」の
大福を食べてくれ。
めちゃくちゃ美味い。日本一。
元横浜国大のホワイトセンター
コアの人が突然大学も何もか
もやめて「俺は日本一の大福
を作る!」と宣言して修行に
入り、やがて開いたお店。
瑞穂の大福、最高!
本当においしいのです。
キャットストリートからちょい
明治通り寄りの路地にある。