渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

行ってみたい場所

2020年12月04日 | open


行ってみたい道がある。
それがここ。


土佐の坂本には興味は無い。
四国にも二輪走で行くが、あまり各地に
は行っていない。四輪では仕事で奥地の
山間部以外は網羅している。
しかし、坂本が脱藩の志を抱いて歩いた
峠は、必ず死ぬまでに二輪で行ってみたい
思っている。彼の心を訪ねて。


いにしえの我が戦闘部隊の隊員だった男
が作るこの売れに売れているロードマッ
プ、かなり便利だ。使える。
戦闘局面の風景よりも、奴がある城下町
のストリートシケインで見事にバリアに
激突して飛んで、カラカラとCBを押しな
がら部屋まで何時間もかけて帰って来た
のが懐かしい。
人生、いろいろあるさ。
40年近く前、俺にガンモというあだ名を
付けたのは、そいつだ。
女子高制服図鑑なるものを作って印税生活
を二人で目論んだが、世の中、同じ事を考
える奴はいるもので、S大のMという男に
先に出版され、我々は手出しができなく
なった。かなり取材も進んでいたのに。
ただし、Mよりもうちらの図解のほうが
緻密でイラストの女の子も可愛かった。
我々は二人とも女の子描きだったからだ。
のちに俺のかみさんとなった子の白百合
女子高の制服は研究ために解体された
が、出版までに遅れを取ったので無駄足
となった。
我々もMと同じ路線を目指していた。
それは、慶應義塾の学生が出版した史上
最高の雑誌『脳細胞爆裂マガジン 突然
変異』のようなミニコミではなく、最初
からメジャー路線を目指した。そして、
進水前に沈没した。
まあ、この売れ筋のマップルは、奴の長年
の彼岸のようなものだろう。
人知れずだが、サラリと歴史に残る良い
仕事をした。
奴らしいコピーだ。あの頃のまま(笑)。


東京で学生だった俺と奴は、女子高制服
図鑑出版計画とは別に、二輪で全国各地に
行くたびに、こんなまとめをお互いにして
情報交換していた。
ツーリングマップルというのは、実は、
これの完成全国版なんだよね。特派員を
使って全国各地の美味いもん処や見所も
併せて載せて。
でも、基本はロードがどうであるかを示す
のが特徴だ。だから二輪旅に向いてる地図
となっているのが売りのポイントになって
いる。編集の狙い、狙撃のサイティングは
ピタリとそこに照準を合わせている。
ホントは地図と腕時計のない旅こそが至高
の旅なんだけどね。


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