渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

『深夜食堂』シーズン4

2020年11月22日 | open


『深夜食堂』シーズン4をネットで観てる
が、こいつがどうもいけねえ。
シーズン3までの調子と明らかに違うってえ
寸法よお。
思うに、ホンを書いてる奴が違うんじゃね
えか。もしかすっと女が書いてるのかも。
どうにも薄っぺらな人情咄になってるよ。
シーズン3までの、こう胸にグッと迫るもの
がサッパリねえと来てやがる。
このペラペラ感は何だろうと思う。
あまりにもシーズン3までとは違うぜ。
ぜってー、脚本家書いてる奴が代わって
ると思うよ。
どこの誰が書こうが、作品は作品勝負なの
で、作品を観るだけで、誰が書いたか撮っ
たかなんてのは事前には調べないんだけど
ね。
洋画の字幕がしどかったりするってえと、
大抵は戸田奈津子だったりとかしたりする
ようなのあるけどさ。

今んとこ、シーン4はいただけねえなあ。
なんだい?これは。
お涙頂戴にさえならねえよ。
当たり障りの無いただの予定調和のヌルい
どうでもいい痴話咄ばかりにまとめてか
ら、めしやが全くメシヤとして機能してい
ない。
メシヤとしてのめしやに救済されるのが
この『深夜食堂』の根幹なのに、くだらね
え男女咄がつまらぬ女目線(下世話な女の
理想目線)で描かれてるのが見え見えだ。
生きるか死ぬかとか、人の生き死にと真剣
に向かい合った事がねえ奴がホン書いてる
にちげえねえ。
出るんだよ、そういうのは、作品には。
シーズン3までの秀逸さが台無しだね。

テレビや映画で人気を博してからネット
独占物に誘導するという商業主義が前面
に出ると、こんなつまらない作品になる
という典型かも知れない。
白黒パンダもそうだったように。
ネット版になってから、くっそつまらぬ
作品に直滑降で墜落した。

しかし、『深夜食堂』シーズン4に漂う
この言い知れない代々木日共臭はなんだ
ろう。
骨の髄まで反代々木の俺のセンサーが素肌
感覚で感じ取るのだが。
代々木が製作者に噛んでない?
この『深夜食堂』のヌッルヌルのファンタ
ジーファミリー風味への転落には。
お手手つないでみんなでゴールの徒競走、
みたいな空気は。

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