![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/54/376abc0fae6fe4452bc6ef254e23eed8.jpg?1640409037)
私が作った武用刀剣用の鉄目釘。
滑り止め笹模様の彫り入り。
なました鉄を旋盤でコンマミリ
単位の精度で加工。この後、防
錆の為に黒で色あげして依頼者
に渡した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/19/187fc02696a49637e403917b10577bd8.jpg?1640409075)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/97/8ae6bb4ff71c4c8c078163d14bd14d37.jpg?1640409075)
この特製鉄目釘の彫りは脱落防止
の食い込みの実用性を付与する為
に鑽(たがね)枕を立たせている。
彫りには彫金用の鑽は使ってい
ない。
銘切り鑽を独自に研いで刃先を
造形させて使用した。
ツルツルの鉄目釘は脱落の危険性
があるので要注意。
私は刀工小林康宏作品直営工房
日本刀探求舎鍛人(かぬち)の技
法を引き継ぐ者として、日本刀
探求苑游雲会の一人としてこの
鉄目釘を製作した。
丸棒のブランクのベースは自動車
製造メーカーの生産工場で使用
している鋼材で私が厳選して
調達、私が焼きなましをして調質
した。
している鋼材で私が厳選して
調達、私が焼きなましをして調質
した。
旋盤加工の細部工程はプロの熟練
旋盤工が目黒区内の工房で加工し
た。彫りと色あげは完全に全行程
私の手。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/39/971c8f70b190c4d2f74c2707a222f00c.jpg?1640409217)
打ち込み予定の康宏刀身の穴の実
寸から適切な数値を割り出して設
計したのも私。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/30/99e84e40b166c355b191deccdc0a81f8.jpg?1640409217)
タガネは良く切れるように専門的
に私が研いだ。ベタ研ぎでは鉄を
切る鑽の刃先は形成できない。
特殊な知識と研ぎの技術が要る。
彫り物は彫りだけ出来ても駄目
だ。
だ。
刃物を任意に狙った通りに研ぎ
上げる技術が無いと仕事になら
ない。
上げる技術が無いと仕事になら
ない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/93/3f9db5bf71b4f4a00519f05a4df752a3.jpg?1640409217)
刀などの銘切りは専用の銘切り
タガネでなくとも代用できる。
特殊鋼のドリルでさえも、それ用
に研ぎ上げれば刀銘は切れる。
刀の銘は彫るのではなく「切る」
のである。
彫金のように掘って、彫りクズ
を捨ててはいないので、鑽跡を
寄せて埋めて鑢(やすり)で均せ
ば刀の銘は無銘になる。
を捨ててはいないので、鑽跡を
寄せて埋めて鑢(やすり)で均せ
ば刀の銘は無銘になる。
それに時代錆を巧くつけたら無銘刀
のナカゴとなるが、賢者には容易く
見破られる。刀剣工作での邪な悪事
はよくない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/9f/36faf0a0b0ccc6146027539853769696.jpg?1640409837)