渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

『ワイルド7』に見られる表現描写 〜向き〜

2023年09月07日 | open



劇画『ワイルド7』では、バイク
の疾走シーンは右から左に向い
た向きで二輪が描かれる事が多
い。
これは何故か。
これは『ワイルド7』特有のもの
ではない。躍動感を表現する時
には、右から左へ向く方向で
写される事が世界的な一つの描
写のセオリーとなっている。
その理由について、ある映像製
作者が昔解説していた。
その理由はいくつかあり、自然
と人の脳に訴える表現方向であ
るらしい。
<理由>
1.右利きが多いため、右から左
 へ向かうほうが動きを感じる。
2.太陽が東から西に向かうので、
 右から左に向かう向きに動き
 を人は感じる。
3.日本の場合、東京から西に向
 かう向きが「出発」「躍動」
 をイメージさせ、逆は「帰還」
 「終息」を連想させる。

等々。



なるほど、得心が行く。
そういえば、サーキットも右回り
が多いため、グランドスタンドは
コースの外側にあるので、直線で
の車の走りは右から左に駆け抜け
るのを見る事になる。
グランドスタンドだけでなく、
サーキットは客席がコース外にあ
るので、ほぼ観客は右から左に
走るマシンを見る事になる。
それゆえ、殆どのレースの写真
も、右から左向きの映像、写真
となる。
前述の映像解説者の説明も納得
できる。





この記事についてブログを書く
« フランス | トップ | 頑張る女子 »