これはシャフトのジョイント部。
この部分は5年前に茨城のマエ
ストロさんにお願いした。超難関
問題が露出したので。
やりとりと作業方針の打ち合わせ、
仕事後の詳細解説で驚いた。
それ以前にも細かい作業等依頼
していて、絶大の信頼を寄せて
いたのだが、この時も素晴らしか
った。
とてつもなく細かい仕事をする。
しかも明確に「状態の精査-目的の
選定-作業の適合方向性模索-作業
方針確定-作業開始-途中経過状態
の検証と作業工程を再確認-完成-
完全検品」という流れで仕事を
行なう。
そして作業途中では職人さんお二人
から交互にメール連絡を頂き、詳細
報告と現状と目指す方向性について
の再確認を経て完成に向かう。
いやあ。驚きましたよ。
まるで強豪モーターサイクルレーシ
ングチームのチーフメカニックと
スペシャリストメカの仕事を見て
いるみたい。
出来上がった製品は完璧すぎる程
に完璧です。
私これまで1986年から11業者に
リペアを依頼してきました。
いろいろな仕事ぶりや姿勢、態度、
完成品の出来具合を経験させても
らった。
マエストロさんは日本一どころか、
世界有数のリペア職人かと思う。
また、作るカスタムのハクキュー
はかなりの性能のようです。
アメリカンカスタム同等の金額
はするが、それくらいはして当然
の仕事をしているといえる。
リペアでこれだもの。
というか、新品カスタムキューは
どうやったらあの三次元模様のよ
うなインレイができるのかよく分
からないのですが(笑)。
残念な事としては、現在マエストロ
さんは、その頭10個ほど突き抜けた
すご腕だからか、現在激務となり、
全般的なキューリペアを受け付けて
いない事。事情は理解できますが、
とても残念です。
上掲のトップ画像をご覧になっても、
何がどうなのか見た方は判別つか
ないのではと思う。
詳細説明は割愛しますが、実に舌を
巻く細かい加工を施してくれて
いる。遠い先まで見越した仕事。
ジョイントカラーが樹脂単体なの
は私の好みで、インレイ物や金属
かましで接着面を多くする事より
も樹脂単体の方がドライでソリッ
ドな打感を得る事がある為。
18山金属メスネジもただねじ切り
して埋め込んだだけではない。
マエストロさん独自のノウハウに
よる加工が施されている。
公開はしないが、なんというか、
凄すぎる。本当の職人。本当の
モノヅクリの人たち。
凄いのです。マエストロ&ハクキュー。
スミソニアン博物館に収まっても
おかしくはない出来栄えのハク
キュー。
全米のキュービルダーのレベル
をも超えているように思える。