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渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

シャフトの目を詰める道具

2022年02月24日 | open


何の変哲もないワインのコルク。
しかし、ビリヤードのキューの
シャフトの目を詰めるにはこれ
がとても良い。
シャフトは木工紙ヤスリでニス
を落としたのち、#1500あたり
まで紙ヤスリで丹念にこする。
先角は光るまでピカールで磨く。
そうやって撞き屋は誰もが自分
のシャフトを仕上げている。

しかし、さらに目を詰まらせる為
には、このワインコルクの腹で
シャフトをこすってやると、まる
で微細ガラスコーティングのよう
にシャフト表面が変化してツルツル
になる。
ツンツルテン。
「そこはつるんとしていた」という
やつだ。

シャフトの手入れさえきちんとでき
るのならば、グローブなどは一切
必要無い。
グローブなどは、繊細な感知を不能
とする物で、ある友人は「長靴を
履いて懸命に100mダッシュする
ようなもの」と称した。私個人は
「パンツ履いたまま子作り行為に
必死になるようなもの」と感じて
いる。理に叶わないからだ。
野球打者のグローブ、ゴルファー
グローブ、オートバイ選手必須
のグローブとは意味が違う。
釣りでグローブをする人もいるが、
フライフィッシングでは一人も
いない。いる訳がない。いたらパチ
だ。
フライでは微細で繊細なロッド先
の動きを感知したり、極めてきめ
細かいロッドの操作をしないと
毛鉤釣りができないからだ。

あくまで個人の趣味好みによるが、
私はビリヤードで手袋などを手に
はめてプレーしたりはしない。
生こそが繊細な操作を可能にする
からだ。
ギター弾き、バイオリン弾きで
手袋して演奏する人いないでしょ?
それに通じる。
これは、道理だ。
「滑り」を求めるならばシャフト
を手入れすればいい。

ビリヤードでのグローブ着用は否定
はしない。各人の好みだからだ。
しかし、メーカーの売らんがなの
広告塔の紐付きプロが着用し始め
たからと、雨後の筍のように軒並
み金太郎飴よろしく意味も分からず
ハヤリでグローブ使い始めた人間
が大量発生で、そのスタンスが
くそダサい。
グローブなどは40年前からあった。
なぜ、ここに来てみんな着けるの
か。
それはハヤリ乗りであり、確固たる
独立自尊の自立的認識からではな
い。
玉撞きって強固過ぎる程の「自分」
が確立されてないと成立しない
スポーツなのに。
ハヤリすたりでそれに乗るのは、
それはレジャーですね。
ニワカのキャンプブームのような
もの。
ほら、10年前には歴女ブームの
後に刀剣ブームが来たでしょ?
それが8年ほど続いたけど、本物
の刀好きなどは殆ど生まれなかっ
た。ごくごく微量だ。
元々刀などには興味も縁も無い
連中が、たまたまのブームに乗っ
ただけだから。
結局は、日本刀を使う武術とか
をやっている人間しか刀剣興味
の層は残らなかった。
今、また刀剣がぼっこしと売れ
なくなってきている。
客は正直だ。噂のうまいラーメン
屋にはハヤリだから並ぶが、全員
真にうまいラーメンを求める
食通ではない。すべてハヤリの
集団心理での行動でしかない。

ビリヤード業界では次は何か。
次に商人たちが目論んでいる何匹
目かのどぜうは。
私の読みは、ウエア類の販促だと
踏んでいる。
ビリヤード用シューズとかシャツ
とか、パンツ(ズボン)とか。
ビリヤード用肌着なんてのも登場
するかも。
そして、多くの人たちがそれらに
飛びつく。そうやって、仕掛け人
の仕掛けにかかって、大量水揚げ
となる。
生き馬の眼ではなく、活き魚の
眼を抜かれない泳ぎ回る鮮魚で
いたいならば、目に見えない網に
はかからないようにしないと、
活力あるトビウオのような飛行は
できない。

タップもね、100円台のプロタップ
で十分なんだよ。それで充分にマス
ワリもハイランもできる。
ギア選びと道具の厳選はとても
大切だが、もっと大切な事は、
道具を使いこなす腕なんだよね。
さらに一番最重要な事は、大通り
の群衆のパニックのような流れに
は乗らずに、冷静に物事を「見
抜く」事だ。真実を。

ビリヤードの世界では真実の本当
の事をあけすけに語っているのは
ラッキー菱沼さんで、オートバイ
の世界では本間ちゃんだろうなぁ。
ただ、本当の本物の当たり前の事
である真実部分を殊更に語らない
とならなくなった、物が見えない
という知らない人が増え過ぎた時代、
という事なのでしょうね。今の世相
としては。

タップくらい、自分で完璧に交換
しなよ。プレーヤーなら。
鉛筆削ったり、箸持ったり、自分
の靴紐を自分で結ぶのと一緒だよ。

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