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渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

何をどうするか ~ビリヤードキューの構造変更の検討~

2022年03月01日 | open

私の半世紀以上前のキューなん
ですけどね。
この上の構造図の一番下がそれ
なのですが。
社外品(だろう)のキャロム用
のバンパーゴムが現状では着い
ている。
このゴムを外して撞くと抜ける
ような澄んだ高音がする。
しかし、ゴムを装着するとボン
ボン音になってかなり宜しく
ない。
原因は尻ゴムであることは
分かっているのですが、それを
なんとか改善したい。
重量バランスを崩さずに、総重
量の変化も最小限に抑えて。
シャフトは135グラムもあるの
で、尻ゴムを外すと前バランス
になり過ぎるのです。
前バランスのキューは入れは
強いが切れ味は悪い。
既存の社外品?ゴムを着けると
ベストバランスです。
バット単体で430グラム。
つまり全体で565グラムで
オンス換算では19.92オンスにも
なる。それでもバットエンドを
穴グリして軽量化しているので
すから、ここのスリーブ内が
ソリッドだったら一体何オンス
になるのか、と。
昔のキューは総じて重いのですが、
このキューは軽量化の初期加工
と思われる痕跡がありながらも
19.92オンスの「重いキュー」と
なっています。
しかし、それを全く感じさせ
ない。
大切なのはバランスで、多少重く
ともバランスポイントが自分に
合った適正位置ならば軽く感じ
ます。
また、実質的に18オンス台で軽す
ぎるキューだと、キューの重み
を伝えるショットではなく、腕
の振りの力で撞きがちになる。
人それぞれ好みはありますが、
物理的な事としては、キューに
適度な重みは必須です。
野球で仮に折れない構造の桐の
軽いバットだとしたらホームラン
は出ないと思います。

このオールドキューは非常に
プレーアビリティが高いので、
どうやって今の尻ゴムではない
新規設置のゴムを装着させて、
かつ音質低下を招かず、さらに
バランスポイントをずらさない
加工をするか、が今の検討課題。

ショーンの純正ゴム、アダムの
純正ゴム等並べて、いろいろ
イメージしていますが、どうにも
「あ、これだ!」という感じで
改造の最適構造が浮かばない。
いつものように、そのうち突然
「パッ」と浮かぶのでしょうけど。

本来ならばこういうキュー群の
バットエンド構造にしたいのは
やまやまなのですが。






これらは言わずと知れた著名な
トラディショナルなキューなの
ですが、私の60'sは重量軽減の
ためか、内部に中空部分が多く、
バラブシュカ&ザンボッティ方式
のエンド構造にするべく手を加え
るとするならば、木製プラグで
中空部分を塞いで接着、ウエイト
ボルトネジを新たに切る等をしな
いとならならなくなります。
ウエイトボルトを入れるという
事は、とんでもなく後部重量が
増加するので、キューバランスは
一気に崩れます。
なので、バラブシュカ&ザンボ
構造は、重量配分の選別上、この
個体の改良加工選択肢からは外
れる。

では新設ゴムをどのようにして
完全固定させながら現在のゴム
無し時のこのオールドキューの
抜けるような快音を確保するか。
悩みどころはそこです。
どのような構造にするか、多角的
にいろいろな方法を思案中。
とりあえず、現状の「このキュー
用ではない(だろう)尻ゴム」は
継続使用はダメです。
そこだけは、リフィニッシュ
クリア塗装以前に対策しておか
ないとならないと捉えてます。
今の間に合わせに着けられた
(だろう)尻ゴムは、バンパー
としての役目は十二分ですが、
単に合わないサイズ物を無理
やり嵌め込んでいるだけですし、
このキューが持つ本来の良音を
100%完全に消してしまっていま
すので、継続使用は選択しない。
音の心地よさも実用性のうちです。
使うのは人間なので。



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