
不思議なもので、ナイフは沢山あれど、
「どれか1本のみ」という選択を迫られ
たら、お気に入りのナイフでも、実用的
に優れたナイフでもない物を選ぶ。
それは、「常に持っていたいナイフ」だ。
このリアルスチール・ガルダリクなどは
それの典型だ。
フラットサイドサーフェイスなので薪割り
バトニングには全く以って適さない。
刃厚があるので料理にも適さない。
木を削いだり、チョップで叩き割ったり、
ロープを切ったり、缶詰を開けたり、そう
した事にしか使えない。
しかし、野外ではこれを確実に持っていた
くなる。この不思議。
多分、このモデルからは何らかの「安心」
のようなものが生まれるのだろう。
それは、SAAでも、野外では4.75インチ
バレルのシビリアンモデルではなく、5.5
インチのアーティラリーのほうが安心感が
あるというあの不思議に似ている。
かといって連隊ではない単独では、騎兵
モデルの7インチの長さの銃身物は要ら
ないし、ましてやバントラインスペシャル
などは尚更要らない。
ナイフについては、それに似た感覚が自分
の中にある。
熊笹のように幅広いブレードだ。

刃は私の好みに合うように刃付けをして
ある。複数の砥石を使う。

