コールショットというルールが
ある。
何番をどこへ落とすかをコール
するルールだ。
ジェントルマンズコールという
ものもある。
明らかにそこしか落とせない、
あるいは狙いが明確なシュート
に関しては声に出してコールせ
ずともよいというルール。
また、玉番だけをコールして、
明らかにそこしか落とせない時
には穴指定をしない省略コール。
このジェントルマンズコールの
ルールを知らないニワカ玉撞き
者は、声に出していないのを観
てコールしてないからファール
だ、とか言う。ルールを知らな
過ぎる。
通常ナインボールなどはコール
ルールではない。
だが、全玉コールする場合やロー
カルルールでは途中での点玉落と
しの時にはコールする事もある。
コールショットには一つの不文律
のセオリーが存在する。
それは、コールするならば、はっ
きりとした語調できっぱりと発言
する事だ。これ礼儀。
口籠もってモゴモゴと独り言のよ
うに言ってはならない。
きちんと相手に伝える事が目的で
あり、自分にだけ聴こえるような
小声で言うのは意思伝達の行為に
はならないからだ。それはアンフ
ェアにあたる。
はっきりとした声で明瞭に玉番を
宣言するのである。
これはビリヤードプレーヤーの
鉄則だ。
モゴモゴぼそぼそと言うのは、
対人競技として相手に失礼なの
である。はっきりと物事を言わ
ないのは、自分の事だけしか考
えての行動でしかないからだ。
はきはきと明瞭に発言する。
これがビリヤードにおける鉄板
礼儀作法である。
キャロムの場合も、相手の得点
を待つ側のプレーヤーがカウント
する時も小声では言わない。はっ
きりと、むしろ大きな通る声で
「ひとつ!」と言う。
これが撞球の礼儀だ。
yes, sir! と同じ位の語勢で言う。