日中、正午前から玉を撞き始め、
夜11時に一度切り上げ。
そして食事と3時間程休憩してか
ら、夜中の2時過ぎからまた撞き
始める。
朝7時から2時間休憩を取り、朝
9時から撞き始めて終了が夜8時
40分。
これをやるよりは、毎日撞いた
ほうが上達する。
1980年代後半、毎日4-5時間撞い
ていた。
厳密には毎日ではない。1年365
日のうち360日程だ。
毎日練習するとすぐに上達する。
中学の部活でもそうでしょ?
2年次にはもういっぱしの選手で
あり、3年からは学校を代表する
レギュラー選手だ。
中には才能あって1年や2年から
レギュラーの選手の場合がある。
3年レギュラーは受験の為夏まで
が基本で、つまり2年生が秋から
はレギュラーになる。
たった1年半、その種目をやった
だけでプロ並のプレーをする。
日本人の場合。部活等では。
高校などはもうセミプロだ。
野球にしてもバスケやサッカー
にしても。
ビリヤードでは、年齢制限解除の
大会でアマ選手権A級全国優勝し
た中学生が現れた。
これは、かつての江川投手、松坂
投手のような歴史的にあまりいな
い非凡な選手だろうが、それでも
毎日練習すればモノにはなる。
才があれば尚上達する。
ビリヤードの一番スポーツとして
の欠点は、時間を忘れてやり過ぎ
る中毒性がある事だ。麻雀のよう
に。
麻雀は眠くて耐えられないまで
大抵は誰もがやる。
徹夜麻雀、いわゆるテツマンなど
は誰でも牌を打(ぶ)つ人は経験し
ているだろう。
非常に健康によくない。
ビリヤードもそうだ。
だが、それを言うなら、モーター
スポーツの耐久レースなどもそう
だ。
二輪鈴鹿8時間耐久レースは、かつ
ては水分補給は交代休息時間には
選手は点滴をしていた。口腔摂取
だと胃腸が吸収しない程に衰弱す
るからだ。直接点滴で水分補給。
点滴しながら続けるスポーツは、
果たしてどうなのか、という問題
もある。
「スポーツというものは健康の為
にある」
という固定概念は私は否定する。
そのスポーツばかりやると障害
が発生する場合もあるからだ。
例えば剣道のみをやると背筋は
左右でよじれる。アキレス腱
断裂の虞も常にある。
バスケットを続けると猫背にな
り、内股になる。
バレエを続けると通常歩行が困
難な程に爪先が大外を剥き、尻
は下がる。背筋の姿勢は良くと
も腰から下は不健康になる。
股関節部で下肢が外旋し膝が
外向きに開いてしまうのだ。
その為、バレエを続けた人は、
爪先を前に真っ直ぐ向けて立っ
たり歩く事ができない。長時間
は歩けず、また、高速度走法で
走る事はできなくなる。靴を履
くと外反母趾も誘発させ易く
なるだろう。バレエはバレエ
をやる事に身体が特化して進化
する為、他の機能は捨象されて
行く。人間の身体はそのように
「変化」する。
撞球は幼い時から長時間やり続
けると姿勢は良くはならない。
その例は多くある。
それは、フォークギターを子ども
の時から座って弾き続けると全員
もれなく側湾症になるのと同じだ。
スポーツ障害といえる同一種目を
やり続ける事による身体機能の
非正常な状態の常態化だ。
身体障がいとは呼べないだろうが、
健康体ではない障害の範疇には
入るといえるだろう。
ギターに関しては、クラシック
ギターではそれ程姿勢に障害は
でないのではなかろうか。
フォームが全く座ってのフォーク
ギターの弾き方と違うから。
ビリヤードをやる場合は時々刀術
必須の肩甲骨を寄せるように胸を
開くストレッチ運動や、両肩を
回す軽運動を意識的にやったほう
が良いと思える。台の外周を移動
の時には背筋を伸ばして仙骨の上
に背骨を正しく直立させ、上体を
伸ばして直立させて正しく歩く、
等を意識的にやるようにする。
テレンコホゲホゲでダランと歩か
ず、シュッとして歩いて移動する、
等。
その意識を持たずにずっとだらり
と撞く事だけを続けるとバスケで
の障害に似た臍から上の変形、姿
勢が悪いのが常態になる現象を発
生させる。これは多く私も見て来
た。海外有名選手にもその例を
見る。
ビリヤードでの最大の注意は、
不健康になる程にやり過ぎてし
まいたくなるという中毒性があ
る事だ。
これは意識的に長時間特訓のよう
にやる時以外は、厳重に気をつけ
ていないと、健康を害する。
撞く時の行動も、メリハリのある
チャッチャとした切れのよい動き
で緩急をつけたりするほうがよい
ように思える。
そして、どのスポーツの種目も
そうだが、地球時間を無視する程
のやり過ぎは身体に良くない。
これ、刀術鍛錬もそうで、やり
過ぎると身体を壊す。
特に武術などというものは、やれ
ばやる程身体健康とは背反する。
健康の為にはラジオ体操のような
ものが一番良い。
一番筋肉骨格心肺機能ド健康にな
るスポーツは水泳ではなかろうか。
人間の身体は「システム」として
造られているので、夜は眠り、
朝は起きて太陽を見て脳を目覚め
させて正規の指令が身体に及ぶ
ようにリセットし、そして日中
に人間活動を行なう。
食事もきちんと適量、栄養バラ
ンスよく摂取し、適度な軽運動
をする。夜には眠る。
それが一番健康には良い。