AVIREXのツーリングブーツ
は非常に良いのだが、唯一
欠点がある。
それは足首の部分のみ合皮を
使っているので、長く履いて
いるとボロボロになってしま
うのだ。
本来レザーブーツはこうあって
ほしい。
東京夫婦坂のレザーウエア屋
さんのオリジナル。
リーガル製だ。
リーガルといっても、ブランド
は米国だが、製造は日本の製靴
メーカー。
日本の製靴産業はイタリア程で
はないが世界トップレベルだ。
また、革製品もイタリアが世界
最高だが、日本もタンナー含め
革製品は世界トップレベルにあ
る。
そして、スーツなどの紳士服も
日本はイタリアや英国に匹敵す
る程の技術を持っている。
革と被服縫製技術と製靴技術。
とくれば、それはもうモーター
サイクルの世界に直結だ。
日本のモーターサイクル関連の
レザー製品はイタリアのダイネ
ーゼと並ぶ世界のトップ製品を
製造している。
現在、AVIREXもSchottも実は
日本の上野商会(社員450名)の
ブランドとなっている。
元々はアメリカのブランドだ
が、製造販売は日本の上野商
会。
東京アメ横に戦後とても狭い
輸入衣料品店を開いた事か
ら始まった。上野の衣服屋
が革屋になりアパレル全般を
扱う企業になった。老舗の浅草
カドヤもそのような経緯で世界
有数のレザーウエアメーカーに
なった。
似たような経緯を持つ店にアメ
横の中田商店がある。
ナカタは戦後の闇市のような
バラック店舗からやがてモデ
ルガンメーカーとなるが、
70年代にモデルガン界から
は撤退し、アパレルに戻った。
軍装品関係は昔も今も幅広く取
り扱っている。
中田商店が作るレプリカの米軍
ジャングルブーツなどは、東京
下町の製靴メーカーが作ってい
て、その品質は本家米軍物を凌
ぐ程の出来栄えだった。非常に
良い。レプリカとはいえない程
のきっちりとした仕上がりだっ
た。日本国内の東京の製靴メー
カーが手がけていたからだ。
日本の革職人、靴職人の腕は
世界トップレベルだ。モノが
とても良質なのだ。
最近はコストの面から韓国、中
国、ベトナムで日本メーカーの
革製品を製造する事が増えて来
た。
だが、日本の職人製は今でも
出来がまるで異なる。
夫婦坂のレザー屋さんの製品を
実際に使ってみると、純日本製
の良さがよく判る。
カドヤ製品でさえ、国産カドヤ
製品と海外製ではかなり異なる。
カドヤが自社海外製造品だろう
と品質管理検査に力を入れて
いてもだ。日本製が格段に
良い。
それは超えられない物として
あるので、ついにカドヤは純
国産物は社内別ブランドとし
て立ち上げて海外製造商品と
は差別化を図る販売戦略に
出た。
日本のレザー製品。
本当に良い。
ただ、AVIREXは今は日本製で
はなく、東南アジアでの製造
となっている。アメリカ本国
製だったのはかなり昔の事だ。