ピーチョコ

スーパーにいつも食べてるチョコ

を買いに行ったら、販売やめて

いた。

なんだよー、と思いつつ棚を見た

ら、広島県のスーパー独自ブラン

ドで似たチョコを売っていた。

ちぇ、なんて思いながら製造者を

見たらおったまげ。

懐かしいわが湘南の菓子メーカー

だ。

歴史上、日本で初めてチョコに

ピーナッツを入れたメーカー。

「ピーチョコ®︎」はこの会社の

登録商標である。

ガキの頃、湘南・横浜の駄菓子

屋には必ずあったピーチョコ。

まだ、チョコが高額だった頃に

安価で提供して日本人にチョコ

を広めた会社。

湘南茅ヶ崎の大一製菓！

そのピーチョコが広島県福山市

が本店のスーパーのオリジナル

ブランドとして「ピーナッツ

チョコレート」として新発売

になっている。スーパー限定

格安品だ。

これは嬉しい。

食べたら、50数年の時を越える

る懐かしい味。

これだよ、これ。

この長い坂を下りた境川の橋の

たもとの店で売ってた味。

ペプシを飲んで食った味。

この坂の先には小学校があり、

小学校校庭の横を湘南電車が

通っている。

私の一回り年上、戦後団塊世代

の母校の小学生たち。この給食

室は私も使っていた。私の頃は

白い上着と帽子、白マスクが

必着だった。教室まで給食当番

が生徒の給食を運ぶ。教師も教

室で生徒と給食を食べるのが

日常だった。

小学校にしては、校庭はかなり

広い学校だった。

この子たちと私が同じ年になっ

てこの小学校に通う頃、彼らは

大学では・・・。

この10年後の私の時代も、さ

して変わらなかった。

変わったのは「大衆」の動員

のみで、セクトの員数は減る

どころか私の時代には全共闘

時代よりも増えていた。

要するに看板持ちたちが。

減ったのは浮動層であり、本職

たちは全く減ってはいなかった。

これ全部セクト。「大衆」は

いない。わが広報撮影班が撮影。

1980年代初期の代々木公園。

新たまねぎ

新たまがおいしい季節がやって

来ました。

英語でネギはグリーンオニオン。

たまねぎはオニオン。

つまり、タマネギのほうが言語

のベースだな(笑

たまねぎというのはまことにウマ

い。

スミス&ウエッソン M29 .44マグナム

映画「ダーティハリー」シリーズ

では使用銃についてハリーが何度

か言う台詞がある。

それは「.357マグナムも悪くな

いが、こいつのほうが反動が少

ない」というものだ。

これは、弾薬についてのみ見る

ならば確実にキックは.44マグの

ほうがあるのだが、銃が超重たい

ためにM29は体感反動が軽減され

ているのだろうと思える。

なんせ約1.4キロあるハンドガン

なのだから。通常の日本刀より

重たいよ(笑

拳銃は口径だけで反動の度合い

は語れない。

例えば、オートで9ミリ弾は手元

にビシッと来る反動だが、.45

ACPのガバなどはドーンと上に

上がって逃げる感覚の反動だ。

どっちがどう？となると、実は

9ミリパラピストルよりもガバの

ほうが撃ちやすい。

ただし、パッパッパッという連射

はガバでは訓練を積まないと難し

い。

1972年浅間山荘での銃撃戦では、

突入機動隊員はコルトガバメント

が空になってホールドオープンし

ているのに小便もらしながら叫ん

で銃だけをバリケードから出して

つきつけていた。中る訳無い。

5メートル程での激しい室内銃撃

戦だったが。

攻め手側の総指揮官の佐々の書

いた警察官をヒーロー視する物

などは嘘まみれで、裁判記録で

は詳細に事実が明らかになって

いる。冷静な連合赤軍兵士に対

し、機動隊員は泣き喚いていた。

映画等の映像物は嘘まみれだ。

「機動隊員が泣きワメく？」と

信じない人もいるかも知れない

が、実際にそれはある。

戦闘部隊に白兵戦で選抜機動隊

の精鋭中隊が壊滅状態にされて、

一名の機動隊員が戦闘部隊員に

格闘戦で完全制圧されて地面に

崩れ落ちた後、そこに真上から

頭に触発式火炎瓶を投げてとど

めを刺そうとして、戦闘部隊の

小隊指揮官に「殺すな！」と腕

をつかまれて止められた時、泣

き喚きながらゴキブリのように

這って林の中に逃げて行ったり、

とか。

現実に、ある。

一方、死を覚悟しての戦闘部隊

は一切泣いたり喚いたりしない。

戦闘中も極めて冷静だ。

農道を歩いていた学生を拉致し

て林の中に引きずり込んで集団

で前歯全損、内臓破裂寸前の半

殺しの暴行を繰り返していた機

動隊員たちがその時にヘラヘラ

全員が笑っているような事は、

反権力戦闘部隊の戦士にはない。

戦闘部隊は、全員、能面のように

無表情で冷静に戦闘を遂行した。

だが、ダーティハリーは初作が

52年前、最終作も35年前の作

だ。

世の中、状況は変わっている。

日本もアメリカも。

今は、タバコを吸うだけで極悪

人かのように扱われる世の中に

なった。

真の極悪人たちによって。

映画『ダーティハリー 4』(1983)

非常に暗い作品。

映像も暗いが内容も暗い。

妹の女子高生ともども田舎者

たちに騙されて集団レイプさ

れた女性が、復讐で連続殺人

をする話。

妹は精神障がいとなり入院し

たままだ。

カリフォルニアの田舎町のサン

タクルーズでの出来事。

数年後、姉は集団レイプ犯人

たちを見つけ出し、一人一人

射殺して行く。

一方、サンフランシスコの刑事

ハリー・キャラハンは、あまり

に強引な事件対処の為に強制的

に休暇を取らされた。凶悪犯人

を全員いつも射殺してしまうか

らだ。

強制休暇で、田舎町サンタクル

ーズにやって来たハリーは、実

は休暇を装って捜査の為にその

町に赴いたのだった。

だが、その町の警察上司からも

厄介者扱いされる。

そして、町のワル全員が何らか

の事件に関与している事を嗅ぎ

つける。

復讐の暗殺者の姉ジェニファー

はソンドラ・ロックが演じた。

イーストウッドが監督した『ア

ウトロー』(1976)で知り合って

以来、イーストウッドと12年間

同棲した内縁の妻だ。

彼女の発砲シーンはリアルだ。

撮影は反動の無い空砲での発砲

なのにきちんと反動を演技して

いる。

これは、多分イーストウッドの

演技指導。

そして、銃の握り方からして、

実弾射撃訓練もやっている。


目を瞑ってしまうとこまでイー

ストウッド譲りなのかも知れな

い。

本作の主役は、ハリーではなく

復讐の鬼となった画家のジェニ

ファーだ。

イーストウッドが監督の作品だ

が、秀逸なのはソンドラ・ロッ

クの演技とメイク。

シーンによりまるで別人かと思

える程の表情を見せる。

ダーティハリーシリーズの悪人

たちは、毎回まるでネラーのよ

うに醜悪で人間のクズのゲス野

郎だ。質性はもろにネラーに

そっくり。全員サイコパスだ。

そして、劇中で毎回ハリーは

言う。「異常者だ」と。

ダーティハリーシリーズに出て

くるネラーのようなクズのワル

どもは全員射殺されて当然なの

だが、毎度本当にクズのカスの

ゲスぶりをとことん見せている。

そのあたりもネラーのサイコパ

スの異常者とそっくりだ。

全員射殺されればいい。

本作「ダーティハリー4」のラス

トは非現実的だ。

レイプ犯たち全員を復讐の連続

殺人犯ジェニファーは射殺し続け

る。ハリーも次々とレイプ犯たち

を射殺しまくる。

だが、ゲス野郎(劇中の台詞)たち

を射殺したのは全て仲間割れと

ハリーの法的執行との事にして、

ジェニファーは何もやっていない

として見逃したのだ。

これは物語の流れとして、それ

までのハリーの立場を覆すもの

だ。

『ダーティハリー 2』では、ジェ

ニファーと同じように悪人たち

を私的に処刑して行く警察官た

ちを「違法である」として許さ

れざる者として銃弾でハリーは

裁こうとした。

その暗殺者の警官たちとジェニ

ファーの何が違うのか。

それは、行為自体は同じだ。

単なる殺人である。

そこには、法的正義などは無い。

だが、ジェニファーは復讐であ

り、「2」での警官たちは歪んだ

正義感からの殺人だった。

行為は同質だが、動機のみが違

っていた。

そして、ハリーは「敵討ち」に

ついては目を瞑るのだ。

そこでは「2」で見せた法の番人

としてのハリーの精神性は転換

された。

つまり、警官であるのに、殺人

という悪を見逃した事で、ハリー

もまた「2」での警官たちと同じ

になってしまうのだ。

そして、本作で、田舎町の警察

の刑事課長の上司も実はレイプ

事件に自分の息子が犯人の一人

であり、それをもみ消すという

事で深く関与していたという

その「公的悪」の域に、ハリー

も連続殺人犯のジェニファーを

見逃してもみ消しで事件解決と

する時点で自らも陥ってしまう

のである。このパラドックス。

本作は、ダーティハリーが本物

のダーティになってしまう転換

の作品として位置づく。

そして、次作「5」では、シスコ

警察でも持ち上げられ、ハリー

は世間からヒーローとしてマス

コミも騒いで人気者になってい

る。表向きが「クリーンハリー」

になってしまったのだ。

正義のヒーローとして雑誌の表紙

になったり、警察も広報にハリー

を利用しようとしたりする。

それに「うんざりだ」とするの

がハリーなのだが、実はハリー

は1983年のこの「4」の時点で、

それ以前のハリーではなくなって

しまっているのだ。

連続殺人犯人を私的に見逃して

死んだ悪人たちに冤罪を被せて

いるのだから。

本作、シリーズの全編通しとして

は重要な作になる。

その転換の暗喩として、ハリー

はそれまでのS&W M29 マグナム

.44ではなく、オートマグを途中

から使用する。

実銃としては、世界最強のマグ

ナムオートとして売り出したが、

あまりにジャム(作動不良)を起こ

すので「オートジャム」と揶揄

された銃だ。

まともに作動しない原因は複数の

要因が重なった為だが、製造会社

は1年で倒産した。

映画『ダーティハリー 3』(1976)

 

日本公開時にイトコと有楽町で

観た。

本作の主役はハリーではなく、

新米のムーア刑事だ。

タイン・デイリーが演じる。

総務課から大抜擢されて殺人課

に転属になった。


コルトパイソンを使う。


とてつもなく良い演技だ。


クレオパトラのような美形。


ダーティハリー3に出演の時は

30才だが、新米刑事のたどたど

しい様子と法律条文に精通し
ているギャップの演技が秀逸
だった。

 

若い時は、また雰囲気が違う。

可愛く美人。

ハリー・キャラハンの相棒は必ず

死ぬ。

犯人に殺されてしまうのだ。

新人のムーア刑事もそうだった。

ダーティハリーシリーズは邦題の

ように番号などついていない。

原題は、それぞれに題名がある。

本作はエンフォーサーだ。

これは米語で用心棒の意味だ。

また、執行者という意味もある。

主人公は女性のムーア刑事であり、

おぼつかないながらもハリーを

フォローしようとするドジっ子

だ。

だが、射撃の腕は法律知識と同じ

く確かで、確実に頭に命中させて

悪人を仕留める。ハリーの命を何

度かパイソン357マグナムのヘッド

ショットで救い、誘拐された
市長も救った。

本作題名の「エンフォーサー」と

は、ムーア刑事の事なのだ。

劇中、最初はハリーの事を野蛮な

刑事と思っていたムーアだが、

政治家や上司に忖度せずに正論

を言うハリーを見た時から、ほの

かに敬意が心寄せるものに変わっ

て来た。

それをハリーに覚られ、「相棒

に心惹かれるのは危険だ」と

言われてしまう。

その時のムーアはまるで少女の

ような眼差しでハリーを見上げ
る。

抜群の演技だ。

だが、ハリーを何度目かに助けた

時に自分がフルオートで被弾して

犠牲になる。

シリーズの中で一番胸が痛んだ。

しかし、シリーズ5作のうち、私

は一番好きな作品でもある。