渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

2023年03月01日 | open



家に暖炉は無いが暖房ヒーター
前でいびきをかいて寝る犬。
あったかそうだ。
つか、俺もあったかい。
今夜は冷える。

夜は雨

2023年03月01日 | open


昼間は冬のコートでは暑い程
だったのに、夜半から雨であ
る。
外気温は極端に下がった。



ゆうこりん

2023年03月01日 | open




早稲田合格したのかな。


日本の絶対に行くべき旅行先

2023年03月01日 | open





まあ、広島県の人たちが毎日
こんな贅沢してる訳じゃない
から(笑)。
でも、風光明媚で食い物がウマ
いのは確かだ。
景色と食い物はホントに良い。
広島県のお好み焼きなどは相当
美味しい。
海産物も絶品だし、野菜も柑橘
類も珠玉のウマさだ。
意外なところでのおすすめは
ワサビ。
広島名物のわさび葉漬けなんて
最高だ。日本一。

ただし、このメーカーに限る。

似たようなのが沢山あるが、
他のは実は味がかなり落ちる。
広島特産わさび葉漬けなら何
でもうまい訳じゃない。
これ。これが絶品。
ひろゆき、たぶん食べた事無い
のではなかろうか。
知らんけど。
ちなみに、東京の友人たちに
事あるごとに昔からこれを送
っているが、絶賛されている。
こんな美味しいのは初めてだ、
と。本気でこれはウマい。


ツウな広島土産といえばこちら!おかずいらずの『葉わさび漬け』/吉和の葉わさび漬(広島県廿日市市)

ツウな広島土産といえばこちら!おかずいらずの『葉わさび漬け』/吉和の葉わさび漬(広島県廿日市市)

昔から『わさび』の栽培が盛んな廿日市市吉和地域。吉...について記載された記事詳細ページです。

瀬戸内Finder

 

 


キューエンドの構造

2023年03月01日 | open



ビリヤードキューの下端の
キューエンド構造はいろいろ
な構造がある。
本当に種類が多いので面白い。
それぞれに設計思想がある。


私がオリジナルキューに採用して
いるエンド構造の方法は、ザン
ボッティや
ロバート・ランデや
リチャード・
ブラック、ポール・
モッティと
同じ方法。
ウエイトボルトでエンドキャップ
を締め付ける構造だ。
ボルトヘッドには細ねじが切って
あり、バンパーゴムを締め付ける。
ウエイトボルトの変更により重量
も変更できる。
また、デルリン®は一般接着剤で
は接着が不能であるので、ネジに
よる締め込みは必須なので、エン
ドのウエイトネジには2役担わせ
る。ダンパーの役目をするバンパー
ゴムも締め込むので、ウエイトの
ネジ
はたった1本で3役を務める事
になる。


舌を巻くのがTADのキューだ。
ウエイトボルトは一切使用しない。
では、どうやってデルリン®を
固定させているかというと、キュー
本体下部とデルリンのエンドキャ
ップ本体にねじ切り加工を施して
ネジ込みで固定させている。
ウエイトボルトを使用しないのに、
ピタリと19.2~19.7オンスの範囲を
出している。如何に重量のある材
を使っているかということだ。
そして、狙いどころの重量やバラ

ンスをウエイト無しで出して来る。
やはり、TADコハラは名人だった
と思う。

また、TADキューは手間のかかる
エンドキャップの
ねじ切り加工に
よる装着固定にこだわっている。

それはあくまでもラッカーにこだ
わるのと同じTADのこだわりだろ
う。

TADキューは多くの部分が一般的
なキューとは構造が異なるが、寸
法的なこと以外では、このエンド
キャップの固定装着方法が異なる。
こうしたウエイト無しのねじ切り
本体固定のみという構造のカスタ
キューはあまり無い。


ペットボトル

2023年03月01日 | open



ペットボトルはデュポン社が発明
した。
世界初の工業樹脂のPOMもデュ
ポン社が開発した。デルリン®︎と
してそれは商標登録された。

デルリン®︎が定番のTADキュー。

デルリンは、1960年代にアメリ
カンプールキューに多く使われ
た。
また、ミニカーなどの歯車パーツ
等にも多く使われただけでなく、
工業的にも耐熱実用性の高い人工
樹脂として広く採用された。
他の化学メーカーもその後多くの
似た樹脂を開発するようになった。

私のキューもデルリン®︎を採用し
ている。
それはデュポンだからではなく、
デルリン®︎だから使う。







デルリン製のエンドキャップは
デルリン®︎の丸棒から旋盤で削
出して作る。


2023年03月01日 | open


本日、とても春らしい。
弥生は春。


人間工学的モノヅクリ 〜TAD考〜

2023年03月01日 | open



TADキューには特徴がある。
TADを語る時、それはネットでは
殆ど語られているのを見た事がな
い。TADの歴史やデザインや撞球
特色について語られる事は多くと
も。
TADキューの最大の特徴。
それは、ハンドル部の細さだ。
これは、世界チャンピオンたちの
アドバイスを活かしてTADコハラ
が導き出した一つの答えかと思う。
一般的なキューよりもハンドル部
がかなり細いのだ。
この事は、二輪レーシングマシン
(レース専用設計の競技車両)の
ヤマハTZのグリップがとても細
いのと同じ目的だろう。
TZグリップは細い。
TZグリップを握ってから一般
道車両のグリップを持つと太さ
が判る。ハーレーに至っては牛
乳瓶のように感じる。
なぜスロットルをレーサーは細く
してあるのか。
それは、操作性の向上の為だ。
細いと扱いはシビアになるが、
シビアだからこそ細かく繊細で
広範にリニアな操作ができる。
鉛筆は細いがマジックペンは太い。
マジックインキペンの太さで勉強
したり絵を描く事は困難だ。
極端に言えば、その定理をキュー
に落とし込んだのがTADコハラの
キューの人間工学的なモノヅクリ
だった。

私のオリジナルキューはTADと
同じ太さにハンドル部を削り込
んで製作している。時間をかけて。


非常に操作性が高い。


TADコハラのオリジナルは、他に
もいろいろな工夫が詰め込まれて
いる。本当に良いキューだ。


コハラ製ではないこのキューは
大昔のマスプロキューだった。
バットハンドル部が異様に太かっ
た。


ハンドル部は私がカスタムして
TADと同じ太さまで削り込んだ。
結果、抜群の操作性を得た。


TADコハラのキューの特色。
それは、ハンドルが細い事。
二輪レーシングマシンのグリップ
と同じ理論によるものだろう。
後に、世界チャンピオンとなった
ジョニー・アーチャーがリリース
するスコーピオンキューは、ハン
ドル部を適正に細く設計したキュー
だった。TADに近い。
マスプロメーカーでは日本のMezz
がごく僅かにハンドルを細くして
いて、TADが初めて始めた操作性
向上定理の体現の手法に設計思想
を寄せている。

日本では宮本武蔵が1600年代
初期にそれに気づき、自身の刀
の柄を細くしていた。
武蔵は身長180cmと、当時とし
巨人なみの大柄な体格だっ
たが、刀の柄は細くした。
そこにこそ武蔵の慧眼がある。
一般的な凡人は、自分の手が大き
いからと柄を太くする。
だが、そうした私的観念を超える
一つの定理という物が世の中には
存在する。
それは、鉛筆は極太筆の太さでは
ない、という事がその内実を示し
ている。
キューや刀は服や靴ではない。
体格に合わせて太さのサイズを
変えるのか?という問題がある。
手の大きさによってシャフト先の
タップの大きさを変えるのか?
という事だ。
答えは否、である。
体格合わせとは別な運動理論が
存在するのである。
だが、TADキューを語る時、少
なくともネット上では、TADの
この最大たる特徴は語られない。
しかし、TAD遣いたちは日常的
言辞として語る。
「TADって細いよね」と。
現実のリアル世界とネット世界の
違いがそこにある。
今のインターネット情報などは
現実乖離の世迷い言で満ちている。

物理的な寸法としては、一般的な
キューのハンドル下端スリーブ上
端位置で凡そ直径が31ミリ。
太いキューだと31.5ミリ。
TADは29.5〜30ミリ。
その差は数値では僅かにミリ単位
の差だが、実際に握ってみると、
TADは明確に細さを感じさせる。


先駆者 ~ハーベイ・マーティン~

2023年03月01日 | open






ハーベイ・マーティン

ハーベイ・マーティンはアメリカン
プールキュー製作の先駆者である。
象牙ボール時代からビリヤードの
世界に入り、1920年代からキュー
製作で活躍した。
多くの世界チャンピオンが数十年
もの間、彼のキューを使い続けた。
マーティンは西海岸を制し、ハー
マン・ランボウが東海岸を制した。
マーティンがこの世にフラット
フェイスのジョイントを確立した。
彼は1984年までキューを製作し、
多くの製作者に影響を与えた。

カリフォルニア生まれの日系二世
のコハラタダチもその一人で、彼
はマーティンに私淑し、お手本と
してTADキューとしてキュー作り
を1963年に開始した。初めは自分
が経営するビリヤード場の常連客
のキューの修理から始めた。
TAD自身はトーナメント・プレー
ヤーではなかったが、TADには
多くの世界チャンピオンがアドバ
イザーとして惜しみなく協力した。
新進気鋭の新人への応援というだけ
でなく、コハラ自身の人柄もあった
だろう。やたらと世界チャンピオン
たちがそこらのファミリーレスト
ランのご飯代くらいでアドバイス
などはしない。
だが、した。TADにだけ。
TADはその試合後の会食談話で、
時には朝までチャンピオンたちが
プレー技法とキュー作りの関係に
ついて熱心に私に話し込んでくれ
た、と80年代中期に述懐している。
その顔触れはウィリー・モスコー二、
ジミー・カラス、ジョー・バルシス
といったそうそうたる世界チャン
ピオンたちだった。
TADは彼らのアドバイスに真剣に
耳を傾け、キュー作りに取り組み、
TAD独特の優れた性能を持つキュー
を作るに至った。
不世出の世界チャンピオン(15回
世界王者に輝く)ウィリー・モス
コー二にもキューを作り、モスコ
ー二が主宰する教室で使用する
常備キューはTAD製だった。

世界史の中でプールキューの先駆
者といえるハーベイ・マーティン
が引退した時に、マーティンの機械
を譲り受けたのはTADコハラだった。
そしてその後、TADは18台の旋盤
と3台のパンタグラフマシンを駆使
してキュー作りを続けた。オート
メーション化されたCNCマシンは
使わない。
TAD=コハラタダチ氏は2013年に
亡くなったが、息子のフレッド・
コハラ氏が父の遺志を継いでTAD
キューを父と同じ製法で現在も
製作している。

私の1995年製TADはハーベイ・
マーティン・スタイルで、世界
チャンピオンだったジョー・
バルシスが使用したTADキュー
をTAD自身がアレンジして
復元
したモデルだ。