続々・ENGカメラ

映画のカメラ(キャメラ)には映像を記録する

フィルムマガジンがついています。

フィルムはレンズを通ってきた映像をフィルムゲートで

映像を記録(撮影)していきます。

キャメラのスイッチを入れるとフィルムに映像が記録されます。





初めてテレビカメラを見たときの印象は，

レンズが4本、ターレットがついてカメラのように見えます。

しかし、テレビカメラには記録装置がありません。

カメラから太いケーブルで映像信号をVTRに送って記録します。

テレビカメラだけでは映像の記録が出来ません





音声はテープレコーダーにマイクロフォンを

つないで音声を記録します。

映像はVTRにテレビカメラをつないで映像を記録します。

テレビカメラとは映像のマイクロフォンかと思いました。



テレビカメラには映像を決めるファインダーはあります。

テレビカメラマンはシャッターを押さないであちらこちらを

二眼レフのファインダーで覗いているだけのように

感じていました。

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このショットをこの動きをカメラマンが撮る(記録)

ということがありません。

これでカメラと云えるのかと、疑問に感じていました。

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報道(ニュース)では銀塩フィルム(16ミリ)カメラの取材から

ビデオテープによるENGが始まります。

初期のENGのVTRはハンディカメラに比べて大きくて，

技術者一人が肩に担がなくてはなりませんでした。

しかし、カメラマンの手元に、VTRをスタートするスイッチが

カメラにつきました。

カメラマンの意思で記録できるようになりました。

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技術の発達で，VTRが小型になりました。

カメラとVTRがひとつになりました。

カメラの前半分が、レンズと撮像管がついて映像を作ります。

カメラの後半分に、ENGのVTRが取り付けられました。




池上通信機製のHLシリーズのカメラと

ソニー製のベータ・カムレコーダーです。

この組み合わせがスタンダードになりました。

映像を撮るビデオカメラとその映像を記録する

ビデオレコーダーがカメラマンの肩に乗りました。




写真カメラで撮りたい瞬間にシャッターを押せるように

ビデオカメラに撮りたいときに記録できるスタート・スイッチが付きました。

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私の考えていたカメラになりました。