戦後,映画興行から映画制作を考えていた日活は、
多摩川撮影所を建設して、映画各社の
監督や俳優などを引き抜こうとします.
1.各社専属の監督、俳優の引き抜きを禁止する。
2.監督、俳優の貸し出しの特例も、この際廃止する。
という協定を 松竹、東宝、大映、新東宝、東映の五社は
日活を標的に「五社協定」を結びます.
日活は,この協定に縛られて,しばらく苦戦します.
やがて、新人スター・石原裕次郎を得て,
青春路線で次々に大ヒットを飛ばしていきます.
映画会社各社の「五社協定」もテレビの台頭で
映画会社各社の協定の相手がテレビに向けられます.
そして映画俳優のテレビへの出演を禁止します.
テレビのドラマ,テレビ映画の俳優は劇団俳優さん
「五社協定」に触れない新人俳優さんで作られていました.
テレビの出現で,映画会社の制作本数は,激減します.
映画会社もテレビの影響を無視できなくなります.
映画会社も設備を改造して、
テレビ映画,テレビドラマ,子供向け番組などを
作るようになります。
映画会社は専属スターを解雇します.
「五社協定」の終焉です。
NHK「大河ドラマ」、花の生涯」、に
歌舞伎スター尾上松緑が井伊直弼役で
高視聴率を稼ぎ,
次の「赤穂浪士」で大スター長谷川一夫が
大石内蔵助役で山田五十鈴,林与一、尾上梅幸
、
滝沢修、志村喬など大スターが共演しています.
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