スタジオのドラマでカメラマンの仕事について…
セットの所定の位置にカメラをつけて
カメラのターレット盤を回して
レンズを変えることからはじまります
セットの広い絵は、35~50ミリ
俳優さんのツーショットは85ミリ
俳優さんワンショットで半身像(ウェストショット)は135ミリ
俳優さんのクローズ・アップは200ミリに
それぞれ切り替えてファインダーを覗いて
ピントを素早く合わせます
ドラマでは三台のカメラでとります
カメラの切り換えは、映像スイッチャーが行います
スイッチャーはレンズの切り換えが済んで、構図と
フォーカス(ピント)が合うのを確認して、カメラを
切り替えます。
カメラマンの左手は、パン棒を握ってカメラを固定しています
右手は、ターレット盤の操作ハンドルを握ってレンズを切り換えて、
そしてカメラ横のフォーカスノブを回してピントを合わせます
映像スイッチャーはカメラ画面が安定してからスイッチするのですが
レンズターレットが回っているときにミス・スイッチすることがありました
テレビには画面がグルッと回ってわけがわからない映像が流れます
これをレンズチェンジ、略してレンチェンが入るといっていました
これは「映像不体裁(えいぞうふていさい)」と云われて
考査部から原因の問い合わせを受けることになります
… … …
今のテレビカメラはすべてズームレンズですから
レンズのターレット盤で切り換えはなくなりました。
プロ野球ナイターの中継は生放送ですから
たまに、ミス・スイッチで変な画面が流れることがありますが
「レンチェン」事故はなくなりました
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます