私の押し入れ暗室は軌道に乗ってきました.
一応,ネガフィルムの現像も,
ネガから直にプリントする密着プリント,
引伸機の引伸プリントも手慣れてきました.
高校の写真クラブの友人、N君が夏休みに
うちでアルバイトしないかと誘われました.
友人,N君の父親は,商売熱心の人で,
京都寺町で写真機店を経営していました.
当時,朝鮮戦争が始まっていました。
国連軍として参加した米兵が,任期が終わって祖国に帰ります.
祖国に帰る米兵は京都・蹴上げのホテルで泊まってから帰るという
スケジュールでした。
その米兵が撮った写真の仕上げを
N君の父親は注文をとってきました.
前日注文を受けて翌日の夕方に仕上げて渡すという
超スピードの仕上げです。
猫の手も借りたい状態でした。
ネガフィルムの現像は店員がするから、
私に暗室で,手札の引き伸ばしプリントを
やってくれというアルバイトです.
私は一応,暗室は理解していましたが、
写真機店のプロの仕事はやったことがありません.
… … …
朝,9時に暗室に入ります.昼食の休憩後、再び暗室に入ります.
暗室作業が一段落して暗室から出てくると
外は,陽がすっかり落ちています。
.
晴天の日,雨天の日,外は明るい昼間に
仕事は暗い暗室の中です。
なんと、すごい仕事だなあと感じました.
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