目まぐるしく景色が変化する日本の列車に
乗って、親父の故郷、静岡県浜松市へ
向かいました…
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夜の広島駅を通過して列車は進みます
浜松に着くのは翌朝になるのでしょう。
引き揚げの臨時列車に乗って
浜松に着くまでの何回かの食事はどうして
いたのでしょう?…私はさっぱり覚えていません。
当時は、自由に米のご飯が手に入らなかったはずです。
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やがて、浜松駅に列車は到着しました
私が幼稚園児のころ、訪れたことがありましたが。
その浜松駅を出て最初に目に飛び込んできた
景色を見てショックを受けてしまいましたる
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見渡す限り、焼け野原で、所々にバラックの民家が
並んでいて、焼け残った松菱(まつびし)百貨店のまわりに
テント掛けの店がならんでいました。
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後でわかったのですが、浜松に軍需工場が
あって、浜松の沖合からアメリカ海軍の
艦砲射撃で、攻撃されたのでした。