撮影所のスタジオの
セット撮影で
セットの上は照明器具で
いっぱいです
セットで銀塩フィルムにカメラを通して
俳優さんの演技を撮影していきます
… … …
映画は写真と違って動画ですから
カメラのシャッタースピードは
最低1/50秒で撮らなくてはなりません
… … …
カメラのレンズの絞りはF2~2、8です
それに銀塩フィルムはASA32~80ぐらいでしたから
スタジオのセットの照明をうんと明るくしなくては
写りません。
カラー映画になってフィルムは
イーストマン・カラーで
タングステン・タイプのASA64でした。
一層明るい照明が必要になりました
… … …
キーライトは20キロワットの巨大な電球の
冷却ファン付きの大きな照明器具でした
セットの高い場所に器具をセットする場合は
ウィンチで吊り上げていました
… … …
カットによってセットの手前から奥までピントの合った
パンフォーカスで撮りたいとカメラマンが注文すると
レンズをF4~F5、6に絞らなくてはなりません
するとセットを二倍以上に明るく照らさなくては
なりません。
照明係を説得するのが大変です
セットの天井には重い照明器具がひしめいています
その下で仕事をするスタッフは落下事故に備えて
本当はヘルメットでなくてはだめかもしれませんが
兎に角、帽子を着用しなくてはなりませんでした