荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

高倉健の巻、ふたたび。

2014年11月26日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを


さすが健さん、毎日追悼番組が組まれております。

やはりというか近年の作品が多いですな。

僕は健さんの作品では比較的昔の作品が好きです。

そこで今回、追悼の意も込めまして【新幹線大爆破】を観ました。

知り合いのオジサンがこの作品を大絶賛していたのもあり、ずーっと観よう観ようと思ってはいたんですよ。

1975年、5億円の予算をかけオールスターキャストで上映されたにもかかわらず、興行的には大惨敗だったそうです。

しかしながら実際観てみますと、もの凄ぇ面白い。

冗長な部分が全くなく、次から次へとスリルとサスペンス、そしてアクション

『映画はこうでなくっちゃ』と思わせんばかりの快作です。

健さんが爆破魔のリーダーなんですが、健さんって犯罪者とか前科者とかの役が多い割に、犯罪シーンって少ない様な気がするんですね。

もちろん、だんびら振り回して敵の親分を叩っ斬ってるシーンは思いっきり犯罪シーンなんですが、やっぱなんか違います。

ところが今回は爆弾を仲間が新幹線に設置し、国鉄に脅迫を始めるトコから、最後射殺されるまでずーっと犯罪シーンです。

健さんが追い込まれるなんて、あんまり観ない様な気がしますが、どうですかね。

健さんが倒産した工場経営者・山本圭が学園闘士・織田あきらが食いっぱぐれた若者、この3人が犯人グループです。

夢の超特急・新幹線ひかり109号の乗客1,500人を人質に国鉄相手に500万ドルを要求するんですね。

ちなみにお若い方はご存知ないと思いますが、国鉄って今のJRです。

織田あきらってのは、当時のイケメン君です。

【宇宙からのメッセージ・銀河大戦】なんかに出てて結構好きな俳優さんでした。

驚いたのは山本圭。とにかく若い別人の様。

そう考えると、やっぱ健さんってジジイになってもイメージが変わらない稀有な役者さんだったんですね。

3人は三様で、お金を入手した後の事を語り合います。

そのそれぞれが、ざっくりした【少年の夢】って感じがして、明らかに悲しい結末を示唆していました。

あの名作【太陽を盗んだ男】でもジュリーが要求したのは巨人戦のテレビ中継延長でした。

虚しいモノであります。

んで、織田あきらは事故って死亡、山本圭は警察に包囲されてしまった挙句ダイナマイトで自爆します。

あとは健さんひとりぼっちでの闘い。

一方、国鉄側のヒーローは宇津井健です。運転指令室長。

この、もうひとりの健さんが、国鉄首脳陣と警察との板挟みになりながら頑張るんですな。

とにかく警察が後手後手で全然頼りになりません。

いろんな方策を練り、実行するんですが何ひとつ成功しないのです。

上記にある様に、犯人グループをふたりも死なせてますからね。

そして頑張るヒトがもうひとり。

爆弾抱えた新幹線の運転士に千葉真一。

関根勤のモノまねのモノまねを、千葉本人がやってる感じの大熱演。



いやーそれにしても面白かった。

ニッポンじゃ興行はダメだったけど、おフランスでは大ヒットしたらしいですね。

自国のTGVと重ね合わせちゃうんですかねぇ。

まー、この腐れニッポンよりゃおフランスや米国の方がウケは良さそうです。



健さんネタっていうより【新幹線大爆破】ネタでしたね。

あ、あとミニチュアも凄ぇ高技術でした。

みんなも観てみようず



【烈車戦隊トッキュウジャー】でちゃーんとモノまねやってます。


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