荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

刑事物語の巻、ふたたび。

2016年04月13日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを




久方振りにニッポン映画【刑事物語】を観ました。



【刑事物語シリーズ】は計5作品があるのですが、今回観たのは第1作。

原作・脚本・主演を武田鉄矢が務めております。

さて、細かい事はウィキを読んで頂くとして、改めてレビューを。

この第1作、1982年公開でして、勿論劇場で観ております。



1982年を確認しますと…

例えば【花の82年組】として中森明菜・小泉今日子・早見優・松本伊代・堀ちえみ・石川秀美・シブがき隊といったスーパーアイドルが大量デビューした年。

例えば、東北新幹線・上越新幹線が開業した年。

例えば【森田一義アワー 笑っていいとも!】の放送が開始となった年。

例えば、ストーンウォッシュデニムが流行した年。

例えば、無印良品・CDプレーヤー・マーチ(日産自動車)が誕生した年。

例えば『ウッソー・ホント―・カワイー』の三語で全てを表現する若いオンナが登場した年。

…等々、完全に景気が上向きになり、巷で言われていた【軽薄短小】を更に推し進めた感の非常に強い年でありました。

が、この【刑事物語】は違う。

いきなり警察によるトルコ風呂の摘発からスタートします。

ちなみに【トルコ風呂】が【ソープランド】に改称されるのは、もう2年後のお話。

おまけに聾唖のトルコ嬢がヒロインなのです。

【トルコ】【聾唖】【パンパン】と現在では禁忌の言葉が頻出しており、当時でも相当時代錯誤な作品だったのかも知れません。

でも、そんな作品だからこそ、人々の心に残る作品になっているのかも。

地方公務員刑事が他県に異動する等、警察描写などは、現在とは異なり荒っぽいトコも多々あります。

しかしながら、オトコの正義・純情・強さ・優しさが溢れる今作を観ないのは、ホントもったいない。

シリーズとしては、第2作【刑事物語2 りんごの詩】の評価が高いですが、まだまだシリアスだった今作も名作であります。



みんなも観てみようず



『歌は歌って初めて歌であり、鐘は叩いて初めて鐘であり、愛は…愛は、与えて初めて…愛である、か』武田鉄矢(ニッポンの俳優・1949~)



過去の記事。
刑事物語の巻。
ハンガーの巻。
ハンガーの巻、ふたたび。


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