荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

刑事物語の巻。

2013年07月14日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを
僕はあんまり素の武田鉄矢が好きではありません。

トーク番組に出て『オレってトークいけんだろ?』って感じがどうも。

とはいえ、俳優としては結構好きなんですよね。

様々な役柄を演じている武田鉄矢ですが、もっとも好きなのが【刑事物語シリーズ】の片山元役です。

キャリアでもないヒラ刑事・片山元が、ニッポン全国各所の警察署を転々としながら事件を解決する、といった【刑事版・男はつらいよ】といったおもむき。

木製ハンガーをヌンチャクの様に使用し、悪人を追いつめるアクションが有名です。

僕の伯父貴が東宝の株主だったので、貰った株主優待券で第1弾を観に行ったのがそもそもの始まりでした。

シリーズ全5作が製作されておりまして、第4弾【刑事物語 くろしおの詩】以外は全て劇場で鑑賞しております。

とくに第2弾【刑事物語2 りんごの詩】は名作の誉れ高い作品です。

ラストの『男は強くならなければ、大好きな人はみんな遠くにいってしまうんだぞ!』と言いながら、たけし少年をドつくシーンは涙なしでは観られません。

第3弾【刑事物語3 潮騒の詩】は沢口靖子のデビュー作であります。

【東宝シンデレラ】の第1回グランプリを受賞したご褒美出演でありました。おまけに挿入歌迄唄っております。

勿論、ついこないだ迄トーシロだったので当り前っちゃあ当り前なのですが、ひでぇ芝居と歌唱力です。

今も昔もずーっと思っているのですが、このヒトの顧客ってどんな層なのでしょうね。

さて、シリーズは鈴木保奈美の銀幕デビュー作・第5弾【刑事物語5 やまびこの詩】をもって終了します。

おおむね、1年に1回の割合で上映されたこのシリーズ、基本的トーンは各作品変わりないという印象でありましたが、ある時、木曜洋画劇場で第1弾が、そしてゴールデン洋画劇場で第5弾が同じ週に放映された事がありました。

観比べたところ、あまりのトーンの違いに愕然としました。

終始明るい第5弾にくらべて、第1弾の暗い事暗い事。

いきなり、ろうあのトルコ嬢の登場なんて軽薄短小の80年代の作品とは思えませんね。

片山元はそのトルコ嬢に恋をするのですが、やはりろうあの男・田中邦衛に取られてしまうんです。

この時の田中邦衛の芝居が凄かった。

話しは変わりますが、その昔【LOVE LOVEあいしてる】に今田耕司がゲスト出演した際、LOVE LOVEな歌として唄ったのが、このシリーズの主題歌【唇をかみしめて】でした。

この歌は奥田民生も歌っています。

ドラマ【ナサケの女~国税局査察官~】でもハンガーヌンチャクを披露したそうですが、是非観てみたいです。YouTubeにアップされないかなぁ。



当時の前売りチケットの半券が残っていました!


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