8月24日、鹿児島市内の鹿児島アリーナで、マルハンカップ第6回パワーチェアーフットボールブロック選抜大会が開催された。
パワーチェアーとは電動車椅子のこと、フットボールはサッカー、すなわちパワーチェアーフットボールとは電動車椅サッカーのこと。
ブロック選抜大会とは関東や関西などの各地域(ブロック)の選手たちがクラブチームの枠を超えて選抜され、ブロックを代表して戦う大会、自ら希望しない場合を除き、個の能力が優れた選手がほぼ出場する。
そういった意味で見応えのあるプレーを目の当たりにすることが出来る大会で、6回目の開催となる。
また電動車椅子のスピードは国際ルールの10kmで行われるためスピード感溢れるプレーも魅力の一つである。
その大会に撮影取材観戦で鹿児島まで行ってきた。
8月24日の試合当日は対戦相手を決める抽選から始まった。
参加ブロック数や開催日数によってはグループリーグ&決勝トーナメントの大会も過去にはあったが、7チーム参加の今大会は初戦から「負けたら終わり」のトーナメント制。
しかも抽選次第で試合開始時間が、9時半、11時、12時半の3パターンがある。選手たちはれ9時半キックオフを前日から想定し心身の準備をするが、時間がずれ込んだ場合にほ心身をリセットし臨まねばならない。デリケートで大変な作業だが、例えば国際大会では他の競技などの場合でもよくあること。狙ったわけではないかもしれないが、結果として対応力が試される大会にもなっている。
またそもそも大会会場に行く行程そのものが、選手やご家族にとっても大変な作業だ。もちろんそれほど苦にしない人もいるだろうし、もう「どうせなら楽しんでしまえ」という境地に至ったご家族もいるように見受けられる。
そんなこんなで集まった鹿児島開催の全国大会。
第一試合は、ABの2コートで同時に2試合がキックオフ。関西代表対中部代表と九州代表対中国代表の対戦。
いずれも日本代表候補を擁するチームが目白押し。どちらを観戦し撮影するか迷うものの2試合とも観たいという欲望を抑えられず、きょろきょろと首を振りつつ試合を観戦、得点の匂いがするとカメラを向け撮影。
中部代表対関東代表の一戦は、中部が前半早々2分ににFKから松浦選手、飯島選手とつないで先制するものの、後半に強い関西が有田選手のゴールで追いつき1-1となりPK戦へ。
電動車椅子サッカーのPK戦は、最初の1巡が終わると距離を遠ざけ5mの位置からのPKとなる。レベルの高い試合では最初の1巡で決まることはほぼない。
この試合も2巡目まで突入。
そして有田選手がシュートをブロック、関西が勝ち上がった。
抜群の戦術眼の飯島選手が引っ張る中部は、わずか1試合で姿を消すにはあまりにも惜しいチームだった。
地元の九州は日本代表候補チームのキャプテンを務める塩入選手や東選手がチームを引っ張る。
後半、その九州がFKのチャンス。塩入選手が東選手からのリターンを持ち込み先制、その1点を守りきった九州が中国を退けた。日本代表候補の中野、内海選手は初戦で姿を消した。
第2試合は北陸対北海道。選手層の薄い北海道は0-9と北陸に敗れ、北陸が勝ち上がった。
第3試合は1回戦不戦勝の関東と勝ち上がってきた関西の対戦。
前半、関東の左コーナーキックのチャンス。永岡選手がファーサイドで待ち構える北沢選手に正確無比なボールを供給、北沢選手が押し込み先制。関東がそのまま関西を抑え込み1-0で決勝進出。
もう1試合は九州が3-0と北陸を破り決勝へ。
この試合は全く観れなかったのですが。
決勝は、3連覇をかけた関東に地元九州が挑むという形に。ただでさえノリのいい九州のテンションが地元の大声援を受けさらに上がる(たぶん)。
試合は関東がチャンスを作り出すものの、0-0の時間が続く。
そして前半18分、ドリブルで持ち込んだ北沢選手が起点となり押し上げた吉沢選手へ折り返す。パスを受けた吉沢選手が遠目からシュートを放つ。川崎選手がいったんは弾き返すものの北沢選手が詰め塩入選手のオウンゴールを誘い、関東が先制点をあげた。
前からプレスをかけた関東がチームで奪い取った得点だった。
前半終了間際に間接フリーキックのチャンス得た関東は、紺野選手がチョンと出し永岡選手が強烈なシュート。塩入選手がいったんはブロックするものの、紺野選手がダイレクトで狙いすましたシュートを放ち、ゴールをこじ開けた。
関東は、成長著しい紺野選手のゴールでリードを広げた。
さらには関東は後半開始早々、左サイド北沢選手のキックインから、ニアサイドの三上選手がスルー、ファーサイドの永岡選手がゴールを決め3-0と九州を突き放す。
そして試合終了のホイッスルが鳴り響き関東が優勝、3連覇を決めた。
関西対北陸の対決となった3位決定戦は関西が勝利、3位となった。
尚、MVPには関東代表の永岡真理さんが選ばれた。
終わってみれば、関東代表の層の厚さを感じさせる大会となった。
また関東代表でともに練習し、クラブチームの練習時に骨折したYokohama Crackersの野田拓郎選手の思いが各々の選手に宿っていた、そういったこともあったのかもしれない。
パワーチェアーとは電動車椅子のこと、フットボールはサッカー、すなわちパワーチェアーフットボールとは電動車椅サッカーのこと。
ブロック選抜大会とは関東や関西などの各地域(ブロック)の選手たちがクラブチームの枠を超えて選抜され、ブロックを代表して戦う大会、自ら希望しない場合を除き、個の能力が優れた選手がほぼ出場する。
そういった意味で見応えのあるプレーを目の当たりにすることが出来る大会で、6回目の開催となる。
また電動車椅子のスピードは国際ルールの10kmで行われるためスピード感溢れるプレーも魅力の一つである。
その大会に撮影取材観戦で鹿児島まで行ってきた。
8月24日の試合当日は対戦相手を決める抽選から始まった。
参加ブロック数や開催日数によってはグループリーグ&決勝トーナメントの大会も過去にはあったが、7チーム参加の今大会は初戦から「負けたら終わり」のトーナメント制。
しかも抽選次第で試合開始時間が、9時半、11時、12時半の3パターンがある。選手たちはれ9時半キックオフを前日から想定し心身の準備をするが、時間がずれ込んだ場合にほ心身をリセットし臨まねばならない。デリケートで大変な作業だが、例えば国際大会では他の競技などの場合でもよくあること。狙ったわけではないかもしれないが、結果として対応力が試される大会にもなっている。
またそもそも大会会場に行く行程そのものが、選手やご家族にとっても大変な作業だ。もちろんそれほど苦にしない人もいるだろうし、もう「どうせなら楽しんでしまえ」という境地に至ったご家族もいるように見受けられる。
そんなこんなで集まった鹿児島開催の全国大会。
第一試合は、ABの2コートで同時に2試合がキックオフ。関西代表対中部代表と九州代表対中国代表の対戦。
いずれも日本代表候補を擁するチームが目白押し。どちらを観戦し撮影するか迷うものの2試合とも観たいという欲望を抑えられず、きょろきょろと首を振りつつ試合を観戦、得点の匂いがするとカメラを向け撮影。
中部代表対関東代表の一戦は、中部が前半早々2分ににFKから松浦選手、飯島選手とつないで先制するものの、後半に強い関西が有田選手のゴールで追いつき1-1となりPK戦へ。
電動車椅子サッカーのPK戦は、最初の1巡が終わると距離を遠ざけ5mの位置からのPKとなる。レベルの高い試合では最初の1巡で決まることはほぼない。
この試合も2巡目まで突入。
そして有田選手がシュートをブロック、関西が勝ち上がった。
抜群の戦術眼の飯島選手が引っ張る中部は、わずか1試合で姿を消すにはあまりにも惜しいチームだった。
地元の九州は日本代表候補チームのキャプテンを務める塩入選手や東選手がチームを引っ張る。
後半、その九州がFKのチャンス。塩入選手が東選手からのリターンを持ち込み先制、その1点を守りきった九州が中国を退けた。日本代表候補の中野、内海選手は初戦で姿を消した。
第2試合は北陸対北海道。選手層の薄い北海道は0-9と北陸に敗れ、北陸が勝ち上がった。
第3試合は1回戦不戦勝の関東と勝ち上がってきた関西の対戦。
前半、関東の左コーナーキックのチャンス。永岡選手がファーサイドで待ち構える北沢選手に正確無比なボールを供給、北沢選手が押し込み先制。関東がそのまま関西を抑え込み1-0で決勝進出。
もう1試合は九州が3-0と北陸を破り決勝へ。
この試合は全く観れなかったのですが。
決勝は、3連覇をかけた関東に地元九州が挑むという形に。ただでさえノリのいい九州のテンションが地元の大声援を受けさらに上がる(たぶん)。
試合は関東がチャンスを作り出すものの、0-0の時間が続く。
そして前半18分、ドリブルで持ち込んだ北沢選手が起点となり押し上げた吉沢選手へ折り返す。パスを受けた吉沢選手が遠目からシュートを放つ。川崎選手がいったんは弾き返すものの北沢選手が詰め塩入選手のオウンゴールを誘い、関東が先制点をあげた。
前からプレスをかけた関東がチームで奪い取った得点だった。
前半終了間際に間接フリーキックのチャンス得た関東は、紺野選手がチョンと出し永岡選手が強烈なシュート。塩入選手がいったんはブロックするものの、紺野選手がダイレクトで狙いすましたシュートを放ち、ゴールをこじ開けた。
関東は、成長著しい紺野選手のゴールでリードを広げた。
さらには関東は後半開始早々、左サイド北沢選手のキックインから、ニアサイドの三上選手がスルー、ファーサイドの永岡選手がゴールを決め3-0と九州を突き放す。
そして試合終了のホイッスルが鳴り響き関東が優勝、3連覇を決めた。
関西対北陸の対決となった3位決定戦は関西が勝利、3位となった。
尚、MVPには関東代表の永岡真理さんが選ばれた。
終わってみれば、関東代表の層の厚さを感じさせる大会となった。
また関東代表でともに練習し、クラブチームの練習時に骨折したYokohama Crackersの野田拓郎選手の思いが各々の選手に宿っていた、そういったこともあったのかもしれない。