昨日の続きです。 100分de名著 第3回
戦争 ショック・ドクトリンは、株式会社化する国家と 新植民地主義
この9.11を、テロと位置づけたことで
・戦争の定義は変わってしまった。
・国による国民の監視、言論統制が正当化される
・新植民地主義・・・規模が巨大化
1980年 民営化元年 レーガン大統領のころ マネーが主役=貧困大国化した
ドナルド・ラムズフェルド国防長官
ディック・チェイニー副大統領
ジョージ・ブッシュ(テキサス州知事から大統領へ)
見えない回転ドア・・・民間企業役員が政府の中枢幹部になる
政府中枢に人を送り込み、法制度を都合よく決める
民間企業に戻り、私腹を肥やす
国家が、直接的な経済だけで動き始める
9.11以降 急進的な新自由主義の進化で
戦争・災害対応に至るすべてっを、利益追求のベンチャー事業にする
治安のためと セキュリティブームで監視カメラが巨大マーケットになった
税金が民間の大企業へ流れる
*見張られているのはだれか
安全保障の名のもとに、国民のデータを掌握する
*なんだかマイナンバーカードを連想する
2003年3月 イラク戦争=衝撃と恐怖作戦と名付ける
軍人を派遣社員にする(公務員だと福利厚生に費用がかかる)
*ワグネル???を連想する
フセインを失脚させたあと、CPA(連合国暫定当局)を設置して、新たな統治をしようとした
=文化、伝統、歴史、民俗的アイデンティティを白紙状態にしようとした
外資に搾取されつくし、イラクは混迷状態になる
結果、より悪いイスラム原理主義を台頭させることになった。
占領も、復興も、すべてをビジネスにする=破壊して復興することが、先物商品になった
現地の人は入っていない。利益を受けていない。
米国内でも市民が被害者になった=格差拡大で貧困層が増える。
人々の欲望は、果てしがない。
新自由主義を唱えたフリードマンも、ここまで進化することは、予測していなかったのではないか。
世界中が、混乱・混迷。恐怖と不安の暗闇の中へ・・・・
「目を覚ましていなさい」と、イエスさまはおっしゃいました。
著者のナオミ・クラインさんの分析力には脱帽です。
夕焼け (高谷学さんからお借りしました)