『映画を早送りして観る人たち』(稲田豊史著)は、次に予約待ちをしている人がいるので、
返却期限の本日、なんとか読み終えました。
とても学ぶところが多かったです。
Z世代と言われる人たち(1990年代後半から2010年生まれ)は、
まさにインターネットがあって当たり前の時代に生まれた人たち。
日本では、「ゆとり教育」をされた人たち。
個性的であれと言われた(教育された)人たち。
あまりにも多くの情報に囲まれすぎて、
早送りで映画を見なくては、友人との会話についていけない。
かつて、蓄音機なるものが発明されて、レコードで音楽が聴けるようになったとき、
生の演奏こそ本物の音楽である!と主張していた人たちは、嘆いたようです。
「レコードなんて、音楽じゃない」みたいに。
やがて、「早送りで観るなんて、と言ってた人たちがいたらしい。」
と言われる時代が来るかもしれません。
目の不自由な人たちに情報を送るために、音訳のボランティアをしています。
デジタル録音になってから、最終チェックをするときは、1.5倍速。
修正した箇所にくると、等倍に戻して間が長すぎないかをチェックします。
早送りするのは、もはや当たり前。
私も早送りをして聞いていました。
Z世代以降の若者たちの事情、心情、置かれた状況が、よくわかりました。
失敗を恐れて、多くの人と同じ意見をもつことで安心する。
批評、評論を重視することなく、自分が快適であればいい、、、という考え=これが普通。
インターネットの普及、デジタル化された環境、、、、
世界は大きく変化していることを、実感しました。
私もアマゾンプライムで、自分の好きな映画を探して観ています。
ただ、まだ等倍で観ていますが。
いつか、早送りで観るようになるのかしら。。。
ジョギング中に空に虹 (親愛なる教え子 杉浦譲治君からお借りしました)
かつて虹は、天がける龍を連想したこともあったとか。
この虹は、飛んでいますね。
輝きつつ飛翔する。