風の詩(kazenouta)2

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『深い河』 遠藤周作 遺作 こころの時代

2023-09-07 18:38:56 | 文学

遠藤周作さんの遺作、『深い河』を

こころの時代で、2回にわたって放送。

若松英輔さん(批評家・随筆家)と

山根道広さん(ノートルダム清心女子大学教授)の対談。

 お二人は若いころ、井上洋二神父の主催なさった「風の家」での仲間。

 

カトリック教会では、幼児洗礼というのがあります。

親の信仰で、子どもが信仰を持つことを願う気持ちから、

本人の意思とは無関係に、カトリック信者になっている(物心ついたときには)

 

遠藤周作さんは、そのお母さんの信仰と向き合うことから、求道者人生が始まる。

「日本人の心に会うキリスト教」を追求して、文学作品を書き続けた。

その遺作、『深い河』は、読んでいませんでした。

 

大学生の時、友だち3人で、遠藤周作の本の読書会をするほどでしたが、

だんだん離れていました。

井上洋二神父と遠藤周作さんは、フランスへ留学する船の中で友人になった。

運命の出会いだったのかもしれません。

 

西洋のキリスト教と、日本のキリスト教、、、、20代の二人は共に模索していた。

 

宗教と信仰。

神学と信仰。

 

生活の次元=生・現実、でのしあわせ、成功と

人生の次元=死と未来、でのしあわせ、満足とは。

 

この作品は、遠藤周作さんが、生涯をかけて追及したこと、模索したことの集大成。

  「宗教多元主義」(しゅうきょうたげんしゅぎ)に共感なさったようです。

  ****ウィキペディによると*****

、  宗教多元主義(英: Religious pluralism)とは、

   さまざまな宗教が同じ社会に存在することを認め、

   お互いの価値を認めながら共存していこうとする宗教的態度、思想である。

   英国の宗教哲学者ジョン・ヒックが提唱した。

**********

 

だから、マザー・テレサの生き方に共鳴し、

マハトマ・ガンジーの言葉に共感する。

 

   真実(真理)は、ひとつであると、私もいつも思います。

いろんな宗教がありますが、カルト宗教・新興宗教でない限り

究極的には同じ。

手は5本の指を持っている。

それぞれの指が、互いを認め、手としての役割を果たす。。。という例を

若松英輔さんが語られていました。

 

『深い河』という黒人霊歌もありますが、ガンジス川と重なる。

図書館で借りて読んでみます。

 生ける川となって   (高谷さんからお借りしました)