風の詩(kazenouta)2

いつも喜び、たえず祈り、すべてを感謝する
そのような日々を過ごしたい。

原作 塩田武士さんの映画 「罪の声」観ました 

2023-07-25 16:09:46 | ドラマ・映画・演劇

コメントでkazuさんがご紹介くださった映画「罪の声」(2020年)

アマゾンプライムにありました。

昨夜と今日で、見終えました。

「グリコ森永事件」を題材にしたもの。

1984年に世間を騒がせたこの事件、、、もちろん覚えています。

公開された(キツネ目の犯人の絵)。

 

原作者の塩田武士さんは、神戸新聞の記者をされていたという経験からか、

主人公の新聞記者 小栗旬さんや、その同僚(松重豊さん、古館寛治さん)たちの言葉に説得力がありました。

もう一人の主人公ともいえる星野源さん、、、、こんなに演技が自然で上手だとは知りませんでした。

叔父さん役の宇崎竜童さんも、渋かった。「化石」らしさあり。

 

原作 塩田武士さん(2016年発表)

監督 土井裕泰さん 

脚本 野木亜紀子さん

音楽 佐藤直樹さん(いつもいい音楽です)

 

実際のグリコ・森永事件は未解決事件。すでに時効成立。

 犯人は現金を受け取っていない。株価の操作はしていたかも。死傷者は出ていない、

  ただし、滋賀県警本部長が焼身自殺なさっている。

その史実は忠実に、しかし、テープに録音されていた声の、子どものその後に焦点を当てた。

その着眼も評価したい。

 

マスコミの報道の過熱、警察の縦割りの弊害、冤罪につながる誤認逮捕とその誤まった情報の拡散。

また、1960年代の学生運動も絡んでいる。空疎な国に抗議した若者たちのその後。

 これは全く余談ですが、この事件が1984年に起こっていることと、

 ジョージ・オーエルの近未来小説「1984年」とは、もちろん無関係と思いますが、

 偶然の一致か、同じ年でした。

 1949年に書かれたこの小説「1984年」は、まさに現代を予告・予言しているようですし、

 この映画「罪の声」が提起している、さまざまな問題も、今もなお続いている。

 SNSがより過激な情報の混乱、情報によって個人を傷つけることを、加速しているように見えます。

 

見ごたえのある映画でした。

作家、塩田武士さんの今後の小説にも注目したいです。

kazuさん 教えてくださってありがとうございました。

 ひまわり 向日葵  (親愛なる教え子 杉浦譲治君からお借りしました)

  夏は、やっぱり、ひまわりですね。

  暑中お見舞い申し上げます。