遊びをせんとや

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南座三月花形歌舞伎 桜 ~壱太郎さん復活~

2024-03-18 06:25:11 | 歌舞伎
南座三月花形歌舞伎、桜公演。
雨が降るのは夕方と踏んで着物で出かける。
帯どめにしていたネックレスのトップが無くてなんだか調子が出なかった。

南座前でミナミーナがお出迎え

 

手引き口上は尾上右近さん

なんだか急いでいるみたいで、要するに「女殺油地獄」の上演時間が長かったのだ。

さて「女殺油地獄」は何回も観た狂言
中村隼人さんも確実に上手くなっている。
こなれてきてるというか物にしているというか。
なんだか楽しみ。
手引き口上で右近さんが言っていた「リアルな人間の心情表現と歌舞伎の型とのミックス」だった。
この与兵衛はいつ見てもどうしようもないあかんたれなのである。
近松物の中でも結構サイコパス的な人格障害的な人物。
元雇われていた立場の人が義理の父になり、複雑な家庭環境。
その義理の父が「まるで死んだ旦那様そっくり」と与兵衛の事を言うセリフがあるから、そういう感じの実父だったんだろう。
このあたりが近松の上手いところ。
衝動的な殺人だけれど、そう追い込まれていった過程が上手く描けている脚本だ。

写真はWebからお借りしました。

今回初めて、お吉の壱太郎が芝居らしい芝居が出来たのではないか。
やっとストレスが晴れたと言った感じの演技だった。
微妙なお吉の心の揺れを見事に見せていた。

陰惨な場面で幕切れになる。

この日の幕間弁当

春らしく、麹漬けの鰆、キュウリ、グリーンアスパラ、卵焼き、ソーセージ、エンドウ豆とおかかおにぎり。
着物着て南座でご飯食べれてあー幸せとつくづく思う。

隣の方ももう50年も歌舞伎を観てはるということだった。
関東の役者さんは上方のお芝居は今一つ物足りないとおっしゃっていた。やっぱり鴈治郎か?
私は今月はフレッシュで良かったと思う。

将門は光圀が右近さん
滝夜叉姫の出の演出が違う。
最期も違っていた。幕が閉まり、スッポンから平安時代風の衣装で滝夜叉姫が再度現れ、蝋燭に照らされながら、花道を引き込む。
この日の将門の方が私は見ごたえがあったような気がした。
演出を変えるなど工夫があった。

川端通の出口前のロビーには

観劇の感想を書く桜の花の木

私も書いてきました。

雨が降り出して傘も持ってなかったけれど、阪急までダッシュ。
最寄りの駅から久しぶりにタクシーに乗った。

昨日の晩御飯は

鯛のお刺身、キュウリ、トマト。大あさりのお澄まし。鳥、人参、新玉、糸コン、焼き豆腐の煮物。






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