遊びをせんとや

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現代の役者浮世絵 八代目芝翫襲名

2017-01-08 23:48:25 | 歌舞伎
松竹座に八代目中村芝翫襲名披露の公演に行って来ました。
寒い霙混じりの雨の夕方でしたが、小屋の中は熱かったです。

夜の部は鶴亀の舞踊、口上、芝翫の弁慶、仁左衛門の富樫での勘進帳。
鴈治郎と中村児太郎の雁のたより。

華やかな舞踊で幕開けして、口上で、襲名披露を存分に味わい、勘進帳で
もうこれからこの配役ではあまりお目にかかれない稀代の舞台を楽しみ
新作で鴈治郎と新芝翫の上方新作を味わういいプログラムだった。



仁左衛門はこれから欠かさず観ていこうと思うのだけれど
なんだか一回り痩せたような気がするというみんなの意見。

そうだろうか、、、。

勧進帳の新芝翫と仁左衛門のやり取りは、
まるで錦絵から抜け出したような世界
役者絵そのまま。あるいは平櫛田中の木彫のよう。



これ6代目尾上菊五郎の鏡獅子の像です。もちろん木彫です。

こんなのもあります。


ちなみに尾上菊五郎はお稽古の時には裸だったそうで。隈取はしていなかったそうですが、、、。


勧進帳の時の幕が佐藤可士和さんデザイン、芝翫香(まあなんと憎い)からのプレゼント

うっかり写真を撮り忘れました。ロビーも模型があったのに!
さすが可士和さん、すごくすっきりした洗練されたデザインで、それでもって
役者の手ぬぐいデザインのようなところはちゃんと踏襲していた。



これは東京歌舞伎座の別の企業の物(ネットからおかりました)

でもなんとなく私にとって中村芝翫という名前は
性根の優しい仁のある女形というイメージが去らない。

やはりこのような世話物の女房役や御殿女中をやらせたら(なんだかおばさん上から目線)天下一品の先代が浮かぶ


(ネットからお借りしました。これは幡随院長兵衛の一コマ)

あの面長の優しい顔が浮かぶのでした。

どれだけたくさんみたことか、、、。

立ち役の芝翫さんにこれから慣れていかなければならにのですね。

今一番油の乗っている名実ともに名優だと思います。

返す返すも中村福助の復帰が待たれるところです。

私の生きているうちに歌右衛門襲名を遂げてほしいものです。


話がそれましたが、最後の「雁のたより」にごちそう役で出た芝翫さんも
つっころばしもちゃんできる芸域の広さ

それにしても中村雁治郎はんもおとうはんにそっくりになってきやはって
ほんまに時の立つのは、早いものです。



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