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遊びをせんとや

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歌川国芳展 大阪中之島美術館

2025-01-22 07:43:02 | 美術館、博物館
さて、そろそろお出かけしたいところで、歌川国芳展の前売りペアチケットを買っていた。
紙媒体で印刷して、ボードに貼ってある。
うかうかしてたら前期展示が終了してしまった。

開場前は並ばないといけないので、少しゆっくり出かける。

この日も快晴、少し風があったが、暖かくなりそうだったので、べっちんコートではなく、祖父の男物紬羽織で出かけた。
ファーの襟巻。

緑の紬訪問着に霧島忍の袋帯。ちょっと国芳を意識して大胆に。
ロッカーに荷物を預けて、5分程並び、入場。
会場内は結構な人。

基本浮世絵なので、小さいから人が少ない作品から観て行く。
江戸末期、幕末に活躍した浮世絵師である。

写真OKの作品 坂田怪童丸

第1章の武者絵・説話の作品の色がとてもビビッドで驚いた。小さいながらに配色が目を引き躍動感を引き立てている。
幕末のこの時代を表した力強い色だ。
この人は人物のフォルムを的確に捉えるデッサン力に長けていて、それをこの時代のデフォルメに収めてもなお溢れてくるから躍動感が半端ない。他の浮世絵師の人物は、骨組みや肉付きを感じさせるに及ぼなかったが、この人にはある。
役者絵なども晩年の作は人物を六頭身くらいに描いているからやたらにモダンに感じる。美しく見えるデフォルメである。

それと、役者絵などの衣装の表現も細かくて、文様、生地の手触りなども感じられるような工夫がある。
紙に凹凸を付けて縮緬感をだしたり、風景画の波を表現したりしてる。うーんと唸らせられた。
しかもなんとも細かい線を彫り師が彫っているのは驚きである。
国芳の肉筆画よりも、もっと魅力的に木版画を仕上げている。
木肌をわざと写したり、版木の鋭利は彫跡から刃物の鋭さまで感じるような緊張感だ。

どこかで観た作品が多いだろうと高をくくっていたが、いやはや脱帽である。
前後期ほとんどの作品を入れ替え、ほぼ400点に近い作品が観れるのは奇跡である。
しかも木版画の状態がよく、作品全体に江戸末期の文化の完成の粋を観る。


これも国芳


猫の鬘着せ替えなんてとってもおかしい。


赤穂浪士四十七士の討ち入り場面を描いた、遠近法を用いた作品。明治の足音を感じる。

というわけで結構沢山の作品を堪能した。
全て個人蔵だそうで、東京南青山のギャラリー紅屋が協力となっていた。

ペアチケット2800円。着物を着てると当日券が100円割引があるそうだ。


お昼は長い間食べてなかった堂島地下の中央軒の皿うどん

ちょうどお客さんの入れ替え時で待たずに入れた。

阪神の地下でコーヒー豆が切れてたのでイノダコーヒーオリジナルという豆を買う。

阪急梅田のバレンタインディスプレイ

 
バレンタインかーって感じ。

昨日の晩御、塩鮭。小松菜、豚肉炒め。スモークサーモンのポテトサラダ、ミニトマト。ひよこ豆、ひじき、人参、シイタケの煮物。
豆腐入りの玉吸い。





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