遊びをせんとや

毎日できるだけアンテナを張って
おもしろがりながら楽しみたい。
人は「遊びをせんとや生まれけん」です。

楽しい日々

2010-08-05 09:22:06 | 美術教育
8月2.3日連日近畿色彩研究会へ参加
今回26回目。実ははるか昔、この研究会のお手伝いをほんのすこーし
させていただいたことがある。
それから子育てやなんやかやで研究会に参加するのも
間遠になり今回は久しぶり。
大学の同級生2人が司会というのも何かに縁。

一日目午前中は色彩研究会理事の赤木重文氏の
色研教材の「PCCS ハーモニックカード」を使っての
色の見え方の勉強。ワークシートを使ってなど
なかなかもう一度、色の原理を学べて
配色をどんなふうに教えたらいいかという着眼点の参考になった。
いかんせん、短い時間にお話が難しすぎた。
がなんとか付いていく。



午後からいよいよ実技研修。
墨絵アート 墨の特徴を生かして色々絵を描く
墨の特徴を教えていただく。
むかーし、大学の水墨の授業で奈良の古梅園へ
墨の作り方について見学に行った事を思い出す。
すすを集めて膠を入れるということなんだ。

その特徴を生かして


①墨はすすと膠で固められているので乾く前に
 水の粒子に乗って流されていくと、、、。




②一旦水に濡れた所に墨はしみこまない。




③これは①に応用。墨が悪かったのかあまり広がらなかった。
 残念。でもこれが一番気に入った。





④刷毛によるかすれの模様





などなどを組み合わせていくと、、、。





                

最後に用紙をパウチングしていただいてこんな風になった。



もう一枚

 



楽しかった。水墨のあまり手を入れすぎると
よくないという原則を認識。



一日目に帰宅すると親戚が亡くなったとの報。
お通夜、葬儀の日程はなんとか量ならなかったので
二日目、少し遅れて参加

午前中はガラス工芸作家 渡邊 明氏の講演
テーマは「光ってなんぼ! ガラスの世界」
パワーポイントで作品の写真を使ってのお話。
これが今までに見たこともないような美しく
かつ斬新かつ繊細なガラス。
きれいな物を見るって本当に気持ちいい!






               









                         







                           

中に入っているのは金の粒なんだそうです。


作品によっては4層くらいガラスをあわせるそうです。


薩摩切子のぐい飲みの製作過程




                        


今回使用した優れもの教材のLEDライトで下から照らすと



                   


最後に日本の工芸品を高くても買って欲しいとの要望
そうしないと日本の技術が廃れてしまうとの事。
友禅といい、木工芸といい、陶芸といい
本当に日本の手仕事だけでなく私は最近特に
デザイン能力の斬新さに目を奪われる。
これは世界に通用する力だね。
そういう私も昨年末に買ったのはボヘミアガラスの
切子の中皿。ごめんなんさい。円高であまりに
お安い値段だったので、、、、。




午後からいよいよ現職中学校美術教師の森田先生のペットボトルと紙粘土を
使ってのランプシェードの制作








これが又、熱中しました。
もう誰も口をきかなくなるのです。
これが美術系の暗黙の了解というか
なんともいけない不思議で得がたい時間


2時間あまり、時間が足りなかった!



みなさん。ご自分のこだわりで素敵な個性的な
作品がたくさん出来上がっていました。


そのうちの一つの作品、とても繊細で紙粘土とは思えない!


ペットボトルを複数縦に並べてダイナミックな作品


                        




生徒作品にはかなわない。





私が一番気に入ったのはこれ。


                       

制作段階からこのペットボトルを持ってきて
こう作ろうという意気込みやわくわく感が感じられる。
うまくそういう気持ちが結実した作品だ。

なんと彼が始めて仕上げた作品だそうだ。
そうなんだはまると仕上がるんだよね。


なんとも頭ざわざわ、感性ざわざわ
楽しい実技研修と講演でした。
そのバランスが一粒で二度おいしいみたいな。
これで材料費込みで2日で4500円は安い!
美術、工芸関係者でなくても興味のある
一般人にも十分楽しめる研修でした。

来年もまた楽しかったらいいな。