私が過去に目撃したちょっと困った登山者と、最近の遭難予備軍?のお話です(^^ゞ
山岳遭難事故における全体の75.1%が40歳以上の中高年登山者で、ちなみに60歳以上では47.2%(平成26年度調べ)
しか~し!最近は若年(20~40代)、特に単独男性による遭難事故が多発しているらしい(*゜Q゜*)
まずは、私が見かけた高年&熟年世代のちょっと困った登山者のお話から…
ある男性(60歳代)は山荘のテン場に到着して、テントも幕営し終えてやっとヤレヤレ~
『ほな、麦酒でも飲むか~♪』って事で喉を潤し…
ちょいとツマミながらグビグビ~(^Q^)プハァ~
麦酒からいつの間にか持参していた焼酎に変わり、そろそろ夕食時になった頃に立ち上がったら酔いが回って千鳥足~♪
案の定、テン場で転倒して顔面強打&眼鏡損傷!!
その後もフラつきながらプチ滑落して流血騒ぎに~( ̄▽ ̄;)
そんな“酔っぱげおやぢ”を山登なでしこはあちこちのお山で見かけております(≧▼≦)
去年、小屋閉めの最終日に訪れた針ノ木小屋でも前日に酔っぱげおやぢがテン場で転倒…。
しかも事もあろうに女性2人のテントに頭からダイブしたらしい~w(°O°)w
その後、皆に小屋泊を薦められても頑に拒み、テン場を千鳥足でさ迷って今度はプチ滑落~( ̄▽ ̄;)
翌日はアザや傷だらけ~のお顔で下山されていたそうです。
テントにダイブって…
もし調理中やったら、えらいこっちゃゎ~\(゜ロ\)(/ロ゜)/
あれは忘れもしない4年前…
私が仲間と大峯の深仙宿でテン泊をしていた時、お堂では大宴会をしていた御一行様が呑めや~唄えや~の大騒ぎ♀_(`O`)♪
22時近くまで甲高い声で笑いまくっていた“非常識なオバさま”に殺意を覚えた事が…(--;)
そして2年前の夏、後立山連峰☆二大キレット越えの縦走最終日!
冷池山荘の静かなテン場で長時間!お構いなしに喋りまくっていた“無神経な愚痴男”にぶちギレ~た事もありました(▼゛▼メ)
ついでに言わせて頂くと…
夜だけでなく、早朝の撤収時の声って意外と響いてうるさいものです!!
いくら早立ちが基本でも、明け方の3時過ぎから“日中と同じ声のトーン”で会話をしたり、馬鹿笑いをするのはお控え下さい...。(_ _*)
【人の振り見て我が振り直せ!?】
大人としての気配りって大事な事ですね(Тωヽ)
小屋だけでなくテン場でもマナーとルールは守りましょう☆彡
まぁ~そんなこんなの酔っぱげおやぢや賑やかなおば様方は、山に限らず移動の電車やバスの中でも多い話なのですが…
ちょっと笑えないのが岳沢小屋のスタッフブログで紹介されていた、困ったというより“命知らずで無謀な登山者”のお話です!
■遭難続発、雪山を甘くみないで!
~スタッフブログより一部転載~
組織だった山岳会の春合宿での利用が多いこの時期の岳沢小屋
そんな中で【最近登山を始めました!この冬は八ヶ岳にも行ったのでGWは穂高です!】なんて軽いノリで来ている登山者がチラホラと混じっています。
ある20代男性は、アディダスの軽登山靴風の靴を履いて南稜へ向かうという。
さすがにあれはアプローチシューズでちゃんとした靴持ってるだろうと思いつつ心配して聞いたら・・・
『はい、これで行きます!冬もこれで阿弥陀岳に登りました、大丈夫っす!!』という返事…。
中略
冬の八ヶ岳の一般ルートを登れたからって残雪期の穂高に登れるもんじゃありません。
冬の八ヶ岳の一般ルートならだいたいしっかりと踏みしめられて硬くしまったアイゼンの効きやすい雪面でしょうが、この時期の穂高は早朝はガチガチのアイスバーン、日が登るとザクザクでアイゼンも効かないような雪に変化します。
【ちょっと冬の八ヶ岳で自信を付けたからって、この時期の穂高に通用するものではありません。雪の穂高を甘くみるな!】
過去の遭難事故件数がそれを如実に物語っています。
【チャレンジするのと無謀な背伸び登山は別】ということを肝に銘じて。
~スタッフブログより~
確かにごもっともでございます(^^ゞ
もちろん山は早立ちが原則ですが…
登りはガチガチでもアイゼンを効かせて登れますが、下山の場合は一つ間違えば数百メートル滑落の危険が…( ̄▽ ̄;)
事実として、今年のGWには2名の方があづき沢を600メートル滑落してお亡くなりになりました…。
降りは時間の余裕をみて、雪が多少緩んでからの方がより安全かと思います。
“滑落停止を練習してるからといって、いざという時に停止出きるのか!?”
滑落停止よりも【滑落しない歩き方】を!
自分の脚が自分の命を守ります☆彡
そして翌日のblogには、【無知で状況を考慮しない最悪のケース】がとことん書かれておりました(^^;
■今日も困った登山者が・・・
スタッフの方曰く…
いつになっても無謀な登山者、悪天候を顧みない登山者は絶えることがないようです。
ニュースにはならない遭難予備事例として、皆さまには反面教師的に悪しき事例として参考にしていただきたいと思います。
【人の意見には耳を傾けるものです、自分に自信がないのなら。それと根拠のない自信はもっと最悪です。】
~スタッフブログより~
本人は、無謀と気づいているのかいないのか…?
こんな命知らずの登山者が遭難しても、救助に向かわれる方々はいつも命懸けです!!
たまたま行けたのか、いつもどんな時でも行けるのか…?
【登りたい山より登れる山!】
自分の体力や技術・経験に見合ったコースを選ぶ事が大切ですね☆彡
救助隊はもちろん周りの登山者にも。
普段の生活と同じ整備された空間にいると勘違いしてるんじゃないでしょうか、
つまり遊園地にいるような。「なんだよ、ちゃんと整備しておけよ」的な^_^;
トレイルがあっても自己責任のエリアってことわきまえないとですよねぇ。
人のこと言えず、私も数年前に地図だけ見て補高・槍を軽装備で行っちゃいました。
言い訳すれば、山と高原地図じゃあ、実線の一般ルートじゃん、みんな入ってるんでしょ、
ってことなんだけど、実際にその場に挑んだら、帰れるか、自分で判断しないとですよねぇ。
涸沢岳山頂から鎖で垂直に下りて行く時は、周りに誰もおらず
深呼吸してダイブするつもりで行った恐怖、鮮明に覚えています。
その場に臨んだ時、他の人も行けてるから自分も行けるという思いを持ちつつ、
正直、ほんとに自分が行けるのか自己責任で判断しないとですね。
一歩間違えばアウトですからねぇ^_^;
「その場に臨んだ時の判断能力」はとても大事と思っていて、
それは経験を積みながら鍛えようとしてるところです。
天候、体力、コースの危険度を総合して判断するんでしょうけれど、
更にその時の自分の精神状態を冷静にわきまえには訓練いると思ってます。
例えば自分の場合、遭難しそうな状況になるとパニクって冷静な判断ができなくなってしまいます^_^;
あとで考えれば、何で?ってジャッジ平気でしてますし、、、^_^;
水がなくなって体が動かなくなった時、
あと少しで山頂に辿り着けるんだけど、天候が急変してる時、
ルート外れてるようだけど、元に戻るのめんどくさいなぁと思う時、などなど、
冬の大峯では、大事に至らないように、でも遭難手前まで触手を広げて
何回も良い経験させてもらってます。
それでも、記事を見てると何十年のベテランの方でも何で?っていう遭難されてるようで、
これで大丈夫ってことはないのかなと、気を引き締めることたびたびです(^o^*)/
まあ、テン場でも小屋でもマナーのなってない人多いねぇ~(~_~;)
特にシルバー世代の人に多い気がするのは僕だけかなぁ
岳沢小屋スタッフblogは直球ストレートで気持ち良いから僕も愛読させてもらってる!
言葉の表現悪いけど、ただの馬鹿としか僕は思えないなぁ(ここに出てくるBさんみたいな人ね)
こんな人でも万一救助要請が入れば、命懸けで救助に向かう人が居る!
ってのに…………
年間通して山岳地帯の遭難は多いけど、特にGWは目立つよね。
一般的に厳冬期は山をお休みしてて、GWを皮切りに夏山シーズンに突入!
って感覚の人がやっぱり多いんだと思うなぁ
高山はまだ冬なのに…………
一年通して残雪のこの時期が岩も脆く、雪面・路面の変化も激しく見方によっては厳冬期よりも状況判断も難しいし危険なのに、気温が暖かいから!
って事だけで勘違いしてる人が多いってのが現状なんだと思うな(≧∇≦)
レポお疲れ様でしたm(_ _)m
結果としては私も初めての北アルプス縦走は“一般登山道だから頑張れば行ける!”かと思って、勢いだけで行っちゃいました(^^;
結局、大キレットを必死のパッチで越えて、北穂高小屋に着いて気力・体力の限界を感じて停泊...。
翌日から天候が悪化したので涸沢経由で上高地へ下山しましたが…
途中で落石で滑落された方の救助やら遭難した方のご遺体が発見されたりだとか…( ̄▽ ̄;)
あの時、濃霧の中でヘリは飛んでも救助ができず、滑落者は翌日もビバーク状態で…
『助けてあげたくてもこの天候じゃね~あと1日頑張ってビバークしてもらわないと…』と、救助の方の生の声をリアルに聞き…
衝撃的な場面に遭遇した私は【これが北アルプスの現実なんだ!】と思い知らされました(__)
この、落石で滑落された方はまる2日ビバークされて、救助はされましたが指を切断されたと…。
私は下山後ニュースで見てまたビックリ(οдО;)
自己責任・自己判断とはいえ、一歩間違えばほんまにアウトですもんね!
すぐに救助されるとは限らないので、ビバーク装備は小屋泊でも日帰りのアタックでも必ず持たないと~
何の装備も持たず、登山届も出さず、覚悟もせずに軽い気持ちで行って、滑落や遭難したから助けて下さい!?
助けてもらって『こんなはずじゃ無かった!』
な~んて、あまりにも都合よすぎますょね~(--;)
お互いに初めての穂高で現実を知り、明日は我が身にならぬように!
今後の山行に経験を生かして、安全登山を心がけたいですね(^^ゞ
確かに経験を積み重ねる事が一番かと♪
いざという時にいかにパニくらずに冷静でいられるか…?
これって一番難しいらしいですょ~(^^;
私は“ふてぶてしい性格”なので、何かあった時はいつも『まぁ~とりあえず一服するか~(^ .^)y-~~~』てな感じで…(笑)
日常生活でも仕事でも、一事が万事こんな感じかも(≧▼≦)
縦走中に何かあっても『まぁ~いいっか!のんびり行こ~♪』
これが良いのか悪いのか…?(^^;
《記事を見てると何十年のベテランの方でも何で?っていう遭難されてるようで…》
私のようなひよっこは行けるルートが限られていますが、やはりベテランの方はバリエーション等危険が伴う場所に行かれるので、やはりよりリスクが大きいんでしょうね。
場所が場所なだけに大きな事故に繋がりますし…
より高みへ~!の思いが魔のスパイラルに…!?
見極めや撤退は、進む時より勇気が要るかもですね(^^ゞ
何事も謙虚に、焦らずぼちぼち~♪
いつもこの時期に反省してまたお勉強して、自分への戒めのつもりでアップしてます(^^ゞ
“引締めシリーズ”(笑)
あれもこれもと考えてアップしてたら、いつの間にかシリーズ化になっちゃいましたね(≧▼≦)
皆さんに見てもらって色々な意見やアドバイスを頂きたいけど、《こいつ鬱陶しい奴だ!》とも思われているんでしょうね~
まぁ~そんな事気にしてたらアップできないけど(^皿^)
テン場や小屋でのマナー!
ほんまにお騒がせな方はシルバー世代に多いかと…(^^;
載せたからには自分でも気をつけなきゃですゎ♪
各小屋の裏話を聞いてたら一冊書けそう~(^m^)
穂高岳小屋のblogや岳沢小屋スタッフblogはほんまに為になります!
ここに出てくるBさんみたいな人って若さゆえ?
若いと体力があるから、スキルが無くても行けると思うのか!?
私から見ても【死に急いでいる】としか思えませ~ん!!
春山はほんまに危険がいっぱいですから厳冬期以上に気をつけねばですね(^^ゞ
一方で遭難予備軍の若者は深刻ですね。市街地で育って自然の怖さを知らないのでしょうか。TVで、高層マンションの上層階で育った子供が「高所平気症」になりやすいと言っていましたが、そういう子供が大きくなって登山を始めたらどうなるのでしょう。何だか怖いです。
ほんと山だけではなく日々の電車の中とかのマナーに共通することですよネ。
老若男女とはず周りを気にせず中途半端に座席に座ってる人たちや、平気で自転車走行中にスマホする女子高生とか頻繁に見ますし><
ホント他人のふり見て我ふり直せです^^
とにかく皆さん気が若くてお元気ですね(≧▼≦)
遭難予備軍の若者はひゅうさんのおっしゃるとおり、自然の怖さを知らないのかも?
でも知った時には事既に遅し…( ̄▽ ̄;)
これからの高所平気症世代も怖いですね~(^^;
明日は我が身にならぬように~(≧▼≦)
山に限らず日常生活でもマナーは必要ですね♪
自転車でもスマホって危ない~w(°O°)w
完璧にスマホ依存症ですね(^^;
最新機器に頼り過ぎるのも山では危ないかも~