☆山登なでしこの修験道☆

熊野古道・大峯奥駈道… そして北アルプスに魅せられた 山登なでしこの珍道中~♪な山行記録です(^m^)

安全な登山とは…?を考えてみた

2015-05-31 07:12:43 | 四方山話

【自分は絶対に大丈夫~♪】

登山を始めたばかりの頃は、何の根拠もない自信を私は持っていました(^^;

それでも登山を始めたからにはちゃんとお勉強もしなければ!
って事で、山の地図やガイドブック・読図や山の専門書を買い込んで、それなりにお勉強をしました。

幸い登山ブームでもあり、ネットでは様々な情報収集が可能で、安全な登山・装備・遭難についても学んで心構えだけは一人前に~♪

そして本格的な登山や雪山も始めて5年が経過した今では、遭難や滑落・落石等の危険がとても身近に感じるようになりました…。


無我夢中で猪突猛進だった山登なでしこも、少しだけ経験を重ねて成長したのか?
近頃では怖さも知って少しだけ臆病で謙虚にもなりました(^^ゞ




様々な山域で年々増加する山岳事故!

安全に登山を続ける為にはどうすれば良いのか?といつも考えさせられます。

誰も滑落したくて山に登るわけではないし、落石に遭いたくて岩場に行くわけでもない。
ましてや遭難したくて山に入るわけでもない…。

一瞬の気のゆるみや廻り合わせ!?
誰にでもうっかりする事がありますし、魔がさす事もなきにしもあらず...。

もし、事故に遭うセオリーや魔のスパイラルがあるのだとしたら…(*゜Q゜*)


いつの時代も山岳での遭難事故の多くは“天候に対する判断の甘さ”や“装備が不十分”な上に“体力的に無理な登山計画”を立てた為に起きている事が多いとされています!

山登なでしこのレベルやスキルは、車の運転に例えると若葉マークがやっと取れて少し慣れてきた頃?

今が一番油断して怪我や事故を起こしやすい時期かもしれない~( ̄▽ ̄;)

なので、暴風雨や暴風雪等の悪天候の日は、朝から早々に停滞と決めてガツガツ登らず、小屋やテントの中でのんびり~♪




まだまだスキルが伴わないので無茶はしませ~ん!ってゆ~かできません(^^;

でも…
暴風雨や暴風雪の中でもタイトなスケジュールでピークや先を目指すのは何故?

経験を積んだ熟達の方は、悪天下でも行動できるスキルがあるからなのでしょうか…?

確かに天候が悪いからといっていつも中止や撤退をしていたら、いつまで経ってもスキルアップにならず~
停滞ばかりしていたら先に全く進めず、予備日がいくらあっても足りないし…

装備も持ち過ぎたら疲労して転倒・滑落の原因になりますし、残雪期では踏み抜き地獄に…。

その日の体調が悪ければ、そもそも登らないとは思いますが…
目標なんかがあると、私でも多少無理して頑張ってしまうかもしれない~( ̄O ̄)

でも、悪天候の時に滑落や遭難事故が起こる方が当たり前だと思ってしまうのは私だけでしょうか!?




山ではよく、知力・体力・技術のバランス力が大事だと言われていますが…

その他にも“天候”の見極めやその場の状況判断!
そして余裕を持った“計画”と行動…

何か遭っても救助されるまで耐えうる“装備”と“精神力”そして“体調”等の【総合的なバランス力】がとても大切なのではないかと~☆彡


そこで考えた《山登なでしこの安全登山・10ヶ条》は…

【登山届の提出】や【山岳・レスキュー保険の加入】や【推奨地域でのヘルメット着用】は基本として♪

1:地図やコンパス・ビバーク装備は通常装備として必ず持ち歩く
(ツェルト・Mシェルター・エマージェンシーシート)
2:最悪の事態を想定する(リスクマネージメント)
3:予備日を入れたり余裕を持ったスケジュールにする(登山計画)
4:状況を見極め、早めに決断する(天候・体調など)
5:セルフレスキューを身につける
(ビバーク・セルフビレイ・ロープワーク)
6:自分の身の丈以上の山にソロでは行かない!
7:行動中は禁酒(転倒・滑落防止)
8:行き先&居場所を家族や友人に連絡
9:同行者とのバランス(スピードやスキル)
10:無事に下山して帰宅する事

とまぁ~こんな感じです(*^^*)


私は北アルプスが大好きで、夢に向かって一歩・一歩確実に!そして真剣に山に取り組んでおりますが、あくまでも“趣味の範囲での自己満足”ですし…
何か遭って仕事に差し支えると、信用にも関わるのでこれまた大変…(__)

【焦らず・無茶せず・欲張らず!】

とにかくガツガツせずに楽しむ事が一番かな~と思っております♪

でも……
ほんまに安全な登山って考えれば考える程難しい~(´`)



自分の登山のあり方♪

2015-05-29 17:07:21 | 四方山話

山登なでしこは登山を始めて今年でやっと6年目♪

4年前から本格的に雪山も始め、GWには3年前から毎年のように涸沢で穂高連峰の景色や雪山を楽しんでいるのですが…

残念な事に、北アルプスでは毎年のように悲しい事故が発生しています。

去年も同じ時期に【春山は晴れたら天国♪荒れたら地獄…(__)】という記事をアップしたのですが…

春山に限らず厳冬期でも無雪期でも、山では“死”があまりにも身近で隣り合わせであり、下手すりゃ紙一重なんだとしみじみ思う今日この頃...(__)

山登なでしこは北アルプスに入山する度に遭難や滑落事故の救助現場に遭遇しているので…




自分は絶対に大丈夫~♪と、何の根拠も無い自信は持たず、自分への戒めの為にも【自分の登山のあり方】について真剣に考えるようになりました。


私にとって登山は趣味であり、娯楽であり、癒しの場であり、今では生き甲斐です☆彡

山は楽しさも感動も与えてくれますが、厳しさも教えてくれる試練の場でもあり…
日常を離れて自分を見つめ、癒される唯一の場所です(^m^)




山は優しく美しく…
時には厳しくもあり、恐ろしくもあり…

そしていつも“感動”と“反省”の繰り返し(^^ゞ


登山を始めてすぐの頃はツアーに参加して色々なガイドさんにお会いしたり、その後は師匠や先輩方の登り方や降り方・休憩の取り方や時間配分等...
この目で見て良いところを真似て、色々と試しておりましたが…

いつの頃からか《お任せ登山》では物足りなさを感じるようになり、今では単独での山行も多くなりました!

気の合う仲間と一緒にワイワイ登るのも楽しい~(o^o^o)
ソロテントを担いでのんびり縦走するのも大好き♪

いつしか自分の山スタイルも出来上がり、目指す方向性も見えてきました☆彡


毎年夏休みに長期休暇を取って、北アルプスをソロテントを担いでのんびり縦走するのも楽しみの1つ♪

今では心強い応援団に変身した両親も始めの頃は『一人で北アルプスなんて危ないんじゃないの?』とかなり心配していましたが…

土日や祭日がお休みの私の場合、北アの一般登山道では人も沢山歩いていますし、○×印だらけ~なのである意味安心♪

営業している山小屋も沢山あり、電波も入らぬ奈落の底ばかりの奈良県の大峰山系や、道迷いや遭難の多い滋賀県の比良山系・人の少ない整備もされていない里山の方がよっぽど危険だったりします。




どんな山域でも単独は危険やリスクを伴うと言われますが…

単独の方が集中して山と向き合う事ができますし、自分でどうにかしなきゃいけないので、否応なしに野性的な感?や精神力も鍛えられます。

自分が万が一トラブルにあった時、皆に迷惑をかけたくないと思って気を使いすぎてしまう事…。

反対に心構えはあっても、同行者のリスクまで背負える技量や経験が私にはまだないという事実!

山に対しての考え方・計画性・装備・危機管理意識や心構えの違う人
地図も持たず人に頼って任せっきりの人と一緒に登るより、単独の方がよっぽど安全で気が楽だったりします。




山では常に自己責任だと言われますが…
山に限らず【人生全て自己責任】です!!

登山をすること自体にリスクがあり、自分で対処できないトラブルにみまわれた場合、最悪は死に繋がります。

雪山に登るようになり、益々危険な世界に足を踏み入れてしまったよ~な?

天候悪化→道迷い→疲労・遭難や滑落→凍死…。

一寸先は闇…?

明日は我が身にならぬように!
自分の身を自分で守る為に何をしなければならないのか?

だからこそ今の自分が登れる【山のレベル】を把握して慎重に選び
どの山にどの【タイミング】で登るのか…?
装備も考え、天候も見極めて!

自分の【今の身の丈に合った適切な山選び】をする事もスキルのうちだと私は思っています。

充分な下調べをし…
自分の足で登り、自分なりに考えて…
自分でやってみる事!

例え撤退・敗退しても...

その過程があるからこそ今後の山行に活かされ、登山の楽しさや面白さ・そして醍醐味を感じられるのではないかと~☆彡

もちろん、信頼する山の師匠や先輩方のアドバイスには真摯な姿勢で耳を傾け
サポートには素直に甘えて、時には背伸びもしたり~♪




山に対して常に“素直”で“謙虚”に、そして目標に向けて一歩・一歩“確実”に歩みながら高みへ…

願わくば事故や怪我をせず、いつまでも楽しく登山ができますように(*^^*)



“安全な登山とは…”につづく…かも?


新宮山びこぐるーぷ【持経宿改築の浄財・寄付を募る!】

2015-05-29 07:48:47 | ひとりごと

先日、大峯奥駈道繋がりの“ひゅうさん”からコメントを頂き、大峯の南奥駈道にある《持経宿の避難小屋が改築》される事を知りましたw(°O°)w

慌てて新宮山びこぐるーぷのHPにアクセスしましたら~
一般の皆様から浄財や寄付を募っておりました☆彡

↓詳しくはこちらをクリック↓

新宮山びこぐるーぷ

【持経宿改築の浄財・寄付を募る!】


ご賛同頂ける方は是非とも御協力をお願い致します☆彡

との事でございます(^^ゞ

■目標金額:150万円
■郵便局の振込先:口座記号番号
00900-9-307583

■口座加入者名:新宮山彦ぐるーぷ

■現金書留等の宛先
〒647-0042
和歌山県新宮市下田1の2の4
沖崎 吉信 氏宛


私は3年前の2012年のGWに大峯奥駈道を縦走した時、低気圧の影響で停滞して持経宿でも雨露凌いで大変お世話になりました(^人^)

大峯奥駈道(深仙宿から暴風雨の中を持経宿へ)
大峯奥駈道(持経宿・避難小屋)

お世話になった避難小屋の改築に少しでもお役に立てれば~♪

奥駈道の整備等のボランティアにはなかなか参加できませんので…m(__)m

新宮山びこぐるーぷの皆様の常日頃からのご尽力に感謝を込めて☆彡

僅かではございますが、協力金として寄附をさせて頂きました(^m^)



管理人:山登なでしこ

ロッククライミング講習♪ (京都・金比羅山クライミングゲレンデ)【後編】

2015-05-27 07:03:43 | 岩場講習&ジム

午前中はビビリフェースを無我夢中で登り、軽くランチを食べた後はY懸の頭まで登り返して、次の壁に向けて懸垂下降~♪

着地して見上げた垂直な壁に、尻込みするへなちょこなでしこ(m'□'m)

一応トライはするだけしてみましたがぁ~
低い場所でフリーズしたまあえなく終了…(__)

あ゛~またもや自己嫌悪に陥りそうやゎ~(T_T)

そんなへなちょこなでしこの様子を見てベテランさんが慰めて下さり…
江口氏と一緒に私だけお隣の優しい場所へ移動して練習☆彡

それでもなかなか思うようには身体が動かず、登れば登るほど悪い癖や苦手な事が出てくる出てくる~(∩∇`)

一か八かで一度は登れても、二度三度!いぇいつも安心して登れるようにならないと、危なくてバリエーションになんて行けな~い(/дヾ。)゜。

でも、だからこそこれから頑張らねばぁ~o(`^´*)

【目標が人の可能性を最大限に引き出す!】

80歳でエベレストに登頂された三浦雄一郎氏の言葉にもありましたっけ(^m^)

今年は又新たな目標に向けて前進あるのみ~☆彡


最後は金比羅山のクライミングゲレンデで一番有名な《ホワイトチムニー》へ移動ε=┏( ^^)┛

ここは一番人気の場所で、午前中から賑やかな声が聞こえておりましたが…
最後は私達だけの貸切状態(o^o^o)




トップはベテランさんから




軽快なムーヴでスイスイと~




サクッと登られて、2番手は一年半前から江口氏の講習に参加されている女性☆彡




ビレイもそつなくこなし!男性と違って女性らしく丁寧なムーヴで登られていて、とても参考になりました(*^^*)




次はスィーツ好きな若者君♪




違うルートから攻めて~




難なくチムニーから脱出♪

そしてスィーツ君に撮影をお願いして、へなちょこなでしこが最後にスタート!




スィーツ君はサービス精神旺盛で横からも撮影してくれました(*^^*)




下から手で押し上げたり、覚えたての手法を試しながら~♪




でもまだまだ恐怖心が拭えず、体が壁に近すぎて腕も曲がったままやし…(__)

今度は左に移動して~




から~のチムニーへ!




このチムニーは入り過ぎると出れなくなりまする…(/_\;)




何とか脱出して、最後はロワーダウンして終了☆彡




最後は江口氏が登り、少しでも技を盗もうと皆で注目!




いとも簡単にスイスイと流れるようなムーヴで♪




足の置き方・腕の使い方を食い入るように見つめるへなちょこなでしこ…(ρ_-)ノ




見ていて思ったのは、無駄に力任せではなく振り子のように左右に動いて登っているいるみたいな感じでしたφ(..)メモメモ




チムニーに取り付き…




また振り子のように~




あっという間に到着☆彡





その後、江口氏は支点のスリングを回収し、私が靴を履き替えている間にいつの間にかザイルも回収!
素早くパッキングも済ませて今日の講習は終了(^^ゞ

朝の7時半に京都駅で集合し、9時から一番乗りで練習を開始して夕方の16時過ぎまでクライミングゲレンデでみっちりo(^^)o

帰り道も京都・大原の長閑な景色を眺めながら駐車場へε=┏( ^^)┛




江口氏&講習参加の皆さん♪
今日は1日有り難う&お疲れ様でした(*^^*)




次回もまた宜しくお願い致します(o^o^o)



へなちょこなでしこの試練はまだまだつづく…(^^)/~~

ロッククライミング講習♪ (京都・金比羅山 クライミングゲレンデ)【中編】

2015-05-26 12:08:38 | 岩場講習&ジム

午前中はビビリフェースでお互いにビレイをしながら順番にトライ(^^)v

ビレイは以前の“岩場行動技術講習”で習ったきりだったので…
江口氏に補助してもらいながら久しぶりにしましたが、意外と体が覚えていました(^^ゞ

回数を重ねる毎にビレイやロワーダウンの送り出しもスムーズに♪

私的にはビレイ好きかも~(*^^*)


一番お若いスイーツ好きな若者君が着ていたTシャツの背中をパチリ☆彡




手や指の使い方がデザインされているので、これを見ながら真似てみよ~っと(^m^)


ランチの後は場所を変えて!

一度、Y懸の頭まで登ってから皆で安全確保をし…




カルピスと呼ばれる壁へ懸垂下降で~♪




山登なでしこは江口氏の次に下降して、下から壁を見つめて…(οдО;)ギョギョ




こ、こんな垂直の壁!私にはまだ無理やゎ~(´mn`)
とは言いながら練習なので、どんな感じかはトライしてみたいと…ねo(^^)o

ここでも江口氏が最初にお手本で登ってくれますが~




いとも簡単にスイスイと~




私は大口おっぴろげて、只々見惚れておりました゜+。(*′∇`)。+゜

ベテランの男性『あれじゃ~上手すぎて手本にはならんな~(^^;』

一同『確かに~(≧▼≦)』

そして一番早く準備ができていた山登なでしこが2番手で登る事に…(m'□'m)

ちょっとした突起の手ががり・足ががりを探して2~3手進んだ低~い所でフリーズ!!

午前中のビビリフェースで久しぶりに挑戦したビレイで必要以上に手に力が入っていたのと…

三点支持ではなく“二点支持”での軸や動きを意識し過ぎて、足よりも腕に力が入っちゃっててもう腕がパンパ~ンΣ( ̄□ ̄;)

木に止まった蝉のように固まって、少ししか登っていない所で力尽きて終了~ヽ(´▽`)/アレー

あ゛~
またもや情けない自分の姿に落ち込む、へなちょこなでしこ…(__)ドョーン

頭で理屈はわかっているんですけどね~
意識すればする程、体の動きがぎこちなくなって益々壁に体が張り付いちゃうんですょね~(T^T)

落ち込む私を見て、ベテランの男性が一言♪

男性『初っぱなからそんなすぐにスイスイ登られちゃったら、僕達の方が困るからね~(^皿^)』

………………ん?

た、確かにそりゃそ~やゎ!!

私はまだクライミングの講習に2~3回しか参加していない“ひよっこ”やし~
いゃいゃ、孵化もしていない卵…?

卵は卵でもウズラの卵ってとこかしら…(≧▼≦)

何でも最初から上手くやろうと思う方が、烏滸がましい!ってもんですょね~(^^ゞ

とにかく楽しむ事が一番(*^^*)

皆さんの勇姿を眺めながら休憩し、私だけお隣の優しい壁へ~♪




そこでもスムーズに!とはいきませんでしたが、何とか登りきれてヤレヤレ~\(~o~)/

そして最後は金比羅山のクライミングゲレンデで一番有名な《ホワイトチムニー》へ移動♪




私はロープの回収を手伝いに(見に)上まで登り、江口氏は違う場所でセッティングしてホワイトチムニーへ懸垂下降♪

私はカルピスへと戻り、自分のザックと江口氏のザックをWで担いでホワイトチムニーへプチ歩荷ε=┏( ^^)┛




この壁はグレード的には優しい場所らしいので、最後にサクッと登って気持ち良く帰りた~い☆ヽ(▽⌒*)



ホワイトチムニーにつづく…