☆山登なでしこの修験道☆

熊野古道・大峯奥駈道… そして北アルプスに魅せられた 山登なでしこの珍道中~♪な山行記録です(^m^)

熊野参詣道・熊野三山めぐり!について…

2011-05-24 09:23:50 | 熊野古道
2010年に初めて熊野古道を歩こうと調べ始めた時…

正直に申しますと、もっと単純で簡単に歩ける道!だとばかり思っていました(^^;

中辺路・小辺路・大辺路・伊勢路に大峯奥駆道…。

なかへち?なんじゃそれ…?(・・?)って感じ…(笑)

古くから歩かれている道とはいえ、あまりにも複雑で…
古道と呼ばれる道も多く!アクセスの不便さにもビックリしました(◎-◎;)

でも調べれば調べるうちに、興味が倍増ヾ(=^▽^=)ノワクワク♪

初めて行くなら、まずは那智大社・速玉大社・本宮大社の三山めぐりを限られた日数で手っ取り早く廻ろう~p(^^)q

バス&電車の時刻表と熊野古道の本と地図を両手に!調べに調べました(^O^)/

★2010年03月 2泊3日
初めて行った熊野参詣道・三山めぐり!




新宮駅→川船下り→速玉大社参拝→神倉神社参拝→勝浦・民宿で1泊!
那智駅→大門坂駐車場まで歩き→那智大社参拝&那智の滝!二ノ滝三ノ滝を歩くツアーに合流♪
解散後→勝浦駅→新宮→川湯温泉で1泊!
川湯温泉→湯の峰温泉→赤木越→発心門王子→本宮大社参拝→大斎原参拝→新宮駅へ!

★2度目




2011年01月 2泊3日
中辺路を滝尻から歩き、近露で1泊!
近露→本宮大社→湯の峰温泉1泊!
湯の峰温泉→大日越→本宮大社参拝→大斎原参拝→ジエット船で瀞峡観光→新宮駅




★3度目
2011年03月 2泊3日



大門坂→那智大社参拝・那智で1泊、那智大社参拝→大雲取越→小口1泊→小雲取越→大斎原参拝→本宮大社参拝→速玉大社参拝→新宮駅


詳しく調べ、実際に歩いてみて…
やはり私は単に熊野古道だけをハイキング気分で歩くのではなく、古道の目的地である熊野三社を巡拝する事が大切だ!と考え、こだわるようになりました(*^□^*)


【熊野参詣道・三山めぐりについて!】





熊野は、過去世・現世・来世にわたってお救い下さる神々のまします聖地だといわれています(^^)

この熊野へ通じる道!
熊野古道は、巡礼者が長い年月をかけて難行苦行をものともせず歩いた信仰の道です!



また道も遠く険しいため、先達(案内人)や御師(宿坊)が一体となって全国的な参詣受入体制をつくり、熊野詣での巡礼者を迎え入れていました。

そして三山三世信仰に基づく熊野三山を巡拝してこそ!心と体が甦り人間本来の美しい姿に立ち戻ると考えられましたメモメモφ(.. )。ナルホド…

熊野が「美し国(うましくに)」または「癒しの郷」と称される由縁であります(*^^*)





【 熊野速玉大社 】
(過去世の救済・当病平癒)
御祭神:熊野速玉大神
(くまのはやたまのおおかみ・別名:イザナギノミコト)
衆生の苦しみ、病気を癒す薬師如来として過去世の救済を!




【 熊野那智大社 】
(現世の利益)
御祭神:熊野夫須美大神
(くまのふすみのおおかみ・別名:イザナミノミコト)
現世利益を授ける千手観音菩薩として!




【 熊野本宮大社 】
(来世の加護)
御祭神:家津美御子大神
(けつみみこのおおかみ。別名・スサノオノミコト))
来世浄土へ導く阿弥陀如来として位置づけられています!


山伏や熊野比丘尼(くまのびくに・熊野三山に属した僧形の女性宗教者)によって熊野権現信仰は全国に飛躍的な拡がりを見せ…

さらに、中世熊野信仰の興隆に伴い皇室・公卿・武士中心から庶民信仰へと発展し
“過去世救済・現世利益・来世加護を説く三熊野詣こそ滅罪・甦りへ の道である!”として「蟻の熊野詣」の諺のごとく熊野街道は賑わったそうです☆彡


もしかしたら、私も何かに導かれているのかもしれませんね(^^ゞ

一体何処に向かっているのでしょうか…?ハテ?(・ ・?)サテ…?



熊野古道・小辺路→熊野三山めぐり(那智の大滝・飛瀧神社)

2011-05-13 20:44:30 | 熊野古道
2011年05月03日(水) 曇/小雨

熊野那智大社 15:00→ 15:26 那智の大滝→ 15:46 滝前バス停 15:50→ 16:10 那智駅(丹敷の湯・入浴) 17:15→ 17:25 紀伊勝浦 18:00→ 21:37 天王寺駅


那智大社から那智の滝の景色を眺め、観光気分で撮影しながら飛瀧神社へ!┏( ^ ^)┛テクテク




少し小雨が降ってきて…

雨に濡れる五重の塔と那智の滝!



飛瀧神社への鳥居を抜けると世界遺産の石碑が…




【 那智大瀧 】

熊野那智大社別宮飛瀧(ひろう)神社が鎮座し、大己貴命(おおなむじのみこと)が祭られています!

神社とはいっても本殿も拝殿もなく、滝を直接拝む形になり、社殿がない事からもはっきりとこの大滝が御神体であるがわかります。

熊野の自然崇拝の有り様を今に伝えている神社のひとつで、かつては飛瀧権現(ひろうごんげん)と呼ばれていました!

権現とは仏が仮に神の姿で現われたという事で那智の滝を飛瀧権現と呼ぶのは、那智の滝が神であり仏であるという事だそうです。

(世界遺産 紀伊山地の霊場と参詣道より)


◆飛瀧神社の大瀧





滝のマイナスイオンを沢山浴びて、そろそろバス停へ(^O^)/

鳥居の外側にもう一つ世界遺産の石碑が☆彡



バス停前で那智黒のアイスクリーム購入♪

山登りを始めてから甘いモノが食べれるようになりました(^^ゞ

歩き疲れた身体にアイスクリームの甘さが染み渡る~
メチャ(o^o^o)オイシイ~♪

アイスクリームを食べながらバスを待ち、那智駅前にある丹敷の湯へ!



お天気が良ければ綺麗な海と夕日が見れたのに…
ザンネン(≧▼≦)ザンネン

次回のお楽しみにします(^^;

ゆっくり丹敷の湯に浸かり、紀伊勝浦駅へ

最終電車まで少し時間があったので~
駅前の割烹でお疲れ様の乾杯を!
(^^)/▽☆▽\(^^)オツカレサマ

鮪3種盛り



生姜天



紀伊勝浦駅から最終電車に乗り、熊野のお酒・熊野三山を飲みながら~♪

途中で爆睡(-_-)zzz…

満足感に浸り家路に着きました(o^o^o)タダイマ~


怪我も無く!事故も無く!元気に歩き♪
楽しい旅も終了(^O^)/


お世話になった皆様!
楽しい思い出を有難うございました(*^□^*)



これでおしまい♪


熊野古道・小辺路→熊野三山めぐり(熊野那智大社)

2011-05-13 17:05:57 | 熊野古道
2011年05月03日(水) 曇


新宮駅 12:15→ 12:40 紀伊勝浦駅 12:50→ 13:20(休憩) 大門坂 13:50→ 14:34 那智大社


新宮駅から電車で紀伊勝浦駅まで行き、軽めの昼食でも~♪と思っていたのですが…
あまりお腹も空いていなかったので、すぐバスに乗り大門坂へ!

大門坂の駐車場で休憩しながら湯の峰温泉の湯筒で作った茹で玉子をパクリ(●^ー^●)

やっぱり美味しい~♪
ウマイ(^Q^)ウマイ

簡単にストレッチして大門坂から那智大社へ!



高野山からの道のりを回想しながら夫婦杉を抜け…



熊野古道らしい石畳を確かめるようにゆっくり、ゆっくり登りました!



参道の階段を登ると右手に西国第一番札所・青岸渡寺への階段があり
左手に那智大社の鳥居が…



鳥居の前で脱帽&一礼!

世界遺産の石碑☆彡



手を浄め、階段を一歩!
また一歩……。


高野山から歩き…
大股で満天の星空を楽しみ♪
伯母子岳を登り!
五百瀬の民宿・政所で素朴ながら温かいおもてなしを受け☆彡

三浦峠を越え、西中バス停では大宴会♪(^^)/▽☆▽\(^^)カンパ~イ
挙げ句の果てにはバスの運転手さんにまで親切にして頂き、路線バスをタクシーのように使い…(^^ゞ

果無峠では天空の果無集落に癒され♪
ちょっと寄り道展望台ではいにしえの気分に浸り…
湯の峰では温泉三昧♪

4泊5日の熊野参詣道・小辺路&熊野三山めぐりもこの階段を登れば完結ですp(^^)q

長かったよ~な
短かったよ~な…
嬉しくもあり♪これで終わるとなると淋しくもあり…



最後の階段を登り、無事到着~♪

バンザ~イ\(^O^)/ヤッタゼ~
感動の一瞬!!

お決まりの
(^^)/☆\(^^)ハイタ~ッチ♪
4泊5日!
高野山から那智大社まで、歩いた距離79キロ!!

本当に頑張りました(o^o^o)


まず那智大社で旅の無事を報告し、お礼の参拝☆彡



道中!御守り頂き有り難うございました♪
カンシャ_(._.)_ カンシャ



【 那智那智大社 】

熊野三山の一つ
熊野夫須美大神を主祭神とする。
熊野十二所権現や十三所権現、那智山権現ともいう。

拝殿の奥には鈴門・瑞垣を挟んで本殿があり、向かって右から上五社

第一殿 瀧宮
大己貴命(飛瀧権現) 千手観音

第二殿 證証殿
家津御子大神
国常立尊 阿弥陀如来

第三殿 中御前
御子速玉大神 薬師如来

第四殿 西御前
熊野夫須美大神 千手観音

第五殿 若宮
天照大神 十一面観音

若宮の左手前に
第六殿 八社殿がある。

現在は山の上に社殿があるものの、元来は那智滝に社殿があり滝の神を祀ったものだと考えられる。

(熊野那智大社HPより)



ふと我に返ると…
那智大社はゴールデンウィーク中という事もあり、かなりの賑わいで…
急に現実に引き戻されたみたい(^^;

熊野詣の衣装を着た女性が唯一の救いかも~

拝殿



天然記念物・那智の樟(くす)



推定 樹齢800年
樹高27m・幹回り約8.5m
枝の張りは南北に25m

根幹部は空洞化していて護摩木を持って潜り抜けました(^^)v

御利益ありそう(o^o^o)

熊野三山造営の勅使・平重盛の手植えの樟と伝えられています!



那智大社での参拝も済ませ、青岸渡寺で御参りもし、次は観光気分で那智の大滝へ


那智の滝につづく…

熊野古道・小辺路→熊野三山めぐり(神倉神社)

2011-05-13 15:30:22 | 熊野古道
2011年05月03日(水) 曇

速玉大社 11:05→ 11:15 神倉神社 11:18→ 11:30 奥社 11:33→ 11:40 磐座(いわくら) 11:42→ 11:52 参道麓の鳥居 11:55→ 12:08 新宮駅 12:15→紀伊勝浦駅


速玉大社から歩いて約10分程で神倉神社に到着します(^^)v


【 神倉神社 】

神倉神社(かみくらじんじゃ・かんのくらじんじゃ)は熊野三山の一山である熊野速玉大社の摂社です!

創建年代は128年頃と考えられているが、神話時代にさかのぼる古くからの伝承があります。

主祭神
天照大神・高倉下命


神域である神倉山(標高120メートル)に鎮座し、境内外縁は断崖絶壁になっており、山上にはゴトビキ岩(ゴトビキとはヒキガエルを表す新宮の方言)と呼ばれる巨岩がご神体として祀られています!

(磐座信仰の社より)



参道麓の鳥居



いよいよ山上に向けて神倉神社の石段を登ります
f(^^;ガンバリマス!


山上へは源頼朝が寄進したと伝えられる、急勾配の鎌倉積み石段538段を登らなければなりません(^^;

去年初めて熊野三山めぐりをし、今回二度目の参拝で覚悟していたとはいえ…
この激登りの石段を見るとやっぱりスゴいー
w(°O°)wワオー



熊野三山めぐりで一番の難所でごじゃる…(汗)

バランスを崩すとリュックの重さで後ろに倒れそうです
(≧▼≦)コワ~イ

目の前の石段を掴み!よじ登る事…約10分!!

ちょっと楽な階段になり、その奥に御神体の巨岩・ゴトビキ岩が見えてきます♪

参拝者の列に並び、下を見下ろすと…

新宮市内が一望☆彡



しっかりお参り~♪



拝殿の手前の磐座(いわくら)は中まで入る事ができ、お参りしましたp(^^)q



かなりのパワースポットみたいですよん☆彡


後は登った所を降りるだけ~(^^)v



登りも凄かったけど…
降りはもっとスゴい……。
前の人が消えていく…



転げ落ちそうです!(^^;コワッ


毎年2月6日の御燈祭(旧暦の正月6日に行われる新年の火を迎えるお祭り)では、大勢の男達がこの荒々しい石段をたった数分で駆け下りるとか…

スゴイ( ̄□ ̄;)カミワザ!!

過去に一度も死亡事故が起きた事が無いみたいで…

やはり神域!
神様に守られているんですね♪

私はゆっくり楽しんで降りました(*^□^*)



入口にある世界遺産の石碑




次はいよいよ那智大社へ…

熊野古道・小辺路→熊野三山めぐり(熊野速玉大社)

2011-05-13 14:13:04 | 熊野古道
2011年05月03日(火) 曇


熊野本宮大社 バス停 10:00→権現前 10:50→ 10:53 熊野速玉大社 11:05


本宮大社のバス停から高速バスに乗り50分!

権現前で降り左手に振り返ると速玉大社の赤い鳥居が見えます

♪~ミエタo(^-^)oミエタ~♪

信号を渡り、歩く事 数分…

熊野三山!
熊野神社の総本宮!!

速玉大社です☆彡




【 熊野速玉大社 】

速玉は、神威盛んなりて、神徳映え輝くさま映霊の意なり。

また冨栄え冨む、魂の急速なる成長の意。

よって富貴隆昌、現世安穏、先祖慰霊、良縁結び、海上安全、病気平癒など、諸願成就の神格を持ち給う神名なり。


御祭神は、熊野速玉大神・熊野夫須美大神(いざなみのみこと)を主神に、十二柱の神々をお祀りしており

熊野夫須美大神(いざなみのみこと)は日本書紀に登場する速玉之男(はやたまのお)とされ、この速玉之男神の名から神社名がつけられたといわれています!

もともとは近隣の神倉山の磐座に祀られていた神で、いつ頃からか現在地に祀られるようになったといわれ

神倉山にあった元宮に対して現在の社殿を新宮とも呼ぶそうです。


(世界遺産 紀伊山地の霊場と参詣道より)





赤い鳥居をくぐり参道を歩くと左手に天然記念物!の大樹が~☆


樹齢1000年!
《梛の大樹》が存在感を光らせています
☆ヽ(▽⌒*)スゴ~イ♪



高さ20m 幹回り6m
(平重盛手植と伝えられる!)

樹齢千年の梛の大樹は熊野権現の象徴として信奉が篤く
古来から道中安全を祈り、この葉を懐中に納めてお参りすることが習わしとなっていて
ナギの葉を頂く事が、難行熊野詣を無事に果たす大きな支えとなったそうです!

ナルホド~(^^ゞナットク


【 千早ふる 熊野の宮のなぎの葉を 変わらぬ千代のためしにぞ折る 】藤原定家

私も梛の葉に願いを託し、熊野の神々に祈りたいと思います(^^ゞハイ!


いよいよ神門をくぐり
熊野速玉大社の社殿に参拝です(*^^*)

呼吸を整え、一礼!





上四社

第一殿 結宮
熊野夫須美大神
(熊野結大神) 千手観音

第二殿 速玉宮
熊野速玉大神 薬師如来



第三殿 証誠殿
家津美御子大神
国常立尊 阿弥陀如来

第四殿
若宮 天照大神 十一面観音
神倉宮 高倉下命



平成16年7月7日
《紀伊山地の霊場と参詣道》として世界文化遺産に登録されました♪




次は速玉大社の摂社(本社に付属し、その祭神と縁故の深い神を祭った神社)
神倉神社へ!





神倉神社へつづく…