川本ちょっとメモ

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安倍首相も虚偽答弁か 加計新文書 愛媛県が参院の求めで提出 朝日報道から2点転載

2018-05-22 04:04:54 | Weblog

<2018.5.24.お知らせ>
5月23日財務省から国会に提出された「森友交渉記録」PDF957ページ分を
毎日新聞サイトから閲覧・ダウンロードできます。
→https://cdn.mainichi.jp/item/jp/pdf/20180523moritomo.pdf


2017-05-21
<安倍親友 加計学園> あなたは安倍首相がクリーンであると信用できますか? 「総理のご意向」文書 リーク全文文字起こし
2017-05-24
<安倍親友 加計学園> 「総理の意向」文書が裏付ける「加計」の流れ 「広域的に」「限り」の語句追加で京産大離脱
2017-06-19
<加計学園> NHK新入手文書 「10/21 萩生田副長官ご発言概要」画像テキスト化(NHKクロ現 6.19.夜放送)
2017-06-27
<加計学園人脈> 萩生田官房副長官の経歴から邪推する 2017.6.16.参院予算委答弁に 安倍・萩生田コンビの嘘を見た聞いた
2017-08-14
加計戦略特区ダイアリー 今治市獣医学部新設を巡る経緯
2018-05-12
<加計学園> 遅まきながら愛媛県職員官邸面会「首相案件メモ」を掲載します
2018-05-18
日大アメフト暴力タックル問題と森友・加計問題の共通点……内田監督も安倍首相も「指示していない」



加計学園の問題に関して参議院が、愛媛県と今治市に関連文書の提出を求めていたことが昨日5月21日に明らかになりました。

中村愛媛県知事が昨日記者会見して、庁内関係部署を調査した結果、見出された文書を参議院に提出したと話しました。愛媛県としては、参院提出済文書の扱いは参院にお任せするとして、提出文書を公表していません。

しかし、朝日新聞は提出文書が27点と報じ、入手文書を公開しました。そのうち2点をここに転載いたします。

今治市は、参議院の要請に応じず、関連文書提出はしていません。一般からの情報公開にも今は応じていません。

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2015年(平成27年)2月25日に加計学園理事長が安倍首相と面談。加計孝太郎理事長が安倍首相に今治市に新設計画している獣医学部について説明し、安倍首相「いいね」とコメントしたという、加計学園関係者の話が記録されています。そうであれば、安倍首相は国会で「虚偽答弁」をくり返していたことになります。

さらに、加計学園関係者は、加計学園に対して柳瀬首相秘書官から資料提出の指示があったと話しています。愛媛県と加計学園とのこの打合せは、2015年(平成27年)3月に行われています。柳瀬首相秘書官(当時)についても、これまでの説明と異なります。



(「参院要請愛媛県提出文書」朝日新聞2018年5月21日18時28分から転載)


報 告

   獣医師養成系大学の設置に係る加計学園関係者との
   打合せ会等について
                        
                             27. 3.
                             地域政策課

1.加計学園から、理事長と安倍首相との面談結果等について報告したいとの
 申出があり、3月3日、同学園関係者と県との間で打合せ会を行った。

2.加計学園からの報告等は次のとおり。

 ① 2/25に理事長が首相と面談(15分程度)。理事長から、獣医師養成系
  大学空白地帯の四国の今治市に設置予定の獣医学部では、国際水準の獣
  医学教育を目指すことなどを説明。首相からは「そういう新しい獣医大
  学の考えはいいね。」とのコメントあり。
   また、柳瀬首相秘書官から、改めて資料を提出するよう指示があった
  ので、早急に資料を調整し、提出する予定。

 ② 下村文科大臣が一歩引いたスタンスになっており、県においても、官
  邸への働きかけを非公式で実施いただけないかとの要望があったが、政
  治的な動きは難しい旨回答。

 ③ 検討中の大学附置施設(高度総合検査センター等)の設置には多額の
  費用が必要であるが、施設設置に伴う国からの補助がない中、一私学で
  は困難であるので、国の支援が可能となる方策の検討を含め、県・市の
  財政支援をお願いしたい。

 なお、3月4日には、同学園と今治市長が面会し、ほぼ同内容の説明があった。

3.おって、3/3に開催された国家戦略特区諮問会議では、特区法改正案に盛
 り込む追加規制緩和策が決定されたが、新潟市の国家戦略特区(獣医学部設
 置に係る規制緩和)は、含まれていない。
  今後、26年度末までに出される構造改革特区提案(愛媛県・今治市)に対
 する回答と合わせて、国家戦略特区の結論も出される模様。

4.ついては、加計学園の具体的な大学構想が示されたことから、特区提案の
 動向を踏まえ、今後の対応方針について、今治市としっかりと協議を進めて
 いきたい。

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「復命書」では、2015年(平成27年)4月2日の官邸面談の当事者が誰であるかを始め、協議内容がよくわかります。柳瀬氏、藤原氏はどう弁明するのでしょうか。


(「参院要請愛媛県提出文書」朝日新聞2018年5月21日18時28分から転載)


         復 命 書

命により、平成27年4月2日限り

内閣府地方推進室次長及び総理秘書官との面談のため、東京都に出張したので、復命します。

平成27年4月3日

愛媛県知事 中村時広様

                出張者職氏名 課長
                       主幹

             記

1 日時及び場所
  平成27年4月2日(木)11時30分~12時30分 内閣府
              15時~15時40分   総理官邸

2 用務
  今治新都市への獣医師系養成大学の設置に係る内閣府地方推進室及び
  総理秘書官との協議

3 内容
  別紙のとおり。


別紙

【訪問者】

愛媛県      地域政策課長○
              主幹○

愛媛県東京事務所  行政課主任○

今治市        企画課長○
            課長補佐 

加計学園        相談役○
            事務局長○
              次長 
              参事 

(注) 総理官邸への訪問者は、部屋の大きさの関係で6名に制限されたため、
   ○のある者が訪問


【相手方】

○内閣府地方創生推進室次長国家戦略特別区域等担当 藤原豊(経済産業省)

近畿圏地方連絡室 杉浦あおい

○内閣総理大臣秘書官 柳瀬唯夫(経済産業省)

内閣参事官 角田喜彦(文部科学省)

内閣参事官 青山豊久(農林水産省)


《県・市と加計学園との事前打合せにおける事務局長の主な発言》

・柳瀬秘書官に対しては、内閣府藤原次長を紹介いただいたことに対してお礼
 を述べたい。

・先日安倍総理と同学園理事長が会食した際に、下村文科大臣が加計学園は課
 題への回答もなくけしからんといっているとの発言があったことに対し、理
 事長から柳瀬秘書官にちゃんと説明しておくように言われている。同秘書官
 からも、本日、その点を質問される可能性があり、県・今治市から、100
 %の回答にはなっていないが、ちゃんと昨年12月26日にペーパーにより
 文部科学省に直接説明している旨を回答してほしい。


《藤原地方創生推進室次長の主な発言(内閣府)11:30》

・加計学園からは3月24日に1度話は聞いているとして、県・今治市から、
 獣医学部へ取り組む目的や姿勢、今治市が既に大学用地を準備しているこ
 と、日本獣医師会や既存の獣医大学の反対がネックになっていることなどを
 説明。

・要請の内容は総理官邸から聞いており、県・市がこれまで構造改革特区申請
 をされ、実現に至っていないことも承知。

・政府としてきちんと対応していかなければならないと考えており、県・市・
 学園と国が知恵を出し合って進めていきたい。

・そのため、これまでの構造改革特区のように事務的に対応されて終わりとい
 うことではなく、国家戦略特区の手法を使って突破口を開きたい。

・国家戦略特区は、地方自治体に限らず、事業者や個人からでも全国レベルの
 制度改革の提案を受け付けるが、制度改革の実現のためには地方自治体の強
 力なバックアップが必要。言い換えると、知事や市長など自治体にどれくら
 いの熱意があるかというところが重要になってくる。

・国家戦略特区は、自治体等から提案を受けて、国の判断により地域を指定す
 るものであるが、風穴を開けた自治体(提案をした自治体)が有利。仮に国
 家戦略特区申請を行ってその指定を受けられない場合でも、出口は、構造改
 革特区の指定や別の規制緩和により、要望を実現可能。

・(現在26次特区申請を行っているところであり、その最終結果が公表され
 ていないが、その点はどうなるのかとの質問に対して)最終結果の公表は保
 留している。

・今年度から構造改革特区と国家戦略特区を一体的に取り扱うこととし、年2
 回の募集を予定しており、遅くとも5月の連休明けには1回目の募集を開
 始。

・ついては、ポイントを絞ってインパクトのある形で、2、3枚程度の提案書
 案を作成いただき、早い段階で相談されたい。

・総理は第一次産業にも熱心であり、提案内容は、獣医大学だけでいくか、水
 産、養殖といった他産業などの関連分野も含めるかは、県・市の判断による
 が、幅広い方が熱意を感じる。

・事前相談も対応する。むしろ熱心な自治体ほど持ってきているといった感じ
 がある。

・獣医師会等とは真っ向勝負にならないよう、摩擦を少なくして、既存の獣医
 学部と異なる特徴、例えば、公衆衛生の観点や公務員獣医師や産業獣医師の
 養成などのカリキュラムの工夫や、養殖魚病対応、アジアの拠点・四国の拠
 点にする、鳥インフル対策、人獣共通感染症対策、地域の人材育成などに加
 え、ペット獣医師を増やさないような卒業生の進路の見通しなどもしっかり
 書きこんでほしい。

・かなりチャンスがあると思っていただいてよい。

・(本件は地方創生特区にならないのかとの質問に対して)地方創生特区は、
 現在3件指定しているが、地域に限定したものであり、その数をどんどん増
 やしていくものではないと考えている。本件は、四国という地域に限定した
 もので、地方創生になじむ面もあるものの、地方創生特区としては考えてい
 ない。

・獣医学部の設置について、愛媛県だけでなく、四国4県で応援している形が
 ほしい。

(四国知事会では、四国に獣医学部が必要であるとして要望しているが、今治
市に設置ということになると、他の3県も同意していないとの回答に対して)

 四国他県の対応として、それは理解できるし、そこまでは、求めない。

・(新潟市の国家戦略特区の獣医学部の現状はどうかとの質問に対して)愛媛
 県・今治市としても気になることだと理解できるし、ここだけの話である
 が、新潟市の国家戦略特区の獣医学部の現状は、当初よりもトーンが少し下
 がってきており、大学用地を用意している今治市と比べても、具体性に欠け
 ていると感じている。


《柳瀬首相秘書官の主な発言(総理官邸)15:00》

・本日は、地方創生関連の一部改正法の議員説明が予定されており、多忙を極
 める内閣府藤原次長に面会できたのは良かった。

・本件は、首相案件となっており、何とか実現したいと考えているので、今
 回、内閣府にも話を聞きに行ってもらった。今後は、こういった非公式の場
 ではなく、藤原次長の公式のヒアリングを受けるという形で進めていただき
 たい。魅力的なものを持って行って相談してほしい。

・国家戦略特区でいくか、構造改革特区でいくかはテクニカルな問題であり、
 要望が実現するのであればどちらでもいいと思う。通しやすい方でいい。現
 在、国家戦略特区の方が政治的に勢いがある。地方創生特区がピッタリでは
 あるが、そう数は増やせない。四国は国家戦略特区の指定がないという点も
 いい。香川が打診中だったと思うが、申請する意味はある。

・いずれにしても、自治体がやらされモードではなく、死ぬほど実現したいと
 いう意識を持つことが最低条件。

・県も市も首長がやる気になっているのかとの質問に対し〈積極的に取り組む
 姿勢であると回答〉

・四国に獣医大学がないのは有利。まずは企画書を提出いただきたい。その後
 に四国の獣医師会などの応援団、こういうものを作ってほしいという後押し
 をしてくれるところを味方に付けること。鳥インフル対策や水産物の輸出の
 関係で人がほしいとか、県だけでなく、四国全体の要望として出てくるので
 あればベスト。日本獣医師会が反対している中で、愛媛県獣医師会が賛成し
 ているのは評価できる。

・四国全体の要望としてはどうかとの問いに対して〈四国各県も公衆衛生に携
 わる者、公務員獣医は不足しているという共通認識がある。四国知事会で
 も、「今治地域で」との文言はないが、要望として上げている旨回答〉。

・四国の獣医大学の空白地帯が解消されることは、鳥インフル対策や公衆衛生
 獣医師確保の視点から、農水省・厚労省も歓迎する方向。

・文科省についても、いい大学を作るのであれば反対しないはず。

・獣医師会には、直接対決を避けるよう、あまり心配しなくていいんですよと
 いったような、既存の獣医大学との差別化を図った特徴を出すことや卒後の
 見通しなどを明らかにすること。自治体等が熱意を見せて仕方がないと思わ
 せるようにするのがいい。

・要望が出てくれば、政府の中は、内閣府が説明していくことになる。藤原次
 長は、多少強引な所もあり、軋轢(あつれき)が生じている点もあるが、突
 破力はある。

・〈加計学園から、先日安倍総理と同学園理事長が会食した際に、下村文科大
 臣が加計学園は課題への回答もなくけしからんといっているとの発言があっ
 たとのことであり、その対応策について意見を求めたところ〉今後、策定す
 る国家戦略特区の提案書と併せて課題への取組状況を整理して、文科省に説
 明するのがよい。


挨拶(あいさつ)回り〉

・文部科学省専門教育課を訪問したが、 北山課長、牧野課長補佐の両名が
 不在。

・文化庁記念物課 高橋課長を訪問し、四国遍路の世界遺産化、日本遺産認定
 を要望。



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