goo blog サービス終了のお知らせ 

生涯を完結させるまでに歌いたい歌、最近始めたヴァイオリンとフルートはどこまで演奏できるようになるか、と時々ワンコ

死は人生の終末ではない。 生涯の完成である。(ルターの言葉)
声楽とヴァイオリン、クラシック音楽、時々ワンコの話。

ムラマツフルートを試奏して来ました

2017-07-08 23:38:20 | 器楽・楽器

 横浜に出る用事があったので、ついでに事前に電話を入れて店舗移転した後のムラマツ楽器横浜店でフルートを試奏させてもらいました。店舗を移転したといっても以前のビルから一つ隣のビルに移っただけですが、店舗面積は広くなったようです。そしてその広くなった部分は殆ど防音室に充てられているところがムラマツらしいですね。

 試奏させてもらったのは総銀モデルでトーンホールが引き上げのDSモデルとトーンホールがはんだ付けのSRモデルです。どちらもノーマル管厚、インラインリングキィ、H足管、Eメカ付き。電話連絡したのが今日の今日だったので試してみたかったツバサリップは在庫がありませんでした。

 吹きやすいですね。どちらのモデルも素直に最高音から最低音までなってくれます。まあ私の技術では最低音域までしっかり鳴らし切れてるとは言えませんが、それでも私なりの感覚では良く鳴ってくれます。以前銀座ヤマハの選定会ではヤマハのモデルを中心に、トーンホールの引き上げモデルとはんだ付けモデルを吹き比べましたが、その時は正直に言って違いは判りませんでした。ところが、ムラマツの引き上げモデルのDSとはんだ付けモデルのSRでは、まず持っただけでその重さの違いに驚きます。当然SRの方が明らかに重いです。したがってSRの方が暗めと言うか深く柔らかい印象の音が出ます。オーバーブローに対する許容度もSRの方が少し大きい様に思います。値段のことを考えなくて良ければ当然SRを買いたいところですね。

 ところが悩ましいのは納期なんですよね。仕様にも依るとのことですが、DSで4か月から半年、SRだと1年待ちなのだそうです。注文してから1~2か月位なら楽しい待ち時間とも言えますが、半年から1年と言うと待てますかね??? 対策としては幾つかあります。①諦める。②あちこちの販売店を探して新品にせよ中古にせよ販売店の在庫にあるものを探して購入する(通販も含む)。③ムラマツ楽器に注文して納期を待つ。 ①の諦めるには他のメーカーの楽器を購入するという選択肢も含みますし、新しい楽器を購入すること自体を諦める、という選択肢もあります。H足管付きのモデルを選ぶとその他のオプションにも依りますが、DSで70万円程度、SRで110万円程度。いっそのこと特殊管と言われているバスフルートを購入してフルートアンサンブルを楽しむという選択肢もありますね。

 まだ吹いたことのないフルートメーカーも少なくありませんが、銀座ヤマハでの選定会では選ぶならムラマツが良いと、一度判断しているので、ムラマツでなくても良いメーカーを探すところから始める選択肢もありますね。木管フルートを買うという選択肢もあるとは思いますが、素材の比重から考えると木管フルートはムラマツの総銀製フルートが指向する方向とは逆の様に思えるんですよね。結局決められないときは決めずに先送りすることになりそうですね。


ヴァイオリンの教則本 ポジション・エチュード

2017-07-05 22:08:37 | 器楽・楽器

 何を練習するにしても、良い教則本を選ぶことは重要です。もっとも声楽にしろ器楽にしろ、音楽の分野であればそれぞれ「バイブル」と見なされる様な優れた教則本が必ず幾つかあるものです。この、”幾つか”と言うのが重要ですね。10も20もあると選ぶのに困ってしまいます。一つか二つ真の「バイブル」に当たるものがあって、その他に副教材として「バイブル」を補足するためのものが幾つかある様に淘汰されて来ている様に思います。

 例えば声楽で言えば「コンコーネの50番」は外せないですよね。実はヴァイオリンを始めよと思った時は、ヴァイオリンの練習でも「コンコーネの50番」でも弾いていけば良いのかなというぐらいのつもりでいました。無料体験レッスンを受けた時に、先生から(日本語版の)スズキヴァイオリン教則本No.1を購入するように強く進められました。が、定価¥3,000-以上と少々高価であったため、その場での購入を見送りました。帰宅後にネットで色々ヴァイオリンの教則本を物色したところ、英語版のスズキヴァイオリン教則本が日本語版の半額以下で流通しているのを見つけました。そこで早速購入して以降のレッスンで使用しています。正確にいうと英語版ではなく、英・仏・独・西(?)の4か国版ですね。何故海外に比べ日本の楽譜は高価なのか、一度原因を突き止めて見たいと思いますね。

 何はともあれ世界に関たるスズキヴァイオリン教則本を手に取ってみると、なるほど良くできています。開放弦から初めて段階を踏んでステップアップして行きますね。教則本たるもの多かれ少なかれその楽器の特性を踏まえて書かれている筈ですが、日本人ならではの心配りが細部にまで行き渡っていて、ステップアップの1ステップの高さが緩やかで、学習者が高いハードルを感じることなく自然に次のステップへと上がっていける様に工夫されています。

 それで私自身ですが、一時はスズキヴァイオリン教則本に飽きてしまって、レッスンの際にはヴォールファールトの生徒と先生の二重奏をお願いしていた時もあります。それが前回紹介したように右手のスラーの運弓を練習したところ、1ステップ上がることが出来るようになった実感もあり、先生からも何か曲を練習しましょう、ということで再びスズキヴァイオリン教則本に戻ってJ.S.バッハの第3番が課題となりました。最初は弾けるだろうかと不安がありましたが、右手の運弓を覚え、さらって見たところまだまだ拙いとは言え一応曲を弾いているという形にはなりそうに思いました。

 そうすると頭でっかちの大人としては次のステップが何かを意識したくなります。で、実際にどうするかは次のレッスンで先生に相談してからですが、これまでのところ左手は1stポジションのみでしたが、2ndポジションや3rdポジションまで使えるようになりたいと思う訳です。そこで再びネットで探してみたところ、スズキメソッドヴァイオリン指導曲集副教材ーポジション・エチュードーと言うのを見つけました。早速購入。ピアノ教本で言えばハノンの様なものでしょうか、それよりは合唱のコール・ユーブンゲンに近いかな。いずれにせよ薄い本です。これくらいなら途中で挫折しないで練習できるかもしれないという期待が生じます。←これ、重要なことですよね。先ずはバッハのメヌエットを練習して次回のレッスンの時にスズキのポジション・エチュードのさらい方を先生に教えてもらおうと思っています。亀の歩みと言うよりはカタツムリの歩み程度ではありますが、ゴルフで言えばフェアウェイのど真ん中から外れることなく、遅々として上達していきたいと思っています。


ヴァイオリンのレッスンにも行って来ました。

2017-07-03 22:58:22 | 器楽・楽器

 ヴァイオリンのレッスンにも行って来ました。フルートのレッスンは月に2回ですが、ヴァイオリンは月に1回程度、大手楽器販売店の教室でインターネット上のサイトで仮予約したのちに先生の都合を確認して決定となるシステムです。正直言ってネット上に予約システムがあると助かります。

 さてヴァイオリンの習得状況ですが、右手の運弓では良い音で鳴らすことを常に意識していて、その姿勢は先生からも褒められていました。一方の左手は音階練習を反復しているとどうしても左手首がネック伝いに自分に近づいて来るようでポジションが一致しませんでした。前回のレッスン時にそのことを相談したら、スラーの練習をしましょうということになりました。それ以前は音符毎に運休をダウンとアップに切り替えていましたが、楽譜上でスラーの表示がある音符では運弓の方向を切り替えずに同じ弓運びで複数の音符を弾きます。最初はなかなか出来ずにとりあえず2拍分を同じ運弓で弾けるように練習し、何とか出来るようになってから次に4拍分を一弓で弾けるように練習しました。

 一弓で4拍分弾けるようになってからは、リズムを変えたりしながらひたすら音階の練習をし続けました。気が付くと左手がネック伝いに体に近づいて来る現象はきれいになくなっていました。左手の親指の位置はある程度上下するのですが、左手首の重心は殆ど変わりません。で、スラーの練習を指示されたときに曲も弾けるのではないかということで課題曲もいただきました。Suzukiメソッド第1巻の15曲目、J.S.バッハのメヌエット第3番(レ、ソラシドレ、ソ、ソ・・・)です。土日にしか練習できないのを何とかその他の工夫で効率的に勉強できないかと思い、先ずは楽譜を縮小してワイシャツの胸ポケットに入れられる様にしました。全ての音符の上にダウンボウとアップボウの記号を書き込んで、先ずは右手のダウンとアップの関係を覚えるようにしました。完璧に覚えたとまでは言えませんが、ほぼ覚えられています。その上で楽器で演奏してみると、運休についてはあまり混乱することなく、殆ど左手の指運びに集中できました。まだまだたどたどしい感じが残っていますが、左手の指使いについても楽器を構えずにイメージトレーニングが出来る様になって来ました。自分でも予想していなかったのですが、楽器が無くてもイメージトレーニングで左手と右手の訓練が出来るようになると、週末だけの楽器を鳴らしての練習もかなり効率が上がると思います。いわゆる楽器で音を出す前の譜読みの時点で、左手の指使いと右手の運弓のイメージトレーニングを準備できれば、楽器を鳴らしての練習が楽しくなると思います。

 ヴァイオリンを始めようかなと思った時に家族と約束したのは、さだまさし氏の「精霊流し」のイントロが弾けるようになるまでは最低限続ける、というものです。すこし近づいてきたかな、と思えるようになりました。


アルカンジェロ・コレッリ ヴァイオリンソナタ ニ短調 作品5-12 「ラ・フォリア」 補遺

2017-07-02 22:10:39 | 器楽・楽器

 アルカンジェロ・コレッリ(1653 - 1713年)、マラン・マレ(1656 - 1728年)なのでコレッリの方が3年早く生まれ、15年先に亡くなっていることになりますね。同時代の作曲家と言って良いでしょう。ただ交通機関の発達した現代とは異なり、17世紀後半から18世紀前半にかけてのイタリアとフランスとの間に、どの程度の交流があったのか、不勉強なので私にはわかりません。

 またコレッリがヴァイオリンソナタ作品5-12「ラ・フォリア」を作曲した年代と、マレが「スペインのフォリア変奏曲」を作曲した年代もまだ確認していないので、何方かが相手方の作品を聞いて触発されて作曲した、と言うよりはそれぞれが当時流行していた「ラ・フォリア」の典型的な旋律に基づいて独自に自分の作品を作曲した可能性が高いと考えて良いと思います。この「ラ・フォリア」の主題も日本人の琴線に触れる要素を多分に持っていると思います。少なくとも私は大好きですね。そして日本人だけでなくラフマニノフも「コレッリの主題による変奏曲」を作曲している様に、時代や民族を越えて人間の心に響く普遍性を持っているのだと思います。決して超絶技巧ではありませんし、何方かと言うと素朴で骨太な印象の曲ですが、機能和声の基本が持つドミナントからトニックへ解決しようとする力強い推進力が聞くものに安心感を与えてくれているのでしょうか。

 不協和音や変拍子等の意表を突くような技巧を駆使しなくても、基礎をしっかりと守る中でも人を引き付ける曲を作ることは出来るお手本の様な曲だと思います。


アルカンジェロ・コレッリ ヴァイオリンソナタ ニ短調 作品5-12 「ラ・フォリア」

2017-07-01 23:37:57 | 器楽・楽器

 フルートを始めようと思った時に頭にあった曲は、マラン・マレの「スペインのフォリア変奏曲」でした。フォリアというのは古い舞曲の様式の名前で、ゆっくりとした3拍子の舞曲ですね。なので「ラ・フォリア」という曲が音楽史上に何曲存在しているのかは知らないのですが、有名な「ラ・フォリア」としてはアルカンジェロ・コレッリのヴァイオリンソナタニ短調作品5-12だと思いますコレッリの「ラ・フォリア」は独奏ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタですが、同じ旋律を用いて合奏協奏曲に仕上げたのがコレッリの弟子のジェミニアーニですね。マラン・マレの「スペインのフォリア変奏曲」もコレッリの「ラ・フォリア」を基にしていると個人的には思っています。Wikipedia等でコレッリとマラン・マレそれぞれの生きた年代を確認位しておくべきですが、いずれ確認しておきます。

 とはいえコレッリの「ラ・フォリア」が有名ということはラフマニノフの「コレッリの主題による変奏曲」が正にコレッリのヴァイオリンソナタ作品5-12「ラ・フォリア」の主題に基づいて作曲されていますね。で、Wikipediaの「コレッリの主題による変奏曲」の説明を見ると、コレッリのヴァイオリンソナタ作品5-12「ラ・フォリア」以前から「ラ・フォリア」の旋律=主題は存在したみたいで、コレッリ自身が古くからの舞曲「ラ・フォリア」の主題に基づいてヴァイオリンソナタ作品5-12を作曲したようですね。

 ペトルッチ(IMSLP)には楽譜が公開されていますが、人気曲だけあって様々な楽器で演奏するように編曲されたバージョンの楽譜も公開されています。私の腕前ではこの曲をヴァイオリンで演奏するのはほぼ不可能の様に思いますが、フルート版の方は少し練習すれば何とかなりそうです。マラン・マレの「スペインのフォリア変奏曲」の方は難しすぎるのでフルートの先生からもっと上達する前は吹かない様に釘を刺されています。コレッリの作品5-12の「ラ・フォリア」は先生から吹くなと言われることはない様に思っていますので、しばらくはコレッリの「ラ・フォリア」を自分自身の課題曲にしてフルートを練習しようと思っています。そしてこの様に拘って吹きたいと思う曲に出会うと、やはり良い楽器が欲しくなります。さて、良い楽器を買ってコレッリの「ラ・フォリア」で吹き込んで、楽器も曲も自分のものにして行くか、それとも良い楽器に頼らずに今ある楽器をコレッリの「ラ・フォリア」で鍛え上げるか・・・。悩んでいる内が楽しいですね。