声楽のレッスンを受け真面目に練習していたころは、自宅にピアノも無ければ伴奏してくれる人もいなかったので、コンピューターソフトの「スコアメーカー」で伴奏音源を作成して歌っていました。昨年5月に体調を崩して会社を休職し、声楽のレッスンも中断したままになり、「スコアメーカー」を利用する機会もほとんどなくなっていました。それでもKAWAIから有料バージョンアップの割引の案内がメールで送られてくることには注意を払って来ました。KAWAIがバージョンする度にバージョンアップしてきたわけではありませんが、KAWAIが何回かバージョンすると途中を飛び越してのバージョンアップはこれまでも何度もしてきています。
というのは、「スコアメーカー」の最大の機能として楽譜をイメージスキャナーで取り込んだ画像データから、楽譜としての音楽データを自動で認識する機能があります。しかしバージョンアップの度に楽譜の画像データをエラーなしで音楽データに変換する自動認識率は改善されるものの、いまだに100%なんの問題も無くOKという水準には達していません。それでも、これまでの自動認識率でも楽譜の音符を一々手入力する手間からすれば大助かりの機能で、さらなる変換精度の向上を強くお願いしたいと、利用者のだれもが思っているのではないでしょうか。
ということで、KAWAIでバージョンアップする度にバージョンアップ版を購入してきたわけではありませんが、3回に1回ぐらいの割合でしょうか、今回は使用しているパソコンのメイン器を入れ替えたこともあり、何年かぶりにバージョンアップしました。今回のバージョンアップ後ではまだ楽譜の画像ファイルを自動認識させていないので、変換効率がどの様に改善しているかは判りません。しかし、音符を手入力するモードでの使い勝手、GUI(グラフィック・ユーザー・インターフェース)がこれまでの「スコアメーカー」と大きく違っています。KAWAIの今回のバージョンアップで大きく変わったのか、私がバージョンアップしなかった前回より前のバージョンアップで大きく変わったのかは判りません。
使い慣れた環境が全く変わっていると、だれしもが戸惑うと思います。ただ、以前から愛用・多用してきた機能の多くはそのままか、あるいは以前よりも更に改善されて受け継がれており、変わったのは使い勝手と見てくれがほとんどの様です。そう思って簡単な楽譜を手入力モードで入力しているうちにだんたんと使いこなせるようになってきました。ということで旧バージョンでサクサク行ってきたことをどうやって入力すれば良いんだ!という状況から、だんだんと新しく改良された昨日は何だろうという点に関心が移行しつつあります。
新バージョンの「スコアメーカー」の使用時間が伸びるにつれ、旧バージョンからの進化の恩恵を感謝するようになると思います。これまでがそうでしたから。その意味で「スコアメーカー」は良くできたアプリケーションだと思う一方でまだまだ改善される余地のあるものだと思っています。メーカーサイドだけでなく、ユーザーサイドも習うより慣れろで様々な要望事項をメーカーに伝え、より完成度の高い「スコアメーカー」を作り手と使い手の共同作業で進化させていきたいと思います。