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生涯を完結させるまでに歌いたい歌、最近始めたヴァイオリンとフルートはどこまで演奏できるようになるか、と時々ワンコ

死は人生の終末ではない。 生涯の完成である。(ルターの言葉)
声楽とヴァイオリン、クラシック音楽、時々ワンコの話。

楽譜の値段

2016-11-30 22:55:46 | マーラー

 ライブドアニュースを見ていたら、『マーラー「復活」の自筆譜、6億円で落札 史上最高』という記事が掲載されていました。『史上最高』というのは楽譜としてということですね。ロンドンでのオークションだそうです。落札者が誰かは公表されていないそうです。

 ヴァイオリンなどの弦楽器については、イタリアンオールド楽器では数億円、数十億円という値付けが当たり前のようで驚きもしませんが、演奏家が演奏して素晴らしい音楽を奏でるという使用価値、演奏によって聴衆に感動を与えることに対して経済的対価を得るという、新たな価値の創造が伴います。また、何億円とか、何千万円とか、何百万円までいかなくても、手工品の弦楽器の場合はメンテナンスをきちんと行っていることが必要条件ですが、購入時の7ガケ8ガケぐらいで売却することも期待できるので、弾きこなす力量を持ち合わせた所有者にとってはけっして高い買い物ではないとも思います。

 私もマーラーは好きな作曲家ですし、マーラーの作品の中でも交響曲第2番「復活」こそが最高傑作だと思っています。新しい所有者がマーラーの自筆楽譜を所有するに値する資質・能力の持ち主であることを期待します。ではどのような人物であれば自筆譜を所有するに値するかといえば、マーラーに限らず、その作品を演奏する指揮者、あるいは楽曲分析や楽譜の考訂を専門とする音楽学者であればと思います。最も望ましいのは個人でなく、マーラーとの関係が深い音楽大学が大学として購入して、広く指揮者や音楽学者に精密なコピーで良いので自筆譜を公開して、様々な観点から自筆譜に記載されていながら今日まで認識されていない情報を探し出すことだと思います。

 資産家が金に任せて落札して、個人的に死蔵するというのは好ましくないですね。優れた芸術作品は人類共通の知的資産ですから、出来るだけその価値をあまねく人類全体が享受出来る様にされるべきだと考えます。音楽学の一分野として作曲家の自筆譜を研究・分析して、その作曲家に特有の楽譜の書き方などを解釈する学問が存在するような気がします。音楽大学のカリキュラムの中にはその様な講義はあるのでしょうか?一般的な楽曲分析・アナリーゼではなく、作曲家毎の作業になろうかと思います。例えばシューマンはピアノの2分音符や全音符にクレッシェンド記号を書いているそうですし、グリーグだったか北欧系の作曲家の中には小節線の真上にフェルマータを書いていた人も居るそうですね。歌曲やオペラのアリアなどでは、テヌートのところでフェルマータを掛けるのは当たり前ですし。ベートーヴェンの楽譜に記載された速度記号は早すぎて演奏不能という話も聞きます。悪筆で出版社泣かせだったという作曲家の話は色々聞きますが、自筆譜の時点で非常に綺麗で読み間違い様がないという話は聞かないですね。私が直に見た自筆譜はサティぐらいですが、ト音記号のg線の上下に点を打っていたのが印象に残っています。ピアノ独奏作品だったので、割りと読み安いなと思った記憶があります。

 自筆譜が後世に継承されていることは素晴らしいことです。そして自筆譜に記録されている作曲家からの情報はまだ汲み尽くされていないと思います。6億円もの代価を支払う程の人であれば、単に自筆譜を所有しているということではなく、自分が所有している時に自筆譜から新たにこれだけの情報を取り出した、ということにこそ名誉を感じる人であって欲しいと思います。


ヴァイオリンの練習に必要なアクセサリーと不要なアクセサリー

2016-11-29 23:37:53 | 器楽・楽器

 ヴァイオリンを演奏するには、ヴァイオリン本体の他に、弓毛の張ってある弓と、弓毛に付ける松脂が必要です。この他に初心者が練習する上で必要なものとしては、エチュードと当該楽譜を載せる譜面台、チューナーとメトロノーム。あと一つ漏れていたのは肩当てですね。この他には練習・演奏終了後に楽器と弓を拭く布二枚。此処までが初心者がヴァイオリンを弾く上で必要なものと思います。その他人によってはあった方が良いものとして、顎当てと顎の間に挟む布ぐらいでしょうか。

 不要なもの。運弓・ボウイングの練習時に弓が左右にブレるのを防ぐために、ヴァイオリンのCバウツの付近に装着するボウイングガイドが数千円で複数のメーカーから販売されています。私は全く必要ないと思います。指導者からもこの様な補器があると紹介を受けましたが、メリットもあるけれど当該ガイドに頼りすぎてしまうというデメリットもあるようで、特段薦められませんでした。ガイドを使わずに自分自身の感覚を早く掴む方が上達は早いと思います。

 同じく不要なもの。左手の手首の角度が重要で、手首を固定するガイドも販売されています。これは今の私にとってはデメリットよりもメリットの方が大きいような気がするので使ってみたいという誘惑に駆られますが、必要だったら練習する度に定規を左手に絆創膏で固定しても良いはず、と思い購入には至っていません。おそらくこれも余分なガイドに頼らずに自ら感覚を掴むことに注意を向けたほうが結局は上達は早いのではないかと思います。

 消音器。これは近所迷惑を気にせずに練習時間を確保するために有効な補器と言えますが、駒の上に被せるタイプのものは、運弓・ボウイングの感覚を十分に身につけるまでは、弦と弓との当たり方を視覚で確認できなくなるので、出来れば使いたくありません。また、消音器を付けなければ練習できないという環境では、しっかりとした運弓・ボウイングで楽器を十分に鳴らす感覚で弾けません。初心者であるほど、他人に苦痛となるギコギコという騒音を撒き散らす時期にこそ、大きな音量で楽器を・弦を十分に鳴らし切る必要が高いと言えます。良い音で鳴らすには弦と楽器とを鳴らす必要があります。おっかなびっくり弾くほうが弓が滑って騒音を出してしまいます。

 と言うことでヴァイオリン(ヴァイオリン属の弦楽器、あるいはその他のあらゆる楽器について)の練習に最も必要なアクセサリーは、近所迷惑を気にすること無く練習できる、防音室等の環境と言うことも出来ますね。楽器より遥かに高くつく?少なくとも入門者用の楽器よりは遥かに高く付きますね。最も最近ではダンボール製の簡易防音室が数万円で販売されていたりします。とは言えヴァイオリンは運弓・ボウイングのために案外広い空間が必要ですね。学生だったらクラブに入部して部室で練習するという選択肢もあろうかと思います。その様な選択肢を持たない身としては、ネットオークションでジャンク品の楽器を購入して練習用にボディに大きな孔を開けて自作消音楽器を作るのが現実的な第一選択肢だと思っています。


フィデル・カストロ氏が亡くなられました

2016-11-28 23:29:20 | 合掌

 フィデル・カストロ氏に対して特段の思いを持っているわけではありません。学生時代にカストロと共にキューバ革命を指導しその後ボリビアで命を落としたチェ・ゲバラの人生を記した書籍は読んだことがあり、カストロ氏に対してよりもゲバラに対してより親近感を感じてはいます。米によるキューバに対する経済封鎖政策が終わったのがオバマ大統領の一つの成果とは思いますが、まだ全ての経済封鎖が無くなった訳ではなく段階的に解消していくものと理解しています。アメリカの経済封鎖によってキューバ経済は非常に苦しんで来た筈ですが、それでも教育費や医療費は無料という社会を築いてきたキューバに敬意を評したいと思います。

 中米・南米というと、クラシック音楽との接点があまり思い浮かばない様にも思いますが、ヴィラ・ロボス、アストル・ピアソラ、アルベルト・ヒナステラといったところでしょうか。私の好きなフランス歌曲界では知られたレイナルド・アーンは生まれはベネズエラで生まれ幼い内に一家でフランスに渡り、フランスで(歌曲)作曲家として活躍しました。フランス6人組の一人のダリウス・ミヨーは外交官のスタッフとしてブラジルに渡った時期があります。ミヨーのピアノ曲として有名なスカラムーシュの明るい軽快さはブラジルに赴いた経験が反映されているように思います。

 とは言え(中)南米の地域性が顕在化しているクラシック音楽といえば、ヴィラ・ロボスの「ブラジル風バッハ(風)」が最も有名で、民俗楽派という言葉もありますがその中に(中)南米が含まれているものとして使われているかというと、そうでは無いような気もします。一方でラテン音楽として世界中に愛好家はいるし、社交ダンス・競技ダンスの中でもラテンダンスとして確立された世界を有しています。ブラジルのサンバ・ボサノヴァ、キューバと言えばマンボでしょうか。「闘牛士のマンボ」はオリジナルはペレス・ブラードでしょうか、人気曲として東京キューバンボーイズというラテンバンドがレパートリーとしていましたね。アルトサキソフォンがソロを取って中々格好良い曲です。サキソフォン奏者の人の間では結構知られているのではないかと思います。


クラシック音楽館 NHK音楽祭2016 トゥガン・ソヒエフ指揮 NHK交響楽団 武満徹 「マイ ウェイ オブ ライフ」

2016-11-27 23:21:54 | 武満徹

 NHK-ETVの本日のクラシック音楽館は、「NHK音楽祭2016 トゥガン・ソヒエフ指揮 NHK交響楽団」ということで、ハイドンの交響曲第104番「ロンドン」と武満徹の「マイ ウェイ オブ ライフ」、ブラームスの交響曲第2番でした。クラシック音楽館を最初から見る(聞く)ことはあまり無いのですが、武満徹の「マイ ウェイ オブ ライフ」はこれまで意識して聞いたことはなかったので、途中からでなく最初から聞きたいと思い、したがって番組の最初のハイドンから聞いてしまいました。聞いた後で録画しておけば良かったとくやみましたが、ネットの動画サイトに丸々音源がアップされています。しかしどう見ても市販されているCDの音をアップしたようで著作権上の問題がありそうです。

 著作権上の問題は気になりますが、CDのジャケットまで確認できたのであらためて通販サイトで探すと、見つかりました。マエストロ小澤征爾氏式によるサイトウ・キネン・オーケストラです。「マイ ウェイ オブ ライフ」はバリトン独唱と混声合唱付きの後声曲です。武満の合唱作品と同様の柔らかな不協和音が散りばめられています。古典派・ロマン派音楽の範疇には当然納まりきりませんが、と言って聞きたくない聴衆を拒むような刺々しい現代音楽の様なところも微塵もありません。しなやかで透明な武満サウンドと言って良いと思います。古典派はロマン派と言われるクラシック音楽を偏愛するクラシック音楽愛好家よりは、クラシック音楽を殆ど意識して聞かない最近の大多数の人にとっては、映画や様々な映像のBGMとして武満サウンドの様な新しく心地よい音楽をそれとは意識しないまま多数聞いているので、かえってその様な人たちにとっての方が親しまれるのではないかと思うほどです。

 今年2回目の病気休業のさなかで、月給・一時金とも大きく減額となるので出費は出来るだけ押さえなければなりません。でなければ、小澤&サイトウ・キネンの「マイ ウェイ オブ ライフ」を購入するところです。しかし、とりあえず通販サイトの欲しいものリストに登録して、著作権を気にしつつ、暫くは動画サイトの音源で聞きこませて頂こうと思います。


うつ病・気分障害の身体症状

2016-11-26 23:12:33 | 疾病・薬等のはなし

 もう9年も前になりました。2007年のちょうど今頃、勤務先の所属部署の大幅な組織体制の変更があり、その上で予定外の急な人事異動で部員が転出したことが重なって、一時期通常時の3人分ほどの業務を担当したことがありました。結局体が悲鳴を挙げてめまいと耳鳴りがして、業務量を減らしてもらう一方で耳鼻咽喉科に駆け込みました。めまいについての様々な検査を受けた結果、めまい・ふらつきの程度はかなり深刻なので直ぐに脳のMRI検査を受けろと言われました。大学病院で脳のMRI検査を受けた結果は器質的には全く異常なし、でした。同じ耳鼻咽喉科に通い続け、精神科なりメンタル系の専門医の診断を仰げと強く薦められて、2008年の5月に軽症うつ病と診断されました。

 この間、耳鼻咽喉科を受診する度に、眠れているかと聞かれました。うつ病の代表的な症状として不眠があります。私の場合はうつと言っても軽症だからかも知れませんが、その頃は特に睡眠について問題は全く感じていませんでした。普通に眠れていたと思います。ただ、その後酷いめまいは治まったものの、常に何となく体がフラフラするような感じは消えたことがありません。震度1程度の地震なのかめまいなのか区別がつかなくて、自分では地震かなと思っても周りの人が全く騒がないと、ああ今のはめまいだったんだな、という感じです。さらには勤務先が42階建てビルの21階なので常に何となく揺れています。また今時のオフィスビルで床下にLAN等の各種配線用スペースを設けたフロアとなっていて、剛性がなくなんとなくブカブカしたオフィスで仕事しています。

 疲労が溜まったりして体調を崩すと、めまいが酷くなることが時々ありました。2007年末の酷いめまいは数ヶ月かけて徐々に治まった感じでしたが、その後の酷いめまいはせいぜい数日で治まっていました。ところが今月の第三週はとにかく疲労感・倦怠感が強く体が鉛の様に重く感じて出社出来ませんでした。今週になって疲労感・倦怠感は治まってきたものの出社しようとすると嘔吐感・目眩が酷くて出社できないまま更に一週間経ってしまいました。めまいと言ってもメニエール病の様な回転性の目眩ではなく、フワフワ感、船に乗っているような搖動性とでも言うような感じです。嘔吐感も強く船酔い・乗り物酔いの感じですね。ちょうど2007年末頃のめまい感と同じです。

 船酔い・乗り物酔いとの違いは、船酔い・乗り物酔いの場合はその船・乗り物から降りればせいぜい数時間で良くなりますよね。それがどうやっても良くなりません。寝ているときと座っている時はめまいは感じませんが、立っていると、また歩くと床が船の中の様に揺れる感じです。まっすぐ歩けません。

 と言うことでうつ病と診断されてから今年になるまでは一度も休業したことはありませんでしたが、今年になって5月中旬から6月いっぱい病気休業しましたが、更に11月第3週から12月第2週までの1ヶ月間を病気休業することとなりました。ヴァイオリンの練習も全く出来ません。元気・健康をお金で買えることができるならとつくづく思いますが、仕方ありません。この様に体調が悪い時は音楽を聞く気にもなれないということもあり、このブログのネタも音楽以外が増えると思います。この際ですから、うつ病・気分障害について話題を提供していこうかなと思っています。