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生涯を完結させるまでに歌いたい歌、最近始めたヴァイオリンとフルートはどこまで演奏できるようになるか、と時々ワンコ

死は人生の終末ではない。 生涯の完成である。(ルターの言葉)
声楽とヴァイオリン、クラシック音楽、時々ワンコの話。

鯉のぼり

2016-05-04 23:21:48 | 日本の歌

 明日はこどもの日、古い言い方では端午の節句。我が家では何もしませんが、妻の実家では孫のために兜を飾ってくれています。この時期らしい歌といえば「鯉のぼり」が真っ先に思い浮かびます。作詞者未詳、作曲者弘田龍太郎の”甍の波と雲の波、重なる並の中空を”と歌う「鯉のぼり」と、”屋根より高い鯉のぼり、大きい真鯉はお父さん”と歌う、作詞者近藤宮子、作曲者不詳の「こひのぼり」があるようです。方や作詞者不詳、他方は作曲者不詳。Wikipediaによれば、”屋根より高い鯉のぼり”については1931年に登場して長らく日本教育音楽教会が著作権を有していたそうですが、著作権が切れる1981年に一悶着あって近藤宮子が作詞者として認められたそうですね。そして”甍の波と雲の波”の方は歌詞が古語調で難しいということで、近年は歌われる機会が少なくなっているそうです。とは言え古語調だからこその格調と言うか品格が感じられて、少なくとも男声が歌うのならば勇壮な雰囲気のある”甍の波と雲の波”の方ではないかと思います。

 ところが動画サイトで検索すると、男声の独唱で歌われている音源は直ぐには見つかりません。合唱で歌われている音源が多いようですね。源田俊一郎編の合唱曲”ふるさとの四季”にも”甍の波と雲の波”の「鯉のぼり」が歌われていますね。5月上旬に日本の歌を歌うのであれば”甍の波と雲の波”が一押しと思っています。


最上川舟歌  山形県民謡  清水脩編曲

2014-12-09 22:59:46 | 日本の歌
 インターネットの動画サイトをうろついていたら何故か清水脩編曲の男声合唱版「最上川舟歌」が出て来ました。実は私の亡父は山形出身なのですが、山形市内で山形駅から歩いていける立地だったので、亡父自身は「最上川舟歌」を知ってはいましたが自身で歌うことはなかった様です。どちらかと言うと、というか子供のころに聞いた山形民謡は「花笠音頭」だけだった様な気がします。

 男声合唱の「最上川舟歌」を初めて聴いたのは、1970年代の高校時代、NHK全国学校音楽コンクールの全国大会の場、渋谷のNHKホールででした。もはや何と言う高校だったか思い出せませんが、混声合唱が多い中で男声合唱が一校全国大会まで進んで来ていました。まんまオリジナルの日本民謡ということではなく、西洋音楽の合唱音楽に衣替えしているものの、高校レベルでは傑出した実力を有する男声合唱団の演奏で、圧倒されるものがありました。この曲は本当に名編曲だと思います。

 若い人はご存じないかもしれませんが、一世を風靡したNHKの朝ドラ、たしか視聴率歴代1位だったかと思いますが、海外にも輸出されて国際的にも有名になったかの「おしん」。おしんが家族と別れて奉公に行くとき筏で下った川が最上川のはずですよ。民謡としても間違いなく名曲で、有名な民謡歌手が歌っていますが、元々は材木を筏に組んで下流の町まで運ぶ船頭たちが歌った歌のはずなので、独唱ではなく合いの手が入りますが大勢で一緒に歌う歌のはずです。

 男声合唱版を聞くと、オリジナルの日本民謡版を必ず聞きたくなりますし、日本民謡の「最上川舟歌」を聞くと男声合唱版を聞きたくなります。日本の一地域に限定された音楽ではなく、普遍性を備えた名曲です。この歌が歌えるなら男声合唱団に入ってもいいなと思える曲です。いや、先ずは楽譜を入手して各パート最小の一人で、重唱として歌ってみたいですね。

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 さて宣伝です。詳細は未定ですが12月28日(日)13:00~16:30 日暮里サニーホールのコンサートサロンにて大人の学芸会の弾く忘年会があります。

 シューマンの連作歌曲「詩人の恋」を1曲目から持ち時間の許すまで歌う予定です。おそらく1曲目から4曲目乃至6曲目ぐらいかと思います。

 詳細はわかり次第お知らせしますので、このブログに興味を持たれた方、是非聞きにいらしていただければ幸いです。