明日はこどもの日、古い言い方では端午の節句。我が家では何もしませんが、妻の実家では孫のために兜を飾ってくれています。この時期らしい歌といえば「鯉のぼり」が真っ先に思い浮かびます。作詞者未詳、作曲者弘田龍太郎の”甍の波と雲の波、重なる並の中空を”と歌う「鯉のぼり」と、”屋根より高い鯉のぼり、大きい真鯉はお父さん”と歌う、作詞者近藤宮子、作曲者不詳の「こひのぼり」があるようです。方や作詞者不詳、他方は作曲者不詳。Wikipediaによれば、”屋根より高い鯉のぼり”については1931年に登場して長らく日本教育音楽教会が著作権を有していたそうですが、著作権が切れる1981年に一悶着あって近藤宮子が作詞者として認められたそうですね。そして”甍の波と雲の波”の方は歌詞が古語調で難しいということで、近年は歌われる機会が少なくなっているそうです。とは言え古語調だからこその格調と言うか品格が感じられて、少なくとも男声が歌うのならば勇壮な雰囲気のある”甍の波と雲の波”の方ではないかと思います。
ところが動画サイトで検索すると、男声の独唱で歌われている音源は直ぐには見つかりません。合唱で歌われている音源が多いようですね。源田俊一郎編の合唱曲”ふるさとの四季”にも”甍の波と雲の波”の「鯉のぼり」が歌われていますね。5月上旬に日本の歌を歌うのであれば”甍の波と雲の波”が一押しと思っています。